
先日、6年6ヶ月目の6ヶ月点検(メンテナンスパックにつき無料)を受けた際、代車としてなんとVAB(現行型 WRX STI)を貸して下さいました。
GRBの時(もちろん今のGRB購入前)は、こちらがお願いして借りることができたのですが、今回は完全にディーラーのご配慮です。
もしこれがレンタカーだったらいったいいくらの料金になるか・・・と考えると、大変ありがたいことです。
なお、予約後にVABを貸していただける話が出た時に「でも、買いませんよ」と宣言してあります。(笑)
点検に加えてコーティングのメンテも行ったらなぜか2泊3日必要(今まで1泊2日でできてましたが・・・)でしたが、VABを借りれることが分かっていたら休みの日に予約したのに。
(^^;
せっかくなので、中日に仕事を早退してプチドライブに行きました。(爆)
今年度の有休取得日数が 自分が一番少ないことに気づいたので、これぐらいは良いでしょう。
(^_^;)
当日は晴れのち曇りの予報で、昼頃にはすでに曇っていたのでガッカリしましたが、午後には再び晴れてきたので良かったです。
「国道186号線等→もみのき森林公園→国道186号線→県道41号線→国道433号線等」というルートで約100km、羅漢渓谷のワインディングは前後に車がおらず楽しめました。(もちろんスピード控え目。)
VABが登場して1年以上たつわけですが、実は未だに試乗したことがありませんでした。
「時間のある時にゆっくり(といっても試乗ですから20分程度ですが)乗りたい」と、その時を待っていたのですが、いつまでたっても訪れません。(苦笑)
今回乗ったのは クリスタルホワイト・パールのWRX STI typeS!(最上級)
しかもパワーシートとウェルカムライティング装備のオプションコードIBC(VABA4GH-IBC)、税込417万9,600円!
ただし今年3月登録のA型で、すでに年次改良で登場しているB型ではありません。

白いボディに、前後に伸びたグリーンハウスとあって、サイドはなんとなくFD2シビックタイプRっぽいです。
フロントはゴチャゴチャしていてランエボと間違えられそうです。
ちなみに
GDA インプレッサWRXの時に通りがかった人にランエボと間違えられたことがあります。(苦笑)
まずキーを受け取りますが、アクセスキー(リモコンキー)がズッシリ重いです。(汗)

削り出し(?)のようなアルミ部分が重さの原因でしょうか。車のキーは肌身離さず持つのでこの重さは困りますね。
ドアを開けると、インプレッサスポーツ/G4やBRZで気になったネジ(ボルト)の頭はカバーが付いています。(レヴォーグもついているみたいですね。)
しかし、黒メッキの部品にすれば済むことではないのでしょうか?

そもそも、三角窓のない3代目までのインプレッサにはなかったボルトですが、何のためにあるんですかね。(BRZにもありますから、補強のためでしょうか。)
ところでこのドア、寸法は測っていませんが2ドア車のように大きく、重いです。
少しでも傾斜のあるところで開けると、いきなりガバッと大きく開いてかなり焦ります。
隣に車や壁があったらかなり危ないです。。。
トランクの開閉でいちいちハザードとブザーが作動するのはうるさいですし(ハザードもブザーもキャンセルできますが、そうするとドアロック作動時・ドア開閉時もキャンセルされてしまうはず。)、閉めた時の音が超安っぽいです。
リアスポイラーの重みに加え、ナンバープレートがビビっているのでしょうか?

↑写真をクリックするとカメラ手持ちでブレブレの動画(汗)が開きます。(12秒/1019KB)
トランクのエンブレム部の凹みも中途半端で変な処理です。
そのトランクを開ける時、最初は車内から開けようとしたのですが、インパネ下のトランクオープナーは分かりにくくて車外(ナンバープレート上方)のリクエストキーを使いました。

まさかこの「HOLD」が「ボタンを押し続ける」の意味とは思いもしなかったです。
逆に車外のオープナーを無効にする(施錠状態をHOLD=維持する)ボタンかと思いました。
同様にアクセスキーのボタンも、まさか真ん中の六連星が解錠のボタンとは思いませんでしたね。

