日本一遅い閉幕と日本一早い開幕で有名(?)なOSLジムカーナ。
前回の第2戦から約4か月という、これまた日本で一番長いインターバルなんじゃねぇかってくらいの間を開けて、シリーズ折り返しの第3戦です。
第1戦をエイトで爆死、第2戦はロドでミドルAに参戦するもギリギリ賞典外と、今シーズンはイマイチな戦績が続く桶川ですが、今回はどっちにするか悩んだ結果、エイトでミドルBにリベンジすることにしました。
単純にこないだから使いだしたシバタイヤの戦闘力が予想以上だったので、これならA052やら71RSやらが相手でもそこそこ行けるだろうという目論見もあったりします。
あと、狭い桶川をあえてデカいエイトで走るっていうのも面白いからねw
とはいえ、季節はロータリーに優しくない酷暑の真夏日。
予想最高気温は37℃ととろけそうな暑さで、車も人も最後まで保つのか怪しいコンディションですが、夏バテに効く(かもしれない)桶川のコテコテコースを余すことなく堪能しようと思います。
事前情報で先日の全日本イオックスで好評だったダブルフリーターンが入るだとか、暑いから短めになるとか、色々な噂が飛び交うパドックにて、着丼を待つエントラントに出されたのはこんなコースでした。
「はい、コテコテ一丁(半盛り)お待ち!サービスでチャーシューと煮卵付けといたよ!」
そんなイキオイを感じる短いながらもターンマシマシの濃い目のやつが出てきました。
ダブルフリーターンが入るとは聞いてたけどまさかの2か所。おまけに回転方向指定のフリーターン?見たこと無いタイプのやつまで乗ってやがるw
もちろん狭いゲートにオフセットスラロームと桶川名物も欠かさない抜け目のなさ。
↑毒された常連の感想
ラーメンと二郎は別の食べ物だと言うけど、まさにそんな感じ。
二郎食べたこと無いけど。
さて、完全にネタに走ったかのようなレイアウトですが、これだけフリーセクションが満載だと攻略の自由度も高く、人や車種によってかなり戦略も変わってきます。
後の動画を見てもらえば分かると思いますが、スターティンググリッドの位置取りからして千差万別。これはなかなか面白い。
なかなか悩まされるフリーターンなんですが、自分の攻略としては基本は立ち上がり重視で行くことにしました。
ということで1回目は左ターンで立ち上がり、2回目は右ターンで立ち上がりが基本戦法です。
エイトでタイトなオーバルを回すのは大変なので、8の字となるように進入側はその逆回転とすることで自ずと回転方向は確定。
右上のフリー右回りはその後のゲートになるべく車体が真っすぐとなるよう奥目で回すことを意識って感じですね。
後半は比較的ヌル目でグリップでも行けなく無さそうな微妙な角度ですが、安牌を取ってサイド多用で向き変えを重視して挑もうと思います。
そしてこのテクニカルを走り抜けるうえで武器でもあり不安要素でもあるのが新兵器のシバ280。
暑い時期ではイマイチと評判のグリップですが、午前中のサーキット走行ではそこまで顕著なグリップダウンは感じず、油断したら引っ掛かるというリスクすらあるコイツをいかに振り回すかを考えると、まずはフェイントモーション多用で確実に回すことを重視した立ち回りで行くことにしました。
さすがに暑すぎていつもの助手席の窓に付けてる車載カメラはお預けで窓は全開。
そして水温対策でヒーターも全開。
じゃああとはアクセルも全開にするしかねぇよなぁ!
というわけで、発進前で既に吸気温度70℃オーバーという地獄からいざ出陣。
スターティンググリッドは右端からスタートし、ゲート付近で左に振るフェイントモーション。ややゲートより奥に入ってしまったものの思惑通りに回し切り、そのまま8の字でコーナーに対して車体を真っすぐに向けてその後の高速セクションへ。
島周りを抜けた第1ゲート付近でまたちょこっと頭を振って右のフリーターンから繋がるように第2ゲートまでの姿勢を整えます。
そして2回目のダブルフリーターン。
進入でサイドを使ったフェイントを狙いましたが、ちょっと車速が速すぎてゲートから離れ気味に。
それでも8の字が振り返せるアングルとなり、結果的にそこそこ狙い通りの立ち上がりラインでインフィールドへ。
小休憩となるインフィールドを抜けて後半セクションへと飛び込むわけですが、コーナー進入で1速に落としてしまったらこれが完全に作戦ミス。
思ったよりもハイスピードで行けてしまってレヴに当たり、慌てて2速戻し、1速落としとガチャガチャしてる間に後半セクションが目の前に来てしまい、誤魔化しのサイドを当てたら滑りすぎて車体が大暴れ。
やはりシバ280がオーバーヒート気味なのか想定外にスライドが止まらず、前に進んでくれません。
なんとか合わせ込んで8の字を抜けて最後のオフセットスラローム。
得意の卍で一気にゴールまで!というところでパイロン引っかけてしまい、惜しくもPT1でのフィニッシュ。
前半がそこそこキマってたと思えただけに後半の失敗が悔やまれます。
PT1やらかしたわりには順位は4/10位と悪くないところ。
ライバル達もPT or 脱輪、さらにはバックギヤとかなり苦戦している様子で、久々に荒れた展開となっている模様。
なんとか2本目ではノーミスで完走して巻き返しを図りたいところ。
幸い悩みのタネである前半セクションは悪くない感触で走れたので、作戦変更に頭を悩ますライバル達を尻目に、自分は自分のスタイルを崩さずにブラッシュアップしていこうと思います。
一番暑かった時間帯も過ぎて、多少はマシン的に良コンディションとなる2本目。
挽回といきましょう!
1本目同様の作戦で挑む1回目のフリーターン。
まずは右回りを回してそのまま8の字で・・・というところでリヤが引っ掛かった!
すかさずサイド2度引きとクラッチ蹴りで誤魔化し、致命傷は避けましたが、せっかくの立ち上がり重視ラインも速度が乗せられずにそこそこなロス。
ダブルゲートと右回りフリーは1本目とほぼ同様に抜けられましたが、2回目のダブルフリーターンは1本目より抑えたフェイントを狙うも引っ掛かってしまい、ここも力技で押し切ってあまり綺麗に回せないままで前半セクション終了。
インフィールド後は1本目の反省を生かして2速で奥まで引っ張り、滑らせすぎないことを意識して8の字をクリア。
あとはパイロンに当てないように卍スラロームを走り切り、なんとか無傷で完走となりました。
その結果、
2位でフィニッシュ。
1本目よりも前半がグダグダになってしまったのが悔しい所ですが、後半の修正で生タイムではちょっぴりアップ。
1本目と2本目のおいしいとこだけ組み合わせられればもっと良いタイムが狙えたとは思うもののトップまでは3秒の大差と、安牌切ってたんじゃまだまだだなぁと思い知らされました。
とはいえ、3位との差も3秒差と、このクラスにおいては抜きんでた結果というのは自信に繋がる結果だったとも思います。
やっぱテクニカルなコース好きだわw
次戦はまた長いインターバルを挟んで11月。
次もエイトで来るかロードスターで来るかは悩むものの、やっぱりこのコテコテをエイトで走るからこそ得られる栄養がある・・・
ということで、まだまだ今シーズンのミドルBシリーズランキング諦めねぇからな!
それでは暑い中皆様お疲れさまでした。
これからまだまだ暑い時期が続きますが頑張ってジムカーナライフ堪能していきましょう。