目的
チューニング・カスタム
作業
DIY
難易度
中級
作業時間
3時間以内
VIDEO
1
DSPに内蔵のイコライザーの調整をしました。iPod shuffleにスイープ音源(20Hz→22kHz)wavファイルを入れて、純正ナビで再生。スピーカーから出てきた音をiPhone11に挿したマイクで受けます。マイクはdaytonaudioのiMM-6を、アプリはSound Six DigitalのSoundTools使いました。
測定ポイントは写真のようにセンターコンソールの後部と運転席の二カ所で行いました。
(後日追記)
iPodにwavファイルを入れるとAACに変換されるようです。Apple製品全般がそのようです。←知らなかった
AACの音は16kHz〜の特に高域が少し痩せるので、この記事のグラフの一番右の方の値は少し控えめに出ています。確実にwavで再生するには、CDに焼いてヘッドユニットで再生するか、ノートパソコンやandroid端末でAUX入力で再生すると確実です。
2
最初はDSPのイコライザーを全てフラットにして計ります。
前提条件として、フロントスピーカーはmorel maximo ULTRA 602で、DSP内蔵4chアンプからバイアンプ接続しています。ツイーターだけにスピーカー付属のパッシブネットワークのLCフィルタが入っています。ツイーター直つなぎの人は同じことをすると壊れます。ラゲッジに10インチのサブウーファーが付いています。
サブウーファーをズンドコ鳴らしたくて強めにかけていたので~100Hzまでモリモリですね。300~500Hzはべっこり凹んでます。±12dBくらいですね。
3
DSPのアプリの画面です。DSP内蔵4CHアンプはCHごとに出力を入り切りできます。CH5はRCAのロー出力です。
CH1:左ドアウーファー
CH2:右ドアウーファー
CH3:左ツイーター
CH4:右ツイーター
CH5:サブウーファー
左の状態だとツイーター左右のみ、右の状態だとウーファー左右のみ鳴らせるのです。
タイムアライメントはメジャーで測って合わせてあります。サブウーファーの遅れ部だけウーファーは140cm、ツイーターは距離の差分を足して160cm離しています。
4
調整前の上からツイーター、ウーファー、サブウーファーの周波数ごとの音圧です。
我流なのですが、調整前のこの時点でおおよそツイーター、ウーファー、サブウーファーのボリュームを調整してほぼ同じ音圧にしておきます。サブウーファーを切って、ツイーターのクロスポイントを先に決めて、イコライザーでコテコテ調整します。(・ω・)
ツイーターはセンターコンソールの測定ポイントを向いていますので3kHzくらいから出てますね。ウーファーはデッドニングでサービスホールを全て埋めた影響か、60Hzに強めのピークがあります。これがズコドコいってる正体ですね。
(後日追記)
maximo ultraのクロス周波数は3.5kHzだそうです。メーカーのスペック表にありました。今回の場合だと、ツイーターのみ3.5kHzでカットオフされてます。ウーファーはフィルター無しの状態で7kHzまで音が出ていると言うことですね。メーカーの公表値とあってるので、測定機器も信用して良さそうです。
5
上からツイーター、ウーファー、サブウーファーの調整結果。ちょこちょこいじっては、スイープ音源流してピークホールドの値を見ながら、また調整です。
結局、ツイーターは少しオーバラップさせないと繋がりませんでした。大体7kHzクロスと言えば良いのだろうか。ウーファーのハイパスは100Hz位にして、例の60Hzあたりのピークカット。
6
調整後の周波数特性はだいたい±3dBくらいですね。ツイーターを耳の高さから少し俯角付けてガラスの反射を抑えたので調整が楽でした。ウーファーは暴れてたけどDSPのイコライザーが優秀だったのでなんとかという感じです。(・ω・)
これで聞いてみたら、空間の広さとか音で分かるし、余韻も凄くキレイ。ツイーターもキラキラしているのに尖ってないから耳障りな音も出ない。サブウーファーはどこにあるのか分からず、まるでドアのウーファーが下の方まで伸びて鳴っているかのようです。
停車中は、ね。(;´Д`)
実際の走行時はエンジンの無いリーフですので静かなんですが、タイヤのロードノイズや風切り音はありますので、主に低域に盛大にノイズが入ってマスキングされます。マスキングを見込んで少し低域を増してあげると良いですが、それは追々やっていきます。まずはベースとなるフラットを作りました。
7
次は測定ポイントを運転席のヘッドレストの下に移して同様に計り、調整しました。
8
調整結果が上のグラフです。運転席はタイムアライメントが上手くいってるのか、±3dB以内に収めることができました。(・∀・)
下はサブウーファーのボリュームを少し上げてみたところですね。ここまでは上げませんが、ドライブ中は少しサブウーファー強めで聞きます。
同乗者が居るときはセンターコンソール合わせにして、一人の時は運転席合わせで聞きます。同乗者に「サブ、うるせぇ。」と言われたら、フラットに戻ります。(´・ω・`)
本当は上のフラットの状態から、50Hz以下をなだらかに上げるのが理想(可聴範囲まで音圧を上げる)ですが、ものすごく大口径なサブウーファーと強大なパワーのアンプが必要です。今の手持ちのやれる範囲でトライしてみようかな。
タイムアライメントやイコライザー調整はレゾナン○チップのような動作原理の分からないものを買うのではなく、自分の持っている機器を最大限活用するための調整ですのでやれば必ず良くできます、やったかやらないかです。やればやっただけヘッドフォンに近い聞こえ方になっていきます。ヘッドフォンに近づきますが超えません。周波数特性の調整ではスピーカーユニットそのものがもつ音色は変わりません。あと、割とざっくりやってもそこそこの結果が得られると思います、詰めても聴感上変わりにくくなっていきますし、運転中に頭動かすでしょ?くらいのアバウトさはあっても良いかなと思います。ダミーヘッド作って、両耳の位置で単一指向性マイク2本構えてとかやりだすとキリがないので自分の満足できる範囲で楽しみましょう。どうせ、助手席は同乗者によって動かされます。
測定はこの程度でもやろうと思うと、一昔前なら数万はかかりました。今はマイクとiPhoneがあれば測定はできます。(iPhoneは10万超えだけれども・・・。)
細かくは調整できないけど純正ナビでもBASSとTREBLE触るだけでも良くはなるのです。むしろツイーター無しのフルレンジ一発に1ch当たってる方が調整結果の差が出やすそう。2wayとか3wayのパッシブネットワーク接続だと良い結果を得るのは難しそうです。細かく調整できるDSPがあって、1ユニット1ch当たってると尚良しです。
最初にフラットにすると、多くの方がつまらないとか、元気がないと感じます。味付けはフラットを作ってから付けるのです。まずは素材の良いところを知りましょう、という作業でした。(^-^)
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