まあ、オーナーでないとドアオープナーの位置すら分からない車もあるぐらいですから、「見ても分からない」「知らないと使えない」ぐらいで良いのかもしれません。
給油口は裏にもカバーが付いていて高級感があります。

それにしても、そろそろこの「無鉛プレミアム」のステッカーは誤給油防止のためにセルフスタンドでの色と同じ黄色にすべきではないでしょうか。
音を聞きたいこともあり、郊外では窓を半開にしたのですが、「ALL AUTO」と表示があるように助手席も後席もサイドウインドウボタンはオート機能付きとなっています。(従来は運転席のみオート機能付き)

しかし、これはかえって使いづらく、少し開けようとしても全開になってしまい、そこから閉めようとすると今度は全閉までいってしまう。。。
停車中なら微妙な力加減もできますが、走行中だと難しいですよ。オートになる手前のクリックが軽すぎる気もします。
そしてロックスイッチは相変わらず運転席に付いているスイッチ(この写真のスイッチ)さえも無効にされてしまう仕様です。(運転席サイドウインドウのみ常時作動可)
助手席や後席にあるスイッチのみを無効にして同乗者の勝手な操作を防ぎつつ、運転席からはいつでも作動できるようにしないと意味がないのでは?
ドアポケットは小さく、道路地図が入りません。
(--)

写真はA4サイズの入るクリアフォルダを入れたところですが、右側(車両後方側)の細い切れ込み部分を活用しても この通り曲げないと入らない大きさです。
ならばとシートとセンターコンソールの間の隙間に地図を押し込もうにも隙間が狭すぎてできませんので、助手席を荷物置き場にできない時には非常に困ってしまいます。
いよいよシートに座りますが、実は展示車の車内を覗き込んだことがあるくらいでメーターパネルすら見るのが初めてで、カラー(?)表示のマルチインフォメーションディスプレイ(メーター中央)にまず驚きました。

でも、メーターをいくらカッコ良くデザインしたって、「ドアが開いています」と日本語で表示されては台無しですが。(苦笑)
昔、三菱ミニカのインパネに「エアコン」と書いてあって、「さすが家電メーカーだ!」と笑ったのを思い出しました。
マルチファンクションディスプレイ(ダッシュボード上)に「3連メーター表示」があるので試してみると、「ODO燃費」「走行燃費」「アクセル開度」なので意味がない・・・

・・・と思ったらこれはデフォルト状態で、実は7種類から任意に3つ選べるのでした。
そしてシートはヘッドレストの高さ&傾き調節ができるのは良いのですが、全然ホールドしないフツーの車のシートです。この車はSTIでしょ??

2代目のGD・GGまではお尻を包み込むような座面が3代目のGR・GVで平板になり、ついには肩のホールドまでなくなってしまいました。
ただ、GR・GV標準シートよりも疲れは少なく感じました。(自分の車はメーカーオプションのレカロシートです。)
ランバーサポートの調節機能もGoodです。腰の部分を押して欲しいので、これは楽でした。

あと、赤い部分がくすんでいてオレンジに見えたので、タン色シートみたいなオプションまたは特別仕様車なのかと一瞬思いました。(苦笑)
リアシートはヘッドレストの調節を促す大きなタグが目立ちすぎです。
保安基準の改正等でこのようにしなくてはならなくなったのでしょうか?(知りませんが。)
また、GVでもそうでしたが、ハイデッキのためリアトレイが斜めになっているため壁のようで違和感を感じます。(もしかして、最近の車では当たり前!?)
というか、モロにプラスチックなリアトレイ自体がどうなんでしょう?
ワイパーの位置も高すぎで、下に隙間が空いていてカッコ悪いですね。
ステアリングは複雑な形状ですが、どうも細い気がします。
Dシェイプステアリングは扱いにくいし、直進位置の状態でチルトステアリングをギリギリまで下げていたら、回していくとメーターが見えなくなる位置ができます。

