後退
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) 初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
適当な足車に、と言うわけで三菱の軽を買ってきた。
購入前からわかっていた不具合として、ATのバルブボデーが壊れているので、後退しない時がある、との事。
三菱のこの世代のATあるあるらしく、バルブボデー内の作動ピンを押さえるプラグが割れるという故障らしい。
ヤフオクでこのプラグ単品の出品もあるので、安く直るのでは?と思い購入。
2
ガワは水垢ごってりだし、中もあちこちなんか汚いというか不衛生な感じ。
まぁ値段が値段だししゃーなしだ。
早速購入したその日にATのオイルパンを剥がし、バルブボデーを摘出した。
バルブボデーに破損箇所はなかったんだけど、多分ATのブレーキかクラッチ周りのリングの破片がオイルパンの中から出てきた。
さすがにミッションバラしてこの部品交換するのはスーパー面倒なので、中古ミッションを購入する事に。
3
翌週、中古ミッションが来たので載せ替え。
あんまり特殊な工具がなくても載せ替えできる。
ただ、軽のミッションなんてハチロクと似たような重さだろ、と侮っていたら、結構重くて難儀した。
更に初見のくるまでAT、ドラシャ付きなので、勝手がわからなくて主にもちゃ先生に聞いたりしながら、1.5日くらいかかって
載せ替えた。
4
新しいATFを入れいよいよクライマックス!と思ったらドラシャがちゃんと刺さってなくて、ドバドバ漏らしちゃった。
悲しみ。
5
試走したらエンジンブレーキでガタガタする。
ミッションからの音だと聞いていた異音も消えない。
ひどいクルマだ。もう捨てたいぞ。
6
エンジンブレーキでガタガタするのは、単にホイールナットがまったく締まってなかったからだった。
異音はタイミングチェーンからっぽい。
今回はマジでゴミを掴まされた。
ジャンクは好きだけどゴミは嫌いなんよ。
次はとりあえずタイミングチェーン交換するかぁ…
7
一応手順的はこんなかんじ
①ATF抜く、バッテリー端子外す
②リヤショック下側、ラテラルのアクスル側外す、バネ外す
※多分このタイミングで左ドラシャ外すのが正解。自分はATF出るかもと思ってジョイント部で外してしまって手間が増えた。
③I/Cパイピング(上)外す、インテークパイプ外す
④ミッション上のカプラー類全部抜く(確か4箇所)セルも外しちゃっておく。
⑤潜ってI/C外す。I/C付近のフレームに付いてるアースケーブルを外す。ATFクーラーの水側パイピング外す。シフトリンケージ外す(変な形のクリップ抜く)
⑥ロールストッパというリンクがエンジン+ミッションについているのでこれも外す。ミッションのサービスホール蓋(多分トルコン止めてるボルト外す用)を外す(薄い板金の板がM6*2で止まってる)
※こんなのあるの知らなくて、降りねぇなぁって小一時間格闘してしまった。
⑦ミッションマウントのフランジナット(3個)を緩める→ミッションが下がるのでジャッキ等で支える。
⑧エンジンオイルパンにもジャッキ等で支えを入れておく。
エンジン・ミッション締結ボルトを緩める(5本。長さがまちまちなので注意)
⑨ミッションをドついたり揺すったりすると抜けてきます。
右ドラシャはミッションおろしながら抜く感じ
⑩整備書見てないんでわかりませんが、本来はトルコンごと外すはずですので、正規の作業の場合はサービスホールからフライホイールのトルコン固定ボルトを緩めてから下ろすんだと思います、知らんけど。
8
積むのは基本逆の手順ですがリフト+ミッションジャッキがない場合は、エンジン点検口側に頑丈な棒で渡しをつけておいて、タイダウンなどで吊るほうが楽です。
ジャッキで上げて入れるのは多分大変です。
今回、トルコンがエンジン側についたまま載せましたが、トルコンとATのインプットシャフトは嵌合位置が決まっているので、よく見てなんとなく合わせてからはめないといつまでたってもハマりません。
きちんとハマらないとATとエンジンの合わせ面がいつまでたっても密着しません。
かと言って無理やりボルトを締め込んで嵌めようとすると、トルコンが噛み込んでセルすら回らなくなります。
スーパー横着なやり方としては、なんとなくエンジン・ミッションを仮組みしたらセルもつけてしまってセルを回します。
セル回す→ボルト少し締める→セル回す→セルが回らなくなっていたら緩める→セルを回す・・・を繰り返していると、そのうち嵌合します。
嵌合するとボルトを締めてもセルがちゃんと回るんでわかります。
これ、下手するとトルコン壊すと思うので全くおすすめできません。
(壊れない程度にボルトを締めてセルを回すのが大事)
載せ始めて大体いい位置に来てから、この「ミッションが最後までハマらない問題」にブチ当たったので、面倒くさくて無理やりこの方法でハメてしまいましたが、本来はトルコンを外してミッション側に挿してから積んだほうが圧倒的に楽・・・ていうか、それが正解なはずです、整備書見てないんで知らんけど。
整備書はあったほうがいいです。
なくてもまぁ、ナントカならなくもないですが、時間のムダが多いですね。
あと、ドラシャがちゃんと刺さっているか確認してからATFは入れましょう❣
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