TOTOの浴室シャワー水栓が、予定通り午前中に到着。
お宅に連絡して、1時に取付に向かいました。
半時間前後で取り付けられるので、その後ひとりカラオケに行くつもりで、車にビデオカメラも乗っけて出掛けました。
水道の元栓を閉じ、浴室内の古いシャワー水栓のお湯と水のジョイントを外して、ちょいと清掃して新しいのをマウントするだけ。
本来はそうでした。
しかし、作業開始して妙な違和感が‥。
お湯の配管が外れない。それもその筈、取付部分がセメントでガチガチに固定されているんです。
でも、硬いのは今までも有ったので、気にしながらも捻ってみるのですが、その時の緩み始める「感触」がおかしい・・・。
「配管ネジ切った!?鋼鉄の配管、ネジ切る力なんか無い筈・・・」
スーパーマンにでもなった感じ。
そのままシャワー水栓を仮止めして水を流してみると、野外に有る湯沸かしの下の方に有る配管から水が噴き出していました。
『折れた?・・・😨』
再度元栓を閉めて浴室に戻り、配管を更に捻ると、スッポリと長いものが抜けて外れてしまいました。そこで、ねじ切れた水道管を見てビックリしたのは、鋼鉄ではなく「銅管」になっていました。
「水道工事屋呼ばないとアカンか・・・😱」と脳裏を過ぎります。
そこで漸く理解したのですが、そもそもこちらの家には「熱水」が通って無かったので後付けしたらしいのです。その時、洗面と浴室のみに配管したので、キッチンシンクにはお湯が来てなかったのでした。
キッチンは、専用の小型湯沸かし器で給湯してました。
現状に関して色々判ったとしても、ネジ切った銅管は元には戻りません。
早速リカバリー回路をフル回転し、ホムセンへ行って部材を見ながら、最終的なリカバリー方法を考えたいと思いますが、買い物だけで往復2時間は必要なので、その間家でトイレが使えませんし、調達後の作業時間中も不便を掛けますので、家の人を連れ出し、ホムセンに同居しているスーパーのフードコートで休んで貰う事にして一緒に出掛けました。
ホムセンに到着後、店員さんに「銅管を繋ぐ道具」を尋ねると、やったことのない「ロウ付け」と言うモノを知りました。でも、破損させた銅管修理のことなので、店員さんも苦渋の表情・・・。でも、紹介してくれた道具の有るコーナーで、自分なりに理解し調達したモノは、専用フラックス付きの、はんだコテで作業可能な低温度融解の銀ロウはんだと、片方がハメ合い1/2、もう片方が1/2ネジ(#13)になっているL字銅管など。
配管カバー用のチューブは、自分の家のエアコン配管用に買ってあったので、それが使えます。
チューブ用シールテープなども買って2400円で揃いましたが、果たしてどこまでどんな作業が可能なのかは未だ判りません。
やったことがないので未知の世界ですから。
さて、どのようにリカバリーできるのか・・・
はたまた、水道工事屋の登場になるのか!!?
乞うご期待!!
そう言う事で、諦めて患部を引き抜くわし。
左が其の「銅管の通っていた熱湯配管部」。
本来は、右の水ラインと同じ鋼鉄が入って居ます。
なので、取り替える時にムリに捻っても平気なのですが、「銅管」ではそんな事出来ませんし、施工業者も、シャワー水栓を固定安定させるために、セメント付けしたようです。
もうううぉぉ!!!
しかも、穴が大きすぎるし!
新調する水栓に着いているキャップは、大抵旧型のモノより小さいので、いつも苦労します。
今回最後の仕上げには、セメントで穴を塞がないとダメでしょうね。
これがネジ切った配管です。
上側のシャワー水栓用ジョイント管は外れない感じです。(もう外す必要も無いですが・・・)
ジョイントが接着されているのと同じ状態なので、当然こんな風にねじ切れるよねぇ~(大汗
何となく「悔しそう」な口の形をしてますね・・・。
M-1/2の銅管でお湯を張り巡らせているので、それに合わせて金具を手配する必要が有ります。
壊した旧タイプの配管と、今回リカバリーする部材で組んだ自作配管♪
どうですか!?
かなり期待度高そうですよね!?
(この時点での自信は五分五分・・・)
両側に1/2ナットが付いている15cmステンレス蛇腹管と、片方が1/2ナットになってるM-1/2銅管を繋ぐ為のL字銅管を、1/2(#13)のオス継手(両テーパーニップルジョイント)で繋ぎます。
(見えている黒のゴムパッキンは、ステン蛇腹フレキ管の部品)
リカバリー部品のアップ。
何となく期待度が上がって来ました!!!
本当は、白の止水テープは不要ですが、壁内に入る部分なので念のために。
次は、壁側の配管の方を施工準備します。
ねじ切れたコーナー部分をカットし、M-1/2銅管をむき出しにして、銀ロウはんだが乗りやすいようにしっかり磨きます。
金鋸でカット中。
周りの配管やケーブルを切らないように、テーピングして引っぱっておきました。
ガス管に至っては、固定部品を外して遠ざけました。
無事、綺麗にカット出来ました♪
写真を撮り忘れましたが、この口先を綺麗に磨いてから、粘度の高いフラックスを塗りたくってから、先程の自作リカバリー配管を挿し込みました。
使った銀ロウはんだ。
専用フラックス付きです♪
1280円くらいだったかな?
ロウ付けは初めてなので、ノウハウが有りません。
でも、はんだ付けはベテランの方なので、熱の伝わりやすいはんだごて(ボタンを押すと80Wまで急速上昇するタイプ)を駆使して頑張りました!
800Wくらいまで上がるので、何とかなると思いましたし!
こんな感じです。
周りのはんだは、流れ落ちる分が多かったのでそのままにして居ます。
肝心な部分は繋ぎ目で、そこを重点的に熱してからはんだを挿し入れます。余分なはんだがこんな風に流れますが、それを気にせず「繋ぎ目」に熱を伝えます。
冷めないうちにその先へその先へ・・・と作業を進めれば、フラックスが作用してはんだを引き込んでくれたようです。
バーナーなら、熱が広範囲に伝わりますが、はんだごてなので、その範囲は狭いですから、急いではんだを追い足しながら完成。
浴室の配管に、新しいシャワー水栓を仮付けし、ロウ付けの仕上がりをチェック!!
●
●
●
●
●
水漏れ皆無!
こうなると、かなりがっちり喰い付いているのでもう安心です。
浴室内の出っ張り具合が最良になるよう、外壁側の配管に木の枷をして調整。
壁面の配管が浮きますが、ステンレス蛇腹管の長さが決まってるので、これ以上短く出来ませんでした。
位置が決まったら、全て取付を済ませて、最初に言っていた穴の隙間にセメントを詰めて、化粧カップをねじ込んだら綺麗に納まりました~♪
ホッと一安心。
外側の配管を、防寒チューブで仕上げるはずが、夕立ちになって仕舞ったので翌日仕上げに行きました。
夜の8時まで掛かりましたが、なんとか無事に使えるように完成しました。
ちゃんちゃん!
(マジ肝冷やした~!!)
翌日仕上げた配管保護部材巻き付けの様子。
エアコン配管用クッションを巻いて、その上から専用のテープでぐるぐる巻きに。
両端と中央部のアール部分で少し浮いたテープを、絶縁テープでしっかり押さえて、
コーキングボンドですき間を埋めて出来上がりです。
中々のリカバリーだったのでは?(自画自賛)
ブログ一覧 | 暮らし/家族
Posted at
2017/06/01 17:28:35