運転免許証を取得してから、車を所有したことのないドライバーの運転技量は、信頼をおけるものではないと感じています。
初心者マークを貼っていない、いつまでも初心者の技量でしかない運転者が多くなってきたと最近の遭遇から思うからです。
カーシェアリングが当たり前になってきて久しいと思います。自分は詳しい仕組みは分かりませんが、カーレンタルはなくてはならないものになっていますし、自分も旅先や帰省で利用することがあります。
クルマを所有するメリット、デメリットは多くのサイトで語られていますので、そちらにお任せするとして、カーシェア、カーレンタルしかしないドライバーの運転技量はどうなのかという点について、最近思っていることを言葉にしてみます。自分にしては辛口で、厳しいものになりそうです。
先週末、娘を通う大学のある街の下宿まで高速道路を利用して送ってきました。
往路、登坂車線(片側4車線の左端)の途中で、そのままSAに入る箇所があるのですが、自分は早々に登坂車線へ。前のカーシェアリング(ステッカーが貼ってありますから分かります)の車は隣の走行車線から、私の前へ入ります。タイミング的に「そこで入るか?」と思いましたが、まぁ入れますよ、でもね、速度が遅いんです。もう60km/hぐらいで、まだまだ減速するんです。SAへの進入路だからではなくて、登り坂だから減速しているのです。ギアを落としてないんですよ、ATなのでしょうから、踏むかマニュアルモードがあれば自分で切り替える必要があるでしょう。SAは、まだ2km程先なのです。
御近所に温厚なおじさんと思われている自分でさえ、さすがに付き合いきれなくて、一旦走行車線に戻って追い抜きました。若い男性で、助手席には若い女性が乗っていましたが、こちらをチラリとも見ていませんでしたね。見られなかったのでしょう、気持ちは分かります。
復路、娘を降ろしたので、途中で温泉に浸かったりしながら、のんびりと下道で帰って来ました。峠があるのですが、登りで前車がこれまた遅いのです。暗かったのですが、良く見ると往路のときと同じ黄色いステッカーが貼ってあります。
これがですねぇ、ブラインドコーナーで止まりそうになるのですよ。見えないですからね、コーナーの先が。後ろにいる私はハイビームに出来ませんでしたが、前車のドライバーは一度もハイビームにしなかったですね。前車の前は峠に入る前は連なっていたのに、すぐに自分とだけのランデブー状態でした。
下りはもっと酷かったです。ブレーキを踏みながらコーナーを回っていくんです。いや、そういうやり方もありますよ。でもね、明らかにオーバースピードで突っ込んで、途中で減速させながらステアリングを切っている。常にフワフワしていて、見ていて怖かったですね、離れざるを得ませんでした。荷重移動とは言いませんが、車の挙動というものを意識していない、できないし知りもしないでしょうね、そういう運転に見えました。夜でしたので、こちらは車内の様子が見えませんでした。
話は変わりますが、先月実家へ帰省しました。往復共に新幹線を利用し、現地でもレンタカーを借りずに師匠や友人の車で移動しました。生まれ育った街は昔から観光地ですので、訪れる方は多いです。
その方々が運転していると思われる車(わナンバー)の後ろに付くと、タイヤが滑っているのが分かります。まだスタッドレスタイヤが必要で、道路も所々氷雪路であり仕方がありませんが、それにしても、走り出し、停まる、曲がる、と基本的なことが不安定で、全体的に判断が遅いのです。車の性能にかなり助けられているように思いましたね。多人数乗車でした。
車種に慣れていない、道路事情に詳しくない、雪道に慣れていない等を考慮に入れても、一言で言えば運転経験の少なさを感じさせる運転なのです。
車をシェアやレンタルする場合、車が必要になるから借りるのですよね。その場合、前記のように彼女(分かりませんが...)や家族や友人を乗せることが割合的に高くなると思うのです。もちろん、一人でも仕事やプライベートで借りる場合はあるでしょうけれどね。
車を所有したことがある方であれば、普段運転していなくても慣れるのは早いと思われます。体が覚えていますよね、スキーや水泳、自転車と同じ感覚でしょうか。サンデードライバーと呼ばれる方々でさえ、週末毎のレジャーとか買い物だとかで運転する頻度は程々あると思われますから、まだましだと思えます。
自分は車を所有したことのないドライバーが運転する借りた車における運転は、技量がサンデードライバー未満の可能性があると思っています。
一人きりで運転すること(地方での通勤時等)は、判断力の育成に欠かせないものだと思われます。特に車の運転に関しては、周囲の情報から一瞬の判断が求められますので、ある程度の経験は必要だと思うわけです。
運転に慣れていないドライバーが車を借りて走らざるを得ない状況は、周囲のドライバーに何かしらの存在を伝える共通認識が必要かと思います。シェアやレンタルをする方が全てそのような状況ではないことは前記した通りですので、初心者マークとはいわないまでも、周囲に思いやりを求める新しい認識の表示があっても良いかと考えます。まぁ、サンデードライバーでも分からないわけですから、現状はシェアやレンタルの会社の表示で判断するしかないでしょうが...
カーシェアリングが顕著な都市部において、問題になってもおかしくないと思いますが、あまり騒がれていません。ネットで検索をしてみましたが、指摘しているサイトを見つけられませんでした。車を借りるという仕組みの拡充に、マイナスに働く論ですからね。
これも自動運転へと繋がっていく道の、一つの要素なのでしょうかね。自分には、どうしても抵抗感があります。
Posted at 2019/04/04 18:31:16 | |
トラックバック(0) |
DRIVE | クルマ