オルタネーター(AMR4247)のベアリングとブラシ、コミュテーター交換
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
最近、冷間時にオルタネーターよりシャラシャラと異音が発生していたのでベアリングを交換してみました。
もし次回があったときのために残しておきます。
2
もう外れていますが、まずは後ろ側の黒い樹脂カバーを外します。
3
樹脂カバーを外すとブラシホルダーとレクティファイアが出てきます。
ボルト2本とナット2個を外すとブラシホルダーが外せます。
本来はブラシホルダーの固定ボルトは3本使われているはずのようですが、なぜかこの個体は2本しか刺さっていませんでした…なぜ?
4
ブラシを外した後レクティファイアを外すのですが、このオルタネーターではレクティファイアとステータコイルがはんだ付けで固定されているので、ハンダを溶かして端子を開いて外します。
端子部分を外したら、あとはナットを2個外せばレクティファイアが外せます。
5
次にプーリーを外し、オルタネーターのケースを固定している長い4本のボルトも外すと、この様にローターコイル側とステータコイル側に分離させることができます。
分離させる際はゴムハンなどで軽くシャフトを叩く必要があります。
6
リアケースにローターコイルがハマっているので先ほどと同じ様にシャフトを軽く叩いて分離させます。
フロントケース、リアケースを外す時はたぶんどちらから外しても問題はないです。今回はたまたまこの順番で外れました。
そして今回異音が鳴っていたのは、この写真に写っているリアベアリングでした。手で回しても音が鳴っていました。
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フロントベアリングは特に問題なさそうでしたが、一緒に交換しておきます。
フロントベアリングはプレートで蓋がされていました。
プレートを外し、ベアリングを外側から内へと何か棒などを使ってで叩けば割と簡単に外せます。
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リアベアリングとコミュテーターを外します。両方とも写真の様にベアリングプーラーを使用しないと外せません。
9
コミュテーターは、外す前にローターコイルの銅線との接続部分を分離させる必要があります。
写真の箇所に端子があるのでマイナスドライバーなどで開いて銅線を抜きます。
その後プーラーで引き抜きます。
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今回分解したのはここまでです。
次は新品部品を手配します。
まずベアリングです。フロントベアリングはB17-102DG38、リアベアリングが6303DWが使われていましたが、両方ともオルタネーター新品組み込み専用品?で、一般には販売されていないようです。
その為今回は互換性のある6303DDU(NSK)と6003LLU(NTN)を手配しました。(納期の関係でメーカー違いに…)
純正とはシール形状が少し違ってシールの摺動抵抗が大きいらしいですが、特に問題はなさそうです。
また、コミュテーターとブラシですが、こちらはオルタネーターのリビルト部品の製造販売を行っているらしいAS-PLという会社から部品が市販されています。
しかし国内で購入できるところが見当たりませんでした。
国内には代理店がないのかもしれないです。
ちなみに、この会社のHP(
https://as-pl.com/en)がとても素晴らしく、オルタネーターの型番を入れると全ての部品の純正品番、互換性品番をリスト表示してくれます。
ここの情報を参考にすればDIYでリビルトオルタが作れます。
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ブラシとコミュテーターは海外eBayを見るとたくさん販売されています。
今回はセカイモンを利用して購入しました。部品代送料手数料込みで7000円ほどでした。
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部品を入手したので組み上げていきます。
まずブラシを交換します。
ブラシホルダーのカバーを外し、今までついていたブラシを外し同じ様に新品部品を組み付けます。
純正のブラシは端子にスポット溶接で取り付けられていましたが、そんな道具は持っていないのではんだ付けで代用しました。
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ブラシの交換を終えたらあとは分解した逆の手順で組んでいくだけです。
ただしひとつ注意点があり、分解時はリアベアリングはローターコイルについて外れてきましたが、組み付け時は先にリアケースに圧入してからローターコイルに組み込む必要があります。
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リアケースにベアリングを圧入してから、リアケースごとローターコイルに圧入していきます。
インナーレースを押せる径の筒状のものが必要です。
あとは分解の逆順に組み上げるだけです。
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