JA11 ダイレクトイグニッション化
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
12時間以上 |
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点火系の改良は、自作でCDIや多重点火回路を製作し、それなりに成果がありましたが、毎年梅雨から夏に掛けて雨天が続くと、リークに依る点火不良が発生し、その都度点火系パーツを交換していました。やはり高電圧によるスイッチング(デスビ)や配線(プラグコード)は無理があると思い、今の車の標準であるDI化したいと考え、ネットで探しました。しかし4気筒エンジンの2気筒同時点火によるDI化は見かけるものの、3気筒のものは見当たりません。それでオリジナルでトライしてみました。写真は机上でテスト中のDIシステムです。実車で2か月程使用していますが、明らかに点火性能も改良されました。
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基本的な考え方としては、点火信号はECUからの信号をそのまま使い、デスビの機能を高電圧側(IGコイル2次側)から低電圧側(IGコイル1次側)に移します。具体的には、どのシリンダーに点火するかを判別するためのセンサーを、デスビ内に設置し、ECUからの信号を各シリンダーに分配します。センサーはホールセンサーUS1881を固定側に使用し、ローター側に磁石を設置します。
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写真はデスビキャップ内側です。固定電極のあった部分を外から8mmのドリルで貫通し、ホールセンサーUS1881を接着します。配線は8mmの貫通穴から外へ引き出します。
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写真はデスビローター側です。デスビローターはエンジン2回転に対し1回転し、上から見て時計まわりに回転しています。シリンダー点火順序は(1→3→2)です。ローターの先端アーム部にカラー鉄板を適当な大きさに切って貼り付けます。写真手前側の鉄板端はローター中心側へ折り曲げます。折り曲げ部分にはネオジウム磁石のN極を接着します。これで鉄板部はすべてN極になり、ホールセンサーに近づくと信号はHになります。磁石を通過する時はS極となり、信号はLに変わります。磁石はダイソーの押しピン型のものから取り出し使用しました。またアーム両端には遠心力で外れないように、念のため熱収縮チューブを被せています。
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DIコイルです。ヤフオクでK6A用を入手しました。取り付け個所のエンジンスペースが狭いので、コネクターが360度どこの角度でも固定できるように、1mm厚のアルミ板でコの字の金具を作りその中心にM4ネジを取付けています。コイルの中心にネジが来るよう調整し、セメダインスーパーXで接着しました。
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IGコイルとその固定金具です。固定金具は1mmアルミを折り曲げて作りました。①シリンダー用と②・③シリンダー用の2種類あります。インタークーラー下の雨水受けトレイに固定します。
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DIコイル取付け部の写真です。コイルがエキマニの真上にあり、熱害が心配ですので、コイル下に不燃性のガラス繊維シートを垂らしています。この部分ブローオフバルブは外していますのでスペースがあります。
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エアクリーナ前のタッパーにECU信号を各IGコイルへ分配する回路を入れてます。またECUへの点火信号確認用及びタコメーター作動用にはダミーコイルが必要です。90mmの釘に0.3mmのエナメル線20mを多段巻し、直列に20Ω/5Wを接続し、取り付けています。エアクリーナ左の青い部品はDC-DCコンバーターで、IGコイルへの供給電圧を15Vに昇圧しています。なお、自作点火装置で何時故障するかわかりませんので、ノーマルIGコイルは取り付けたまま、ノーマルのデスビキャップ・ローター及びプラグコードは車に常時乗せたままですので、いざの時は10分で元に戻せます。
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