
二十数年前、「クルマは身体を拡張するモビルスーツなのだ」
みたいな文章を読んで、なるほどなぁ~、と同意したのですが、
最近、その話を思い出しました。
クルマ選びって、コンプレックスと結びついている傾向があって、
VIPの対極にいるヒトはVIPカーを好み、
運動が苦手なヒトはスポーツカーを好む傾向があります。
何を隠そう、ワタシも超運動オンチです。
もちろん、例外の方も多々いらっしゃいますが、
走行会とか覗くと、見た目的に、運動神経抜群の方は少ないような。
そう、無意識のうちに、
足りないモノを補い、身体を拡張するようなクルマを選んでしまうのです。
日本人って、「空気を読む」といわれます。
確かに、顔の見える環境、特に人口密度が高い時、皆さんすごく他人に気を遣います。
海外の方と出かけると、立ってるヒトがいるのに電車で二人分の席を独占して足伸ばしたりして、
気を遣わなさ加減に、いちいち世話が焼けるのですが。
ヨーロッパで感じたのですが、でもクルマに乗ると違うんです。空気読むんです。
高速で、ブレーキランプが光るのをあまり見ないので、
アレ?っと思ったのですが、皆さん車間を読んで加減速をゆるやかにコントロールしているので、
ブレーキランプが点灯する頻度が、日本より低いのです。
また、ドライバーは後ろをよーく見てて、
速い車が来てれば、ブレーキ踏ませないようスムースに避けます。
「駆け抜けるヨロコビ」を知ってるから、
他人の「駆け抜けるヨロコビ」も尊重するんですね~。
素晴らしいクルマ文化。
実はいい事ばかりではないのですが、それは気が向いたら書くとして、
で、日本は、と言うと、
クルマに乗った途端、空気読まない率が急上昇します。
周り見てないヒトもいますが、見てるけど気にしてないヒトの方が多い。
理解に苦しむシチュエーションも多々ありますが、
「クルマは身体を拡張するモビルスーツなのだ!」
と考えると、そりゃモビルスーツなんだから、
乗ってる間は、身体を拡張して別人格になるのがクルマの楽しみであって、
クルマに乗った途端、人格変わって当然でしょ、
と、妙に納得するのです・・・
そういうワタシも、言われてみれば、人格変わります、多少(爆)
で、タイトルの、「クルマは身体を拡張するモビルスーツだ」って誰の言葉だっけ?
大昔の話なので、ネットじゃなくて本だったのですが、
密かに情報処理技術者第一種な検索能力をもってしても、誰が書いたのか見つかりません。
宮台真司みたいな若手の論客だった気がするんですが、
すっかり忘れてしまった内容をもう一度読んでみたくて。
確か、S13シルビアの運転席がモビルスーツっぽい、とか。
覚えてる方、教えて~!
Posted at 2012/11/19 23:27:56 | |
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