たれ蔵のブログ一覧

前回の続きですが、

意見の違うヒトとギロンするためには、
相手の考え方を理解する必要があります。

例えば、捕鯨問題。
捕鯨に反対する欧米の方々に、

「おマエら牛食ってんだろ」
「昔は鯨を捕りまくってたじゃん」

とネットでつぶやいたところで、
負の感情を盛り上げるだけで、何の役にも立ちません。

なぜにそんなに激しく捕鯨に反対するのか、
背景となる考え方を想像してみましょう。

まずは、これをお召し上がり下さい。


画面の向こうから、
「こんな真っ青なケーキ食えるかゴルァ」
という声が聞こえてきます（笑）

でもこれ、米国のスーパーで、フツーに売ってるケーキ。
なんでケーキが真っ青なんだよ、って聞いたら、
「だって青は男の子の色だろ？」

で、コレ、フツーの海苔巻きですが、


アチラには苦手な方が多いんです。
ナゼかわかります？

黒いモノは食い物とは思えないそうな。
だから、海苔を内側に巻き込んで、こーなる。


もはや寿司では無いが、これはこれで美味しい（笑）

わかりましたか？
我々日本人は、真っ黒な海苔を美味しく頂き、
絵の具みたいな真っ青なモノを食うヤツの気が知れん、と思うのですが、
平均的な米国のヒトは、逆なのです。

どちらが正しいとかいう問題では無いのです。


次に、魚と肉。

日本でスーパーに行くと、
魚売り場には、そのままの姿の魚たちが並んでて、
まだ生きてピクピクしてる魚も売られてます。
自分で魚をさばくとか、生きたまま踊り食いとか、
特に違和感ありません。

逆に、鶏や牛や豚は、
たいていブロック状のお肉になって売られてます。
フツーのヒトは、自分で鶏をしめたりできません。
だって、残酷じゃん。

米国って逆っぽいんですね。
鹿を撃ったり、鶏丸ごと買うとかヘーキな割に、
ピクピクしてる魚はダメってヒトが多い。

狩猟民族ってのもあるのかもしれませんが、
たぶん牛や豚は、神様が食用に作って下さった生き物、
という事になっていて、
育てて食べる分には、罪悪感が無いのです。たぶん。


で、鯨。
アチラのヒトがよく言う捕鯨反対の根拠は、

「鯨は哺乳類であり、知能が高い」
「絶滅が危惧される貴重な動物である」

そう言われても、我々には理解不能で、

「牛だって哺乳類だし賢いぞ」
「むしろ数は増えてるじゃん、理不尽だ」

と反感を生むばかりです。
が、背景の違いを想像して、考えてみると、

「養殖して食うならともかく、我々の国近くまで来て、
貴重で賢い、愛すべき鯨を殺して食うとは許せん！！」

って事なんですよ、きっと。
しかも、鯨って魚っぽいから、牛とか殺すよりも残酷に見える。

冷静で賢そうな方々が、なぜにあれほどムキになって反対するのか、
なんとなく想像しながらニュースの裏を読んでみると、
違った角度から物事を見れるかもしれません。


ちなみにワタシは、
美味しい鯨肉を食べたことがないので、
鯨にコダワリは無いのですが、

鯨食文化は後世に残した方がいいような、
とは思います。

あ、
シーシェパードを支援する（してた）、
パタゴニアやクイックシルバーは買いません（爆）