
2年前となる2012年にテレビ放映された番組ですが放映は観ておらず、購入していたDVDをようやく見終わりました。
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http://www.fujitv.co.jp/knight_rider_next/
アメリカでは2008~2009年の放映になります。
1980年代放映分は便宜的に「初代」と呼ばせてもらいます。
・初代(ナイトライダー)
車…ナイト2000 主人公…マイケル・ナイト
・NEXT(ナイトライダーNEXT)
車…ナイト3000 主人公…マイク・トレーサー
初代ナイトライダーではGM ポンティアック ファイヤーバード(そのグレード名である「トランザム」と言ったほうが通じやすいですね)がベースの「ナイト2000」だったのですが・・・
このNEXTでは6代目フォード マスタング(正確にはマスタングがベースのシェルビー GT500KR)がベースの「ナイト3000」という車になっています。

シンプルかつ滑らかで(?)美しささえ感じる車から、実にマッチョな車になりましたが、ドラマを観るとこのマッチョな車がふさわしいと感じました。
ただ、今では日本車も外国車に負けないデザインの車が珍しくないですから、初代の時ほど「すごい車」という感じがしないですね。
初代のナイト2000を開発したのは科学者でもある「ウィルトン・ナイト」だと思ったら、開発したのは車本体だけ(?)あるいは作らせただけ(?)で、ナイト2000に搭載されている人工知能・K.I.T.T.(キット)を開発(車本体であるナイト2000も開発?)したのはまた別の人物、「チャールズ・グレイマン」という人物だったとは・・・
でも、初代ではK.I.T.T.もプロトタイプのK.A.R.R.も、ウィルトン・ナイトが生みの親と受け取れる発言が多々あったと思うのですが。
(^_^;)
序章ではチャールズ・グレイマン宅に分解されたナイト2000が眠っていました。
この新しいナイト3000は「ナノ・テクノロジー」とやらで銃撃を受けても瞬間的には破損するものの即座にボディを復元します。

・・・が、システムが起動していない時は大破します。
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(システムが再び起動すると元通りに復元されます。)
分子結合殻で守られて攻撃自体を跳ね返す初代のナイト2000のほうが強い気がします。(笑)
他にも、電子制御されていない車の動きも止めてしまうマイクロロックやメカニカルな鍵でも(なんと手錠まで!)なぜか
^^;遠隔操作で解錠でき、中の空気を膨張させて(?)タイヤまでパンクさせられる点なども、ナイト2000のほうが優れている気が・・・
ナイト2000は割とタフだったと思いますが、ナイト3000はジャンプ中のトランスフォームなど「不具合が発生する“かもしれない”」というシーンでは確実に致命的な故障が発生します。(苦笑)
Tバールーフのナイト2000と違ってナイト3000は屋根が開かないので仕方ないのですが、ナイト2000ではドラえもんのタケコプターばりに頻繁に使われていたイジェクト機能(人間等をシートから飛び上がらせる機能)がなくなったのが残念です。(笑)
ナノ・テクノロジーでサンルーフを付けるぐらいは簡単だと思いますがね。(爆)
ナイトライダーのアイコンでもあるフロントのスキャナは、ナイト2000の左右に流れる光から、ナイト3000では左右2つの光が内側から外側へ、また逆へと伸縮するものに変化しましたが、どうやらこの光は全てCGによるもののようです。う~ん、CGに頼りすぎ!
ナイト3000の走行ですが、初代のナイト2000ではジャンプ台とスタントマンによる技で成り立っていたターボ・ブースト(ジャンプ)やスキーモード(片輪走行)が・・・

あっさりとCG合成で、しかもそのCGの出来がイマイチなためリアルじゃないです。
ターボ・ブーストの際に吸気から噴射までのターボの状態を映像化したCGもいらないです。。。

まあ、初代ではどうやってジャンプできるのか謎でしたし(爆)時々ジャンプ台が映っていたり、そのまま着地したら大破しそうな角度で下降していたり、衝撃でボンネットやリトラクタブルライトが開いたり、同じジャンプシーンが何度も使われていたりで、完璧ではありませんでしたが。(苦笑)
あと、同じく初代では崖からのジャンプや転落シーンでナイト2000に全く似ていない丸っこい古い車が使われていたり、車体下面がツルツルで何もない、モロにミニカー…というカットもあったりしました。
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カーチェイスは、初代は危なげなく美しくこなしていた感じ(でもないか?)ですが、NEXTでは周囲の車に大迷惑を掛けながらの強引な走行が目立ちます。

カーナビの開発により、「しゃべる車」が当たり前になってしまいましたが、スバルのアイサイトも事故回避のついでに何かしゃべれば面白いと思います。(笑)
自動制御中は「AUTO」と表示し、SI-DRIVEも「Intelligent」や「Sports Sharp」ではなく、「NORMAL」「PURSUIT(追跡)」にすればいいのに。
(^o^)
そして、シーズン4のナイト2000にあった「スーパー追跡モード」というアメリカ人のセンスを疑うような(苦笑)変形の代わりに・・・
ナイト3000は「トランスフォーム」で様々に変形します。しかし、拡幅したりと外観が派手になる「攻撃(アタック)モード」はまだしも、ピックアップのフォードF-150などへはあり得ない変形だし、変形シーンがモロにCGで興醒めします。
その変形シーンは変形前後の2つの車をモザイク状に分割して動かしたり入れ替えたりしてそれっぽく見せているだけです。

