JR東日本内の新幹線・特急列車を含む全線、及び東北の三陸鉄道やいわて銀河鉄道、JR高速バス等が1日乗り放題1万円の切符を友人とふたりで2枚ずつ購入して一泊二日で電車でGo!旅をしてきました。
この友人は膝を痛めているため自分で運転が出来ないので、時々おいらが旅に連れ出しているわけでありますが、今回は電車旅と言うことで電車好きの彼は大喜で誘いに乗ってきました。おいらは普段車中泊であちこち行っているので今回は彼の行きたい場所優先で決めました。平泉中尊寺に行きたいと。おいらも行ったことないのでOKしましたが、膝が悪いのに歩けるのか?と思いつつ、いつも本当に膝が悪いのかと思うほど普通に歩いているので、まぁいいかと決めましたが、一応、「日本の寺は階段や坂道があるけど大丈夫か?」と聞いてみました。『大丈夫、大丈夫』という返事。本当か?と思いながら決めましたよ。
で、二日目はどうする? 『三陸鉄道とかなんか乗れる鉄道があったよな?』
「銀河鉄道も乗れるよ」『向こうの地元の鉄道に乗りたい』というので、OKということで、「それに従うから計画しておいて」と事前に頼んでおいたのでした。
旅行日は2月15-16日の二日間。11日に同級生の飲み会で会ったのでちゃんと計画するように念を押した。
集合場所は宇都宮駅。当初、7時台の野木駅発の電車に乗るから小山で。と言われる。調べたらその時間だと平泉に着くのが11時半過ぎだ。しかも仙台で後発の新幹線に乗り換える嵌めになる。ダメだ! 宇都宮8時03分発に乗るから間に合うように宇都宮に来いと変更。10時23分に平泉到着。因みにおいらは宇都宮駅の吉野家で朝飯を食おうと、桐生5時52分発で小山で。そして新幹線で宇都宮へ向かう。ゆっくり朝食セットをと思ったら、なんと!吉牛がなくなっていた。サンドパンとコーヒーのセットでした。
平泉駅から電車を降りた人々が歩く方向に、後を追うように歩くが、彼は歩みが遅い。大井川鐵道の時は、湖上駅の階段を凄い勢いで登っていったのに。
スピードを落として彼のペースに合わせる。
無事にお参り出来ました。
金色堂は? この先だよ。 まだ歩くのか? もう少しだよ。
彼には平泉駅から寺までの距離はキツかったようだ。
「雪がなくて良かったじゃん」 『そうだな、今日は寒くないしな』
ネットでの中尊寺の写真は雪景色だった。雪がないので正直ビックリ。
食堂を見つけて昼食を。こういう場所の食堂は高いのが相場。駅に戻ってからと思っていたが、少し休もうよと泣きが入る。駅前にあった蕎麦屋へと思っていたが仕方なし(笑 ここで牛丼と蕎麦のセットを頂く。
店を出ると彼がバスを見つける。『バスが走っているよ~』 来る途中のバス停に市内巡回バスは営業終了と張り紙があった。違うバス会社のバスが走っていた。「あのバスは反対方向だぜ。どうぞお乗り下さい」『あっ、そうか』ガッカリしていた(笑 タクシーを呼ぼうか?と提案しようかと思ったが彼の方から言い出さないのならいいやと思っていた。
50m先にバス停が見えた。「あのバス停、駅方面だぞ、しかも二人待っている人がいるぞ。すぐ来るんじゃないの?」時刻表は15分後に来る。しかも、平泉駅経由、一ノ関駅行きじゃ。『助かった~』と彼。一ノ関まで行っちゃいました。
盛岡駅からホテルまで歩いて12分とある。歩ける?と訪ねる。
『歩けるよー!』と怒った。「心配しているのに何怒ってんだよー。」
『いや、すみません、歩けます』
温泉のあるビジネスホテルがあるけどどうする?ただし駅から少し歩く。でも、繁華街からは近い。ドーミーイン盛岡、クチコミは一番高い。
『そこでお願いします。温泉に入れるのが一番膝に良いんだよ』という予約の段階でのやりとりを思い出したようだ。 チケット手配からホテルの予約はおいらがやってます。
早速風呂に入り居酒屋へ出かけます。調べていた店は予約でいっぱいと断られた。近くの「沖菜」という店へ。こぢんまりとした古いお店だが結果的には料理が旨く良かった。
「ところで明日の予定は?」
『三陸鉄道に乗りたい』
「ああ、いいよ。で、乗りたい区間は?」
『区間?』
「そう、区間。どこから何処まで乗りたいの?」
『そこまで決めてない』
「計画しとけって言ったじゃん。 もしかして何も調べてないの?」
『調べてない。ゴメン』
怒りをグッと堪えて、「じゃぁ、銀河鉄道で良いじゃん、盛岡駅から乗れるよ」
『それ、何処まで行くの?』
「温泉名忘れたけど座敷童が出る旅館がある温泉だよ。日帰り温泉施設もあるよ。」
『座敷童って何?』
「知らないの?」
『知らない』
段々面倒臭くなってきた。
「じゃぁさぁ、乳頭温泉に行こう!」
『乳頭温泉? あの有名な乳頭温泉か。何処にあるの』
「秋田の田沢湖の近く」
結局、乳頭温泉に行くことになりました。今回はカメラを持ってきていないので、気になっていた乳頭温泉のロケハンをすることにしました。鶴の湯の露天風呂が気になる。ただ、予約が取れないのと、料理付の日帰り温泉はあるのと、その予約も取れるのかなど知りたいことが沢山ある。