ハンドルは軽くて、どうもセンターの遊びが大きいというか、軽自動車みたいにフニャフニャで頼りない印象です。
そしてシフトストロークは長く、1速は「ヨイショッ!」と声が出そうなくらい遠いです。(笑)
クラッチペダルは大変軽いのですが、かえって繋ぎにくいです。
しかしシフトショックは柔らかく感じます。
そんなに幅広の靴ではないのに、フットレストから足を持ち上げる時に爪先がクラッチペダルに引っかかるんですが、クラッチペダルとフットレストの間隔が狭いのか、あるいはセンタートンネルが大きくてフットレストから足が右側に大きくはみ出してしまっているのか。運転の妨げになるほどでした。
リバース時の警告音が我慢ならないほど情けなく、SI-DRIVEの切換え音も車らしくないですね。

↑写真をクリックすると動画が開きます。(6秒/573KB)
ウインカーは幸い普通のリレー音でしたが、最近はダイハツOEMの軽自動車なんかだと「ポッポッポッポッ…」と脱力してしまう電子音ですよね。
ちなみにホーンは「プー」と鳴る最低レベルの部品です。
ペラペラの安いホーンでも高音低音ダブルにすればもっとマシな音にできるはずですが、各部の高級感が増す中、おそらく100円以下であろうコストをなぜここにもかけないのでしょうか。
近年のスバル車の御多分に洩れず、OFFの次のポジションがAUTOになっているライティングスイッチには困りました。

一段階ひねってスモールを点灯したつもりでいたら(AUTOでは点灯しない明るさのため)無灯火だったり、夜間にヘッドライト点灯からOFFにする時に、その手前のAUTOでまたヘッドライトが一瞬点灯してしまいます。
普段はAUTOにしておいて、トンネル等ではその位置から動かせば従来通りに使えるでしょうか。
なお、AUTOのままではダメなんです。
トンネルに入ってから点灯したのでは遅いし、トンネルから出ても山の陰になっている場合は消灯を遅らせたほうが安全だと思うのですよ。
ワイパーも他メーカーのような、手前に引くとウォッシャーが出るタイプになってしまっています。

今回は雨天は経験してませんが、いつもミスト(手動)で作動させているので、同じように手前に引くと・・・ウォッシャー作動ですよ。(正解:レバーを上げるとミスト)
世代交代とともに各種スイッチの動作が変化するのは、長年スバル車に乗っているお客様の存在を意識していない・・・と言ったら大袈裟でしょうか。
というか、部品メーカーの仕様そのままを使うだけで、自動車メーカーとして「こうあるべきだ」というポリシーがないのでしょう。
かつては日産車仕様で、今はトヨタ車仕様ですよね。
なお、左ウインカーがなかなか戻らないことが数回あったのが気がかりです。
自動で戻らないので手で戻そうとしても、まるで誤作動しているかのように消えなかったのですが・・・
最初に車を受け取る時、車外で排気音を聞くことができたのですが、バリバリとカミナリっぽい派手な音で意外でした。
車内で聞くと物足りないものの、ボクサーエンジンらしい音が聞こえます。
テールパイプは割と突き出していて良い感じで、GVのような情けないモノではないです。

↓問題のGV(GVF)
走りの方ですが、SI-DRIVEのポジションは「S」にしていても「S#」かと思うような加速です。
・・・と思ったら、そのような設定にしているらしいですね。
「I」でも、自分の車の「S#」ぐらい走れるような気がするほどで、慣れないうちは運転するのが怖いと感じました。
通勤時に同じ方向に走る人で、他メーカーの車からVABに乗り換えた人がいるのですが、以前は猛スピードで走って追い抜かされていたのが、VABになってからは半年たっても妙におとなしく走っていて、今度はこちらが追い抜いてしまう状態なのはそういうことでしょうか?(笑)
でも、電子スロットルとなった今、こういうのって設定でどうにでもなることなんでしょうかね?
アクセルを少し踏んだだけで猛烈な加速が得られ、「すごい!」と思ってしまいますが、実際にすごいのか、それともアクセルを踏み込んだのと同じ状態になっているだけなのか。
よく分からないし面倒なので(ぉぃ)ギア比や性能曲線は調べていませんが、5速で55km/h以下だとキツイです。
自分のGRBなら50km/hから6速が使えるのですが。(もちろんパワーはありませんが。)
ノーマルなのにアクセルを緩めるとプシューと音が聞こえるのは楽しいです。
揺れやロールは大きいのですが、突き上げのショックはマイルドで、ついついスピードを出してしまいます。
乗っているとなんだか目的地に早く到着できそうな気がしましたが、気のせいでした。(笑)
エンジンルームを見れば、やはりGR・GV同様にタワーバーなしですね。
タイヤはダンロップ製ですが、あくまでも走行2,500km程度の新品のうちの評価では悪くないです。

