
先日スーパーの駐車場で白いM5と黒いM5が並ぶ事があった。路上で擦れ違う事はあっても写真を撮れるようなシーンは滅多に出逢えなく、どうでもいいことではあるが何故か嬉しくなってしまった(^_^)v
<以下、独り言ですのでスルーして下さって結構です>
世の中多種多様なメーカーがいろいろなクルマを製造、生産して全世界へ向けて供給している。メチャクチャ速いクルマもあればそうでもないクルマ、デザイン秀悦でライトウェイトなスポーツモデル、流れる空気を肌で感じ取る事が出来るオープンモデル。M5は4ドアセダンであるという意味では何処にでもある最も目立たないカテゴリーであり、スーツを着たビジネスシーンにも乗って行けるし、はたまた家族とのお買い物カーの役割をも普通にこなしてしまう。しかし、Sport Plusモードにしてアクセルを床まで踏み込もうものであれば、ジェントルだったエキゾーストは大きくなり、560PSのパワーを以てしてスーパースポーツセダンにも豹変する。
世の中の多種多様な車種の中からセダンとしては割と高額でもあるこのモデルを自分は好んで乗っている。同じクルマと出逢うというのは同じような価値観のオーナーがいる、という事を意味すると思う。同じ車種の仲間が集まるオフ会が盛り上がるのも頷ける。
今日GOLFに行った帰り道、こんな出来事があった。
PM2時を過ぎて都内へ向かう常磐道は混んでいるという程ではなかったものの、追越し車線ですらミニバンやトラックが走行しており、Mモードにするまでもない速度域で流れていた。ただ、あまりゆっくり走っていると睡眠不足とGOLF疲れもあって眠くなってしまう事がある。そんな時は隙あれば3車線を巧く使って眠気覚ましをすることにしている(笑)。
後ろは50~60m離れてプリウス、その後ろはピッタリと黒いF10-5シリーズのヘッドライトが煽るように半分顔を出しているのがミラー越しに判っていた。それは即ち、付近に見回り車両がいないかのチェックが終わっていたことを意味する。
暫くして丁度左車線が先まで空いているタイミングがあり、そこから中央車線を経由して元の追越し車線に戻る眠気覚ましをした直後であった。プリウスの後ろにいた黒いF10が猛然とダッシュし、私がドライブする白いM5と同じ行動を採ったのであった。あまりのダッシュに敬意を表し車線を譲る時、横に並んだ黒い車両を確認するとF10-M5であったのが判った!
かつてM5とランデブーした事はなかったのでこの機会を逃すまいと車線を戻して猛追開始!同じようなダッシュ力で追越し車線を爆走する2台!しかし、ほんの一瞬だけのダッシュで首都高の料金所ゲートが迫り両車とも減速。ゲートの先は3車線から2車線になり左右の車線共に詰まっている状況であったからだ。
※イメージ画像をWebから拝借。
その後黒いM5と白いM5は法定速度で仲良くランデブーしていたが、走っている右車線よりも左車線が流れ出す。しかし左車線が10台分位空いているのにも拘らず、前を行く黒いM5は左に出ない。であればお先に!と左車線をダッシュ!
すると黒いM5も前後入れ替わるのを待っていたかのように追従して来たのであった。
”なるほど、そっちも意識していたわけね”と思いながら、両車は2車線を縫うように駆け抜ける。そして左車線の黒いM5に右車線の白いM5はドライバーの顔が見えるようにピッタリ横に付ける。ウィンドウ越しに見えたドライバーは自分と同じような世代の紳士に見える。その時黒いM5のドライバーは微笑みながら右手を軽く上げ挨拶、それに呼応するように白いM5のドライバーも会釈で返す。それを見ていた助手席のご婦人が呆れたような笑みを浮かべたのが黒いM5のドライバー越しに垣間見えたのであった。
2台が並走すること数百メートル、首都高は分岐を迎え、白いM5は後ろに下がり右折ウィンカーを点滅させる。ミラー越しに気付いた黒いM5はハザートで返答する。白いM5は右分岐車線をフル加速して並び掛け、軽く手を振る。ここで2台のM5はお互いの帰路へ。全く見知らぬ二人ではあったが、二人は同じ車種を選び同じようなドライブを一瞬であったが愉しんだと思う。たったそれだけの出来事であったのだが、何だかいい気分になった(^^♪
長文にお付き合い頂き有難うございました。
Posted at 2015/12/20 23:07:07 | |
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