アプリオエンジンの換装2

つづきー


まず、用意したのがこのオーバーサイズピストン。
昔はヤマハのパーツ注文でもオーバーサイズピストンが購入できたけど、今はスタンダードサイズしか購入できない！

と言う事でオーバーホールの頼もしい味方、TKRJ社のピストン販売。

ここから、1mmのオーバーサイズを購入しました。
今後のオーバーホールを考えるなら0.5mmを買っておくのが良いのだけど、次があったらその時考えればいいやと排気量拡大の為に1mmオーバーサイズを購入です。


と言う事で、そのオーバーサイズピストンに合わせてシリンダをボーリングしてもらいました。
ボーリングは井上ボーリングこちらでお世話になりました。

お次は、クランクケースのベアリング交換

専用工具でベアリングを抜き取った後、に新しいベアリングを圧入してゆきます。


ベアリングを組み込む際は、ベアリングを冷凍庫でチンチンに冷やしておいて、ケースを炎天下に放置＆バーナーで熱します（熱し過ぎには注意）
こうしておけば力を入れなくてもスポッとベアリングが嵌ってくれる事もありますよ。

ベアリングをすべて交換したら、ケースの組み立て。
まずはクランクを組み込みます。

ちなみに、井上ボーリングでは、シリンダのボーリングとは別にクランクの分解、ベアリング交換、バランスどりもお願いしましたよ。
コンロッドも綺麗に磨いてくれてピカピカ。作業が丁寧です。

クランクを組み込む際は、クランクインストーラーを使って、ベアリングに負担がかからないように組んでいきます。


反対側も組み込みますよ。


これでクランク組み込み完了です。
ちなみに、ケースの合わせ部分はモンキーのエンジンと違って液体ガスケットで組みます。



次にピストンとシリンダを組みましょう。
ここら辺は、モンキーエンジンとほぼ同じですね。


まずはピストンを組みます。
サークリップをエンジンケース内に落とさないように注意。落としたら分解しなおしですよ。
ちなみにコンロッドのスモールエンドはモンキーの場合はメタル受けだったのに対して
2ストエンジンはベアリング受けになってますね。



次にシリンダも組みます。
組む際にシリンダ内を傷つけないように注意。オイルを十分塗りたくってくださいね。
ちなみに、私の場合このオイルを2ストのオイルではなく4ストエンジンのオイルを使ってくみました（後々ある事が……）
シリンダを組んだらヘッドを組んでナットで閉めるだけです（写真撮り忘れ～）


次に駆動系を組んでゆきます。
今回は消耗した駆動系は使わずに、全て新品部品を使用です。
下手にケチって後々トラブルになるのもいやですしね、せっかくのOHですし。
あ、プーリーに関しては純正品が高かったんで、社外のハイスピードプーリーを使用です。

後はプラスチックの外装など組み付けて完成です。


正直な所、2ストのスクーターエンジンは部品が少なく組むのが楽ですね。
まぁクランクを外したり組んだりするところはSSTが必要な分面倒ではありますが。

と言う事でエンジン完成です。

つづけ