また変なネタを考えています。
数年前、とあるYouTuberから、M54エンジンのプラスチック製のバルブカバーをM56エンジンのアルミ製カバーに換装するモディファイが広まりました。
M56エンジンというのは、米国の排ガス規制(SULEV)に対応するためにM54B25エンジンをベースに開発された2.5L専用のエンジンで、カリフォルニア州などの一部の州で販売されていました。E46 325iと325ciでM56搭載車を選ぶことができました。
M56エンジンとM54エンジンは給排気などにいろいろ違いがあるようですが、バルブカバーに限った違いは、
・材質がアルミであること
・CCV(オイルセパレーター)がインマニの下にはなく、バルブカバーに内蔵されていること
・よって、ブリーザーホースが向かう先はインマニの下ではなく、インマニの上にあるエアディストリビューションピースであること
です。
CCVがカバーに内蔵されたデザインは効果があったようで、後継のエンジンに引き継がれたようです。
M56のカバーへの換装により考えられるメリット・デメリットとしては、
■ メリット
・CCVが内蔵されているので、外部にあるよりもエンジンの熱で暖まりやすく、マヨネーズ状の物質による詰まりが起きづらい(CCVシステムの信頼性向上)
・CCVシステムの構成パーツがより少なく(カバー内蔵のバルブと、エアディストリビューションに向かうホース1本のみ)、かつエンジンの上にある(整備性の向上)
・CCVは分解が可能で、ちゃんと調べていませんが、ダイアフラムやキャップは、同じく内蔵式の新しいBMWやMINIのエンジンとパーツが共用かも知れません。少なくともeBayには社外品のパーツが売られていました。
・アルミ製なので、プラスチック製よりもたわみが少なく、ガスケットを均一に押さえられる(オイル漏れリスクの低減)
■ デメリット
・アルミ製なので(多分)重くなる(調べたところ、IGコイル用ハーネス込みで5.7kgほどあるようです)
・エアディストリビューションピースの形状がM54と若干異なる(入口のポートが一つのみで、かつ上向き)ので、ポン付けできるブリーザーホースが無く、加工などの手間がかかる。
・化粧カバーがM54と異なる(個人的にはM54の方がすっきりしていてカッコいいと思います)。
・アルミ製カバーは経年による腐食が起きて醜くなる
・オイルレベルゲージの「枝」にキャップなどを被せる必要がある。
重くなることは心情的にすんなり受け入れられませんが、興味本位で中古カバーをポチってしまいましたw
作業上の最大の難関だと思っているのは、カバー前方の出口からエアディストリビューションピースまでをどう繋げるかです。
調べたところ、M56用のブリーザーホース(11157513756)があることは分かりました。2つ上の画像の10番です。
ただエアディストリビューションピースのポートの数や形状が若干違います。それならエアディストリビューションピースを置き換えできれば解決!とも考えましたが、置き換えは無理なようです。
というのは、M56ではエアディストリビューションピースがインマニと一体成型に見えるんです(!)。
M56のインマニをまるごと入手したとしても、そのままポン付けできないリスクがかなりあるので、踏み切れません。実際に、M56 325iで使われるDISAバルブはM54 325iの品番とは異なり、M54エンジンでは330i用のものでした。多分径が違うようです。
だとすれば、今のエアディストリビューションピースにM56用のブリーザーホース(11157513756)がうまくハマることにまず期待してみたいです。冒頭の画像の事例を見ると、多分できるということだと思います。
ただリア側のポートは塞がないといけないので、径が合うシリコンキャップなどを探す必要があります。ちょうど合うキャップの径が分かる方がいらしたら、教えて下さいw
その辺りを考えると、作戦としては、二段階で行くのがいいと思います。
つまり、まずは既存のCCVシステムに接続し(つまりCCVが二重にある運用)、ついで、ホースの取り回しなどを考えつつ、既存のCCVを撤去する、と。
どう転ぶか分かりませんが、ある程度長丁場で考えてみようと思います。
※写真はネットから拝借しました。
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E46
Posted at
2023/11/07 23:22:52