ナノ・テクノロジーで変形するのですから、機械的な動きではなく液体のように滑らかに変形した方が良かったのではないでしょうか。
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序章で見せた変身のほうがそれっぽいですね。
ちなみに序章では、普通のマスタングに変身した時にはスキャナさえも消えましたが、第1話以降はスキャナが何らかの形で残ります。
ところで、悪路の時にいちいちトランスフォームしますが、ナイト2000の時は ある程度の悪路ならそのまま走っていたし、車高を上げるだけで対応していたので、こういった点でもナイト2000のほうが上に思えます。(笑)
「乗員保護システム作動」「トランスフォーム スタート」などといちいち言うのも、攻撃手段をわざわざ敵に教えてしまう(爆)「ロケットパーンチ!」的で幼稚に感じます。
話が飛びますが、私がアニメ・マクロスシリーズが好きなのも、戦闘機からロボット形態などへの変形が一瞬でポーズも取らず、変形機構も実際に模型で成立する構造で、武器を使う時にいちいち発声しないというリアルさが理由の1つです。

敢えてアニメチックに制作された「マクロス7」だけは変形後にポーズを取ったり、技を叫んだりしますけどね。(笑)
K.I.T.T.との通信は初代の腕時計型「コム リンク」に対し、NEXTでは耳穴に入れる補聴器型の通信機ですが、目立たない代わりに頻繁に落ちてすぐ連絡不能になります。
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目立たないといっても、青白く光るのでは目立ってしょうがないと思いますが。。。
ここからは内容についてですが、初代では(デボンとボニーまたはエイプリル、シーズン4ではRC3もいますが)基本的にマイケルとK.I.T.T.だけで戦ってきた感じですが、NEXTでは本部である「SSC」スタッフのサポートを得ながらでないと解決できない感じで最初は違和感がありました。

↑メインキャスト以外に大勢働いていますが、何をやっているのかは知りません。(笑)
13話以降はマイク含めて4名となりましたが、こちらのほうが「らしい」ですね。
頻繁に「ダウンロード」だの「アップデート」だのコンピュータ用語が出てくるので、パソコンアレルギーの人にはオススメできないかも。
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主人公の「マイク・トレーサー」は死亡を偽装した後は「マイケル・ナイト」と称するはずが、使うのは敵に名乗る時ぐらいで、K.I.T.T.以外にはぜんぜんマイケルとは呼ばれません。(苦笑)
最初のうちは「死んだんじゃなかったのか」的な内容になっていたのに、後半では普通に過去の仲間から連絡があったりします。
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スケバン刑事IIIでの決めゼリフ「星流学園1年B組 風間唯、またの名を 3代目スケバン刑事 麻宮サキ!」と、2代目までと違って麻宮サキの名前に意味がないのと似ている?(笑)
第12話では初代同様に黄色いスキャナのK.A.R.R.(カール)が吹き替え声優もそのままに登場するんですが、初代とは違ってロボットに変形します。

トランスフォーマーもビックリの、原形を全くとどめない変形です。
(;^_^A
恐ろしい兵器のはずが、ナノ・テクノロジーが作動していないナイト3000、つまり「普通の車」に突っ込まれて終わるとは意外に弱かったですね。(苦笑)
この話に限らず全体的に、「最初は手強そうな敵で中盤を過ぎるまでは手強いのに、最後はあっという間にやられてしまう」印象です。
1話の中で前3分の2はゆっくり話が進むのに、後3分の1は急展開という感じです。
前編・後編に分けるぐらいでちょうど良いのではないでしょうか。
あと、例えば「運んでいた機密情報」が結局何だったのかが最後まで分からなかったりすることがあったりして、モヤモヤが残る気もします。
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最後に、毎回エンディングの後、数秒のアニメの後にダッチオーブンのCMみたいなのが流れます。
「なに、コレ?」と頭が混乱します。(苦笑)

フォードならともかく調理器具のCMとは実に場違いだと思ったのですが・・・
アニメの無人島に「GARY SCOTT THOMPSON PRODUCTIONS(ゲイリー・スコット・トンプソン プロダクション)」と書いてあるのがダッチオーブンのメーカーなのかと思って調べてみたら、なんとこのナイトライダーNEXTのプロダクションの名前でした。
ますますダッチオーブンが意味不明です。。。
ところで、幼少の頃にテレビで黒いボンネットタイプのトレーラーが登場する映画を見て、そんなラジコンカーを欲しがって親を困らせた記憶があるのですが、初代に出てくるナイト財団のトレーラーそっくりなんですよね。。。

ナイトライダーの放映前のはずだし、いったい何の映画だったのか・・・
もし、観たのがナイトライダーだったとしても、ナイト2000ではなくトレーラーのほうを欲しがるワケがないでしょう。(笑)
NEXTを観終わったので、吹き替えなしの日本語字幕のみだったので観ずにいた初代ナイトライダーの日本未放映分を観ています。
字幕を読みながら映像を観るのはちょっと疲れます。(笑)
やっぱり初代のほうが面白い・・・
(^_^;)
なんとなくアメリカンドリームが続いているというか、観ていてホッとしますね。
でも、ナイトライダーNEXTも十分面白いです。オススメ。
序章を含めてたったの18話で終わってしまったのが残念です。
最終回を見ると、
今でしょ・・・ではなく、
「今からでしょ」と言いたくなります。(笑)