この車、昨年11月の購入時は3万5千キロ。
多分エアクリーナーエレメントも交換してあった?と思います。
で、今ちょうど6万キロ。
一年にも満たない内に2万5千キロ以上走ったわけですが、
こないだのポジション球交換時に見たエレメントのきったなかったこと(汗
BMGの場合、メーカー指定の交換頻度は5万キロ毎になっています。
というわけでまだまだ交換時期ではないのですが…
どうも気分的によろしくなかったので交換することにしたのでありました。
ちょっと気になることもあったし…。
でで、ちょうどオイル交換の時期でもあったんで、
整備工場にはオイル交換と、エアクリーナーエレメント、単品でくださいね~
交換は自分でやりますから~
と、お願いしておいたら、、、なんと勝手に交換までされてしまいました。
色々状態を見たかったんで、自分でやりたかったんですがね(汗
ったく、ちゃんとしてくれよ~
と思いつつ、外したエレメントは取っておいてくれてあったんで回収しました。
というわけで、、、使用済みエレメントを観察してみませう。

こちら大気側。
う~ん、、、キタナイ。
キタナイですが、よく見ると場所によって汚れ方に差ができていますね。
BOX内でエレメントに当たる吸気の気流が一様ではないことが伺えます。
ただどっち向きで装着されていたのかは、今となっては分らないので
これ以上考えを巡らせることも出来ないですねぇ。。。

ちなみにティッシュの上でエレメントを軽くトントンすると…
こんな感じで微細な砂粒?がいっぱい落ちてきます。
もしこんなものが直接エンジンの中に吸い込まれたとしたら、、、ぞっとします。
エレメント、大事ですね~。

こちらはエンジン側。
見た目はキレイですね。ゴミはちゃんとエレメント内でこし取られているようです。
さて、
ここで気になるのは…エレメントの「中身」、ですね!
…
え、別に気にならないですかそうですか。
ちょっと変態なんですみません。

というわけで、、、カッターで切り取ってみました。
切り心地は、結構硬くてかなり密な印象。
繊維そのものの強度も高そうです。

断面を見ると…大気側(下)は粗目、エンジン側(上)は細目と
繊維の密度に変化をつけていることが分かります。
最初に粗いゴミを捉えて、エレメント通過に伴い
徐々に細かいゴミも取り除いていく構造というわけですね。
表面でいきなり細目にしたら直ぐに目詰まりしてしまいますもんね。
さぁ、
ここからが変態魂の腕の見せ所。
こういうのって、肉眼で観ててもちょっとよく分らないんですよね。
エレメントのモコモコ具合がどうやって出来てるのか、
ゴミの正体はなんなのか…とか。
そこで、顕微鏡で覗いてみることにしましたょ。

まずは先ほどの断面を50倍にして観察。
密度を変化させ、厚み方向全体を使ってゴミをこし取っていることが
よく分かりますね~。

さてこれが大気側を正面から撮った、50倍の拡大写真です。
化繊がランダムに絡み合っているのが分かりますね~。ふむふむ。
そして、、、なんかデカいゴミがある。

もっと拡大してみましょう。今度は200倍です。
って、虫!
デカいゴミの正体は虫でした。なんという虫かは分りませんが。
まぁデカいといっても大きさは0.4mm程度のもんです。
その他繊維に付着しているごみは、0.01mm以下の微粉が大半。
大きいもので0.05mm、小さいものだと0.001mm程度のものもありそうです。
色的には鉱物、あるいは金属など微粉といったところでしょうか。
恐らくPM2.5の類も含まれているのでしょう。
いずれにしてもエンジンには害になりそうなかほりがぷんぷんします。

ちなみに繊維径は0.03mm前後のようです。

さぁ、今度はエンジン側の50倍。
大気側よりもかなり密になっていることが分かります。
ただこちら側の表面にもゴミの付着がありますね~
恐らくエレメントをすり抜けている粒子もあるのでしょうが、
そのサイズのレベルであれば、特に問題にはならない、ということなのでしょうね。

そして200倍。
大気側と似たような見た目のゴミが絡め取られています。

繊維径は大気側の約半分、0.015mm前後が多く、
中にはそれよりも細いものもありそうです。
大気側よりも線径のバラつきは大きい感じですね。
繊維は単純に絡み合っているようにも見えますが、
中には繊維の交点が融着しているように見える部分もあります。
どんな製造工程なのか…気になりますね~。
さて、今回の観察はここまで。
それにしても、たかがエアクリーナーエレメント、されど…と言う感じです。
いくら蛇腹になっているとはいえ、これだけ密なフィルターなわけですから、
吸気抵抗は相当なはずです。
が、このフィルターが付いているからこそエンジン内部が守られているわけですね。
吸気抵抗の少ない社外品に交換したくもなりますが、
やはりエンジンの事を考えると、エアクリーナーエレメントは純正で、
きちんと推奨頻度で交換するのが良いんだろうなぁと思います。
そもそもこのフィルター使用することを前提として、メーカーは設計しているわけですしね。
でも…
これっていわば紙パック式の掃除機みたいなものだよなぁ。
だとしたら、ダイソンの掃除機的な構造にすれば、
もっとクリーンで吸気抵抗の少ないインテークシステムに出来るんじゃありません?
「吸引力の変わらない、ただ一つのエンジン」的な。
メンテナンスはダストボックスを開くだけ。
とはいっても基本的に空気しか吸い込まないわけだから、極々たまにでよいはず。
フィルターを付けるとしても無交換10万キロとかいけるんじゃ?
今度何か作ってみようかなw
と、思ってダイソンの掃除機を色々調べていたら、
どうやら欠点も多いようですねぇ…。
まぁいいや。
しかし最近寒いことさむいこと。
また雪の季節になったら、スタッドレスに交換しなきゃ。
ほんと、時間が経つのは早いもんですね~。。。