そんなこんなで一日が終わる。
翌朝、盛岡から田沢湖まで新幹線で一駅です。
指定席を取りたいと駅員に相談(指定券売機の場所を聞いたのだが)
この切符なら空いている場所に座って、指定券を持っている人が来たら別の空いている席に移れば大丈夫ですよ。と教わる。
この新幹線は全て指定席。自由席がないのよ。そこまで分らんがな。
いざ乗ったらほぼ満席。別々の離れた席に座る。
走り出してまもなく、背の高い品の良い外国人が(着ているセンスはイギリス人か)おいらの座っている席近くで座席表を確認している。
そして、とびきりの笑顔で、手で拳銃の形を作っておいらに向かってバキューンと指さしたのでありました。ユーモアのある紳士で良かったわい。
そんなわけでおいらは田沢湖駅に着く間、デッキでスクワットをしながら過ごしたのでありました(笑
田沢湖駅からはバスが出ています。50分くらいでしょうか、何処で降りたら良いか分らない。乳頭温泉郷のなかでも鶴の湯だけ少し離れた場所にあるのは知っていた。とりあえず休暇村で降りることにした。ここで情報収集だ。
日帰り温泉に800円で入れる。11時からなので30分待って入りました。
乳頭温泉休暇村の日帰り温泉、、とても良いお湯でした。
白濁の湯は「田沢湖高原の湯」です。
乳頭の湯の方は、少し青み掛かった湯でした。逆だと思っていた。
泉質が違います。そうすると「鶴の湯」の泉質は田沢湖高原の湯の源泉から引いているのかも。
そして、宿泊者限定の湯めぐり帳を2500円で購入すると「湯けむり号」というバスでいくつかあるお湯を巡れるという仕組みです。もちろん車で行けば一軒を狙って行けるわけです。すんごい山奥の秘境の湯って感じだったけど、ハードルが下がりました。休暇村のお風呂で充分満足してしまいました。
田沢湖駅に戻るバスが出たばかりで、1時間半後でないと帰れない。
湯に入っていた若者二人組が妙乃湯に行ってきたという話をしていたのでおいらも行ってきました。友人の彼は休暇村で待っているという。歩いて5分くらで行けますよと云ってたが、本当だ、すぐ隣だ。
こぢんまりとした旅館で、食事もあります。日帰り入浴1000円。この辺りで一番高い。で、残念なことに露天は周りが凍っているため入れず。内湯は無色透明の単純泉でした。脱衣所は脱いだ洋服がいっぱいでしたが内湯は独泉。きっと皆さん混浴露天に行っているのでしょう。脱衣場が狭いのとバスの時間が迫っているので内湯だけで帰りました。ここは泊まりで来ると良い旅館ですね。
まぁ、乳頭温泉を満喫するのはやはり泊まりでないとダメですね。
朝から雪が降っていた乳頭温泉ですが、午後は青空が時々見えるようになりました。
持ってきていたアイゼンが役に立ちましたぜ。
帰りは田沢湖駅で新幹線の指定席券を取りました。が、大チョンボ。
おバカなミスを犯してしまった。
盛岡からの指定席がいっぱいで時間をずらしてたつもりが、時間が変更されていなくてしかも仙台からの指定席券。盛岡から仙台まで空いている席を移動すればそのまま来られちゃうのですがそもそも満席だったから時間をずらした。(つもりだった)
一応盛岡で指定席券を取り直そうと降りる。駅弁も買いたいし。
しかし、指定席を仙台から取ってあるためか、改札を通れない。駅員さんに聞くと、指定席の変更はみどりの窓口でないと出来ないと。
時間も変更して貰って、指定席券も取ってもらいました。2時間後の時間に変更してその間で駅近くのcafeへ。42年営業しているというお店です。カプチーノ詩季というレトロなお店で我々よりも少し上くらいでしょうか、感じの良いマスターと奥さんでした。
駅に戻り駅弁探し。が、残っているのはわずか。ほぼ売り切れ状態。残念。
17時57分発の新幹線で帰って参りました。
彼とは宇都宮で別れおいらは小山まで新幹線に乗り換え、小山から桐生まで両毛線。22時30分に到着。駅から車で帰りました。この時間は飲み屋さんから呼ぶタクシーしか走っていませんので安全策で車で来ていました。田舎だから仕方ない。23時前に帰れたから良しとしましょう。
この切符の良いところはもちろん新幹線乗り放題。遠くまで行けます。指定席も2回までは無料で取れます。(3回以降は有料で取れる。)特急にも乗れる。
ただねぇ、基本的に指定席は券売機で、切符はえきネットで(窓口販売はなし)つまり、我々高齢者はスマホの使い方をよく理解しないと難しい。
券売機は電話で聞きながら出来るけど、電話が繋がるまで15人待ちなんて当たり前。そんなとき後ろに並ばれたら大変ですよ。なので、行き当たりばったり旅は難しい。計画を立てて予め指定席を確保して、時間通りの行動が求められます。ということで、お勉強の為に次回は独りで、日帰りで、きっちり計画を立てて、普段の行き当たりばったりではない旅を楽しんで来ようと思います。
切符の発行は券売機で行います。色々勉強になりました。頭の体操だ!
ありがとうございました~。