兵庫県の加西市で、大戦中の戦闘機「紫電改」の実物大模型を作成するそうです。
ソースは
こちら。
加西市には戦時中、川西航空機の工場があり「紫電改」も組立てていたらしいですね。
これは1/72の「紫電改」w
現在作成業者を募集中で、再来年春の完成を目指すようです。
実物大模型といえば思い出すのが、茨城県予科練記念館の「零戦21型」です。
コレすごくよくできてるんですよね、でも予算が3700万円もかかってるんです。
ちなみに加西市のほうは予算1500万円だそうです.....。
仕様書見ると「キャノピー開閉して人が乗れるようにすること」ってなってるんですが、う〜ん、大丈夫かなあ?
ところで「紫電改」って何?ゼロ戦とどこが違うの?っていう方のために、以下簡単な説明です。
「そんなの知ってるよ!」または「そんなの興味ねえよ!」って方はどうぞスルーして下さいw
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「紫電改」を作ったのは「川西航空機」っていう会社です。
知らねえなあ?っていう方、今の「新明和工業」です、っていえばわかるかな?
今でもこんな飛行機を作ってます、海上自衛隊の救難機「US-2」です。
戦時中はこんな飛行機を作ってました、旧日本海軍の「二式大型飛行艇」です。
そう、川西航空機は「水上機」が得意なメーカーなんです。
そういうわけで、太平洋戦争が始まる頃、川西航空機は海軍から新型の「水上戦闘機」を作るように言われます。
当時日本軍は南方に進出中で、滑走路のいらない「水上戦闘機」は、なにかと便利だったんでしょう。
それで開発したのが、この水上戦闘機「強風」です。
ところがこの「強風」海軍からの要求スペックがあまりに高すぎて、開発が超難航。
ようやく完成した頃には、南方はアメリカ軍に占領されて活躍の場がなくなってました。
でも、せっかく作ったんだから、なんとか生かせないかなあ?
と考えた川西。
で、作ったのが局地戦闘機「紫電」です。
「強風」からフロートをはずして、車輪をくっつけた陸上戦闘機なんですが、問題がありました。
「中翼配置」のまま「脚」をつけたんで「脚」が長すぎるんです。
脚が長いと故障しやすくなり、着陸失敗が続出するんで、これは大問題です。
水上戦闘機をそのままお手軽改造したもんで、他にも問題続出。
で、「紫電」を本格的に「低翼配置」に設計し直した真打ちが「紫電改」といわけです。
ちなみに「紫電改」の正式名称は「紫電21型」、紫電改は通称です。
馬力も武装も零戦のほぼ2倍!大活躍を期待された「紫電改」でしたが、いかんせん登場が遅すぎました。
生産数は、たったの400機ほど(零戦は10000機)実戦配備されたのは終戦の半年前ですから、残念ながらたいした活躍はできませんでした。
まあ、ガンダムで言えば「ビグザム」って感じかな。
あと、「紫電改」は「グラマンF6Fヘルキャット」とよく間違われて、味方に誤射されたそうです。
でも、そんなに似てるかなあ?
国内に現存する「紫電改」は1機だけ。
愛媛県の南予レクリエーション都市内 紫電改展示館にあります、コレは模型でなく、墜落機を海から引き上げたまさしく本物です。
以上、紫電改の簡単な説明でした。
長々とすみません(汗)
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Posted at
2017/03/14 17:57:11