BMWは直6を捨てて4気筒へ・これでいいのだ!?

BMW、直4ターボの採用が進んでいます。
寂しいですが、直6って長すぎるもんね。
ノスタルジーは捨てて、未来へと進まねばなりません。


直4～6気筒、V6とV8のエンジン音比較。
縦軸が周波数、横軸がエンジン回転数。


二次振動が出ちゃう直4に対し、完全バランスの直6は、
基音が三次振動、周波数が1.5倍なので音程なら5度上、
直4が「ド」の音なら、直6は「ソ」の音なのですね。
どうりでゴルフよりMクーペの方がエンジン音が甲高いわけです。
キャンベル線図のシャープな線は、直4はもちろん、
V6やV8と比べても歪み感の無い澄んだ音であろうことを想像させます。
これが、楽器のようなシルキーサウンドのヒミツ、なのでしょう。

しかし、
ラグジュアリ・クラスのクルマのエンジンルーム。最大が赤、最小が黄色。


V6、V8、直5は収まりますが、長～い直6は短めのエンジンルームには入りません。
直4なら余裕ですね。

直4に低圧ターボを付けちゃえば、常用域で圧倒的なパワー感。
もうちょい馬力ある直6よりも、ずっとパワフルです。


気になるターボラグですが、ツインターボなら、
シングルターボと比べて低回転域のラグを40％改善。1.5秒でフルパワー。


で、528の燃費も加速も劇的に向上。



BMWは直6と、
スバルは水平対向と、
フェラーリはV12と、
ポルシェはRRと、

いや、我々は内燃機関で走るクルマと、

いつかはお別れする日が来るのです。

「これでいいのだ
　つらくともこれでいいのだ
　テレビの男が言う
　『西から登ったお陽様が東へ沈む
　これでいいのだ』
　そうだ これでいいのだ!
　だが しかし…
　だが… しかーし！」

これでいいのだ/筋肉少女帯


Source: ATZ autotechnology