
正月が明けても磨き祭が続きます。
先日サンダー掛けして、
オリーブオイルでごく軽~くフィニッシュした食卓机は
すぐに食べこぼしのシミがついてしまったので↓
真面目にオイルフィニッシュすることにしました。
オイルフィニッシュと言うと
「木のぬくもり」
「木材の呼吸を妨げない」
とか言われますが、そもそも木材は呼吸しませんし、
含水率が変わると膨張・収縮して反るので
水分を吸ったり吐いたりしない方がいいんですが、それはさておき、
木って多孔質だから断熱性があって、
しかも表面がザラザラだから触っても手に密着しないので
ひんやり感じない=いわゆる「木のぬくもり」だと思うのですが、
多孔質ゆえに水や油や埃がしみ込んで汚れが拭き取れないのであって、
汚れを防ぐには何かで空孔と凸凹を埋める必要があるのです。
なので、「木のぬくもり」と防汚性は両立しないのです。
塗装してない感じに仕上がる半艶消しのウレタンは流行ってますが・・・
防汚性を犠牲にして、テカテカの塗膜は作らずに
染み込んだオイルを硬化させて汚れが染み込みにくい程度に処理すれば、
「木のぬくもり」を保ちつつ、そこそこの防汚性を得ることができます。
ギターとか常時ベタベタ触るものには向かないと思いますが、そこは適材適所です。
天然オイルに拘らなくても、アルキドでもウレタンでもいいと思うんですが、
硬化が速すぎて使いにくいんですかね~
また、「天然由来だから安全」ってのも疑問で、
普通は溶剤や硬化促進剤を添加して使いますし、
最近はほとんど無いはずですが、昔の塗装用天然オイルは硬化促進のため、
有機鉛とかマンガンとか人体に有害な成分が添加されてたようですし、
そもそも中途半端に酸化重合した天然油は有害ですので、
むしろウレタン塗装された木の方が舐めても安心かもしれません。
で、乾性油一度塗りで薄めにオイルフィニッシュします。
まずチークのテーブル天板に再度サンダー掛けします。
それほど削る必要はなかったので320番のサンドペーパーを使いました。
チークオイルに食用亜麻仁油を混ぜて、硬化速度を調整します。
チークオイルの成分はたぶん亜麻仁油+溶剤+硬化促進材で、
ゆっくり染み込ませたいのですがチークオイルは硬化が速すぎて、
100%亜麻仁油だと遅すぎるのと粘度が高くて塗りにくいので。
適当に塗って、
しばらく放置して染み込ませてからよく拭き取って、
天日干しで乾性油の自動酸化→重合反応を促進します。
完成!
ブラックウォールナットのテーブルもやっつけます。
左側が最初の状態で、写真ではわかりにくいですが色あせてます。
サンダーで削って、
さっきのオイルを塗って、
しばらく放置して染み込ませてます。
テカリが無くなるまでしつこく何度か拭き取ります。さもないと、
ケヤキの和風座卓みたいになってしまいます(笑)
完成!
アカシアのアウトドアテーブルも・・・
塗って拭きとって・・・
オイル塗ったらきれいなキルト模様が出てきた!
よーく拭いて放置して完成!