目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
6時間以内 |
1
暖房の効きが悪い症状に悩まされ、ヒーターコアにホースで強制的に水を流してヒーターコア内の錆や汚れを洗浄すると一時的には治っていたものの、しばらくすると再発したりと悩まされていた。
ヒーターコア洗浄
https://minkara.carview.co.jp/userid/2347313/car/1840444/3517489/note.aspx
騙し騙し乗っていたが、遂にヒーターコアが錆びて穴が開いたのか暖房を使うと甘いクーラント臭がして、エアコンの吹き出し口からはピンク色の粉が吹き出て車内が粉まみれに…。
クーラント臭の中で運転すると具合が悪くなったりして車に乗ること自体も躊躇うようになってしまったが、ダッシュボードを外さずにヒーターコアを交換している方が居たので自分も交換してみることにした。
ヒーターコアの品番は87107-20670、知り合いの車屋に新品を注文してもらったところ24,200円だった。
2
まずは助手席のグローブボックスやエアコンユニット、スペース確保のため一応エアバックや周辺の外せるパーツを全て外していく。
3
ヒーターコアのパイプのカバーを外すとピンク色の粉が…。
4
ヒーターコアを外すとコア内のクーラントが車内にこぼれる可能性があるので、予めヒーターコア内のクーラントを抜いておく。
まずはエンジン後ろにある2本並んだホースを外す。
(別作業と同時進行なのでヘッドカバーを外しているが、ヘッドカバーは外さなくてもホースは外せる)
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ホースを抜くとホース内のクーラントが少し出てくるのでウエスで受け止めた。
6
ヒーターコアのパイプに内径18mmのホースを挿し込んで、片側からエアを吹いて反対側のホースからクーラントを抜く。
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あとは車内でヒーターコアを外すが、クーラントをこぼさないようにパイプの下にビニールと桶を置いて準備。
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ヒーターコアとパイプの接続口が上下左右にかしめられているので、ドライバー等でこじって広げた。
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Oリングも付いていてなかなか抜けないのでテコを使いつつパイプを外した。
エアを吹いても少しクーラントが残っていたようで、こぼれたクーラントは敷いたビニールを伝って良い感じに桶に入っていった。
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しかしヒーターコアからこぼれるクーラントに気を取られ、ビニールからこぼれているのに気付かずにカーペットにクーラントが染み込んでしまった…
カーペットに水を吹き掛けてリンサークリーナーでピンク色が抜けるまで吸い取るという悲しい作業に時間が奪われる。ビニールは二重に敷いておこう!
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あとは引っ張るとエアコンユニットから外せる。
パイプが干渉するので多少パイプを曲げてからヒーターコアを摘出した。柔らかいアルミのパイプなので多少は曲げられる。
予想はしていたが悪夢のようなクーラント漏れ。そりゃあ暖房使うと甘い臭いがするわけだ…。
ヒーターコア洗浄はヒーターコアの状態が悪いと穴をあけてしまうリスクもあるらしいが、やはり状態が悪かったらしい。いずれにせよコアが詰まると遅かれ早かれ穴が開いてしまうのかも。
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エアコンユニット内部を覗き込むと、クーラントが固まった粉まみれで地獄絵図…この粉の一部が吹き出し口から飛んできていた。
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狭い入り口から細いホースを付けた掃除機やブラシなどを駆使してクーラントの粉を掃除していくが、手前側はブラシ届かないのでユニットに穴を開けて隅々まで念入りに掃除。この穴は後でゴムのグロメットで塞いでおいた。
漏れが不安な人は、ここに穴を開けてファイバースコープ等で覗けば内部が覗ける。
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時間を掛けて清掃してなんとか綺麗に出来た。隣にエバポレーターも見える。
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あとは新品のヒーターコアと交換するだけだが、パイプは入り組んでいて外せないのでヒーターコア本体のみ新品を使用して、パイプはそのまま使用した。
ヒーターコアを外した時と同様に新品の接続口のカシメを外して、新品のOリングを古いパイプに移植、一応Oリング周辺に液体ガスケットを塗布して元のように組み付けた。
パイプを接続口にしっかり奥まで挿し込まないと漏れの原因になる。コア側のカシメ部分の切れ込みでパイプを抑え込む感じ。
新品でカシメられた状態でもパイプは軽い力で回る状態なので、あまりキツくカシメるのも良くないかも。
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ヒーターコアが空だとクーラントにエアが入ってエア抜きの際に面倒なので、内径18mmのホースを繋いでコア内にクーラントを流し込んでおいた。
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外したついでに汚れたブロアモーターのユニットやファンを分解して洗浄。
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あとは部品を戻してクーラントのエア抜きをして完成!
交換後は無臭の風が数年振りに出てきて感動…!暖房も効くし、暖房の風を全開にすると水温が数度下がっていく。カシメを外したがクーラントの漏れは無かった。
これで寒い時期も気持ちよく運転出来る。
気を遣う場面はあるものの作業自体は割と簡単だったので、ヒーターコア不調で洗浄するくらいならサクっと交換したほうが手っ取り早いかもしれない。
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