ブレーキはパッドがディスクに食いつく感じですごく利くのですが、カックンブレーキになりやすくコントロールが難しいです。
ターンランプインジケーターとやらがドアミラーに内蔵されていますが、視界の隅で光られると横に他車がいるのかと何度もビックリさせられました。
ウインカーの作動なんて、音やメーターパネルの表示で確認できるわけで、これの必要性が全く分からないです。
(--)
自分の車だったら黒いシートでも貼って隠すでしょう。。。
不具合的なものでは、ハンドルを回した時にキリキリと異音がするのが気になりました。
オーディオパネル内に何も入っていないせいで音が聞こえやすいのかもしれませんが。
100kmほどのプチドライブを含め、返却までに170km弱走りましたが燃費は約9km/Lでした。
外観の撮影の間、ライトを点灯しているためにアイドリングしたままでしたし、ムダに加減速して低いギアを使いまくりましたからねぇ。
でも、走行予定距離と予想燃費を計算して決めた給油量はバッチリで、希望通りに燃料計は借りた時より少し上を指しておりました。
帰宅後には、思わず中古車を検索してしまいました。(爆)
http://ucar.subaru.jp/
う~ん、赤の在庫はCVTの「WRX S4」ばっかりだな・・・
買うならSTIのショートシフトは必須、サテンメッキのドアミラーもナシですな。
それにしても高い・・・
(o_ _)o
300万円でお釣りの来た初代の頃が懐かしいです。
価格と装備を照らし合わせると、高くてもこのtypeSが結局お得でしょうね。
でも、もし買うとしても、安心して車を置いておけない今のマンションから引っ越す方が先です。(汗)
車を返却し、48時間ぶりに自分の車に乗ると、まずシートポジションの低さに驚き、クラッチペダルを踏み込んだ奥の重さに驚き、ステアリングの重さは少しだけど、ブレーキの利かなさに焦りました。
いや~、VABと同じようなブレーキの踏み方をしたら事故になりますよ。(苦笑)
そして、アクセルペダルが重い感じでかったるいです。
・・・でも、買い替えませんよ。(笑)
(追記)
VABの印象を忘れないうちに、VAG(WRX S4)も試乗しておきました。
ブログや何シテル?にも度々登場させている個体、ライトニングレッドのA型 WRX S4 2.0GT-S EyeSight で、素の状態に本革シートだけが付いたオプションコードDDC(VAGA4R8-DDC)になります。
ボディーカラーはこちらの方が派手なのに、リアスポイラーの有無で迫力がずいぶん差が出ますね。(いちおうリップタイプのが付いています。)
VABのビルシュタインと違って、乗り心地はゴツゴツと固いです。
マニュアルモードで乗ってみたのですが、ハンドルと一緒にパドルが回るので、持ち替えるとパドルがどこに行ったか分からなくなり、マルチインフォメーションディスプレイのボタンを押してしまいました。(汗)
パドルはステアリングコラムに固定されていた方がいいですね。
そして電動パーキングブレーキは戸惑い、毎回探してしまいます。
足踏式の方がまだ分かりやすいですが、単に慣れの問題でしょうね。
走りの方は、アクセルペダルがGRBよりもさらに重い感じで、VABとの違いはミッション形式以上の違いを感じられます。(エンジンが違うので当たり前ですけど。)
パワー感は VAB >>> GRB > VAG ぐらいでしょうか?
(^^;
価格は高いですが、やはり買うならVABですね。
・・・いや、買い替えませんよ。(笑)