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Defoさんから
＞実際アクセルの踏み込みをちょっとだけにしてると、今燃費にいい状態ですよ！
＞って感じの走りをする時があります。坂にならない限りほぼ等速を維持してくれます。
＞60km/hとか80km/hの等速の時感じるんですが、あれってなんでしょうね？
との質問をいただきました。

確かに、速度を維持するだけなら20km/lぐらいをキープしちゃったりしますよね！
でも、ちょっと加速しようとすると10km/lになってしまうのは、不思議ですね。
その間の、10km/l～20km/lの間がほとんど無いのは何故だろう？
と、言うことで、自分なりに考えてみました。


なお、一般的な、加速と一定速度の燃費の違いでよく出てくる転がり抵抗の話などは、あちこちで語りつくされていますので、割愛します(^^;
ここでは、アウトランダーに限って考えます。


先に結論から言いますと、アウトランダーが特定の条件で非常に燃費が良い理由は、そういうモードに切り替わっているからだと思います。
実も蓋も無い言い方ですね(^^;

ご存知の通り、アウトランダー2.4リッターのエンジン４Ｂ１２は、
0W-20の低粘度オイルを使うほどに徹底的にフリクションを廃しています。
また、アクセル・バイ・ワイヤを採用し、インジェクターは
「超微粒で噴射することで霧化を促進する１２孔式。ひとつのインジェクターでふたつの吸気バルブに向けて広がりある噴射を担う設計」（アウトランダーの全て、３６ページより）
との事、
さらに純正のプラグからして燃焼に有利と定評のある
「ＮＧＫのイリジウムプラグ」
を採用し、
「シリーズ中で熱価がもっとも低い５番」＝「温度の低い燃焼にセッティングしている」＝「燃料が薄い状態＆低回転重視」
であることは明らかです。

＃そのおかげで、1000rpm付近の極低回転域から実にトルクフルなエンジンになっているのだと思います(^^

ただし、いくら燃費が良いからと、シリンダー内の燃料をぎりぎりまで絞ると、ちょっとした状況の変化で不完全燃焼や失火の可能性があります。最悪の場合、急な負荷がかかってエンストなんてことにもなりかねません。

もちろん実際の車では、そんなことにならないように燃調マップが調整されていて一定の条件以外では燃料を薄くしすぎないようなっています。


と、言うことで、
速度がある程度に達していて
運転手が一定速度で巡航している
アクセル開度が極僅か
と言った条件を満たしたときに、ランダーが「燃費モード」
＝スロットルバルブ、ＭＩＶＥＣのバルブタイミング制御、燃料噴射、点火タイミング、ＣＶＴのギア比＆ロックアップまで全てを燃費に振った状態＝
に移行しているのだと思います。

この燃費モードは、僅かな燃料できちんと燃焼させることに特化しているためでしょうか対応領域がかなり狭い気がします。
体感的には速度が50～80km/lで回転数が1400～1800rpmぐらいの範囲でしょうか。
ＧＤＩの希薄燃焼ゾーンみたいなものかも？？

これが、Defoさんの仰る
＞今燃費にいい状態ですよ！
の正体なのではないかと考えます。

なんだか、前回の「２ＷＤと４ＷＤの燃費の差」の時より、曖昧で「思います」とか「？」とかばかりで申し訳ないです(^^;
さすがに制御の中身までは分からなくて…