マツダ(純正) SKYACTIV-X M-Hybrid GVC+ 回生協調ブレーキ制御  

この度MAZDA3はMAZDA SPIRIT UPGRADEにより、スポーツモード時のGVC+の効きも更にアップしましたが、実はSKYACTIV-XのM-HybridのGVC+とブレーキ制御には、他のグレードには無い秘密がありますのでここでご紹介致します

SKYACTIV-Xを搭載するMAZDA3のGVC（Gベクタリングコントロール）では、エンジントルクの抑制にBSG（ベルトドリブン・スターター・ジェネレーター）を利用している。通常のSKYAVTIVエンジンではエンジンブレーキだけで行なうため、SKYAVTIV-Xでは大きな変化が有るといえます。しかし、それはSPCCIの希薄燃焼を行なっている時のみの制御となります。
その理由は、SPCCI燃焼はEGR制御、燃料制御、バルブ制御、点火タイミング制御など多岐にわたる制御があるため、細かいエンジンブレーキ制御のためのトルク変動は出来れば避けたい事情があります。
そこでBSGモーターを使った回生ブレーキを使用してエンジン抑制トルクを発生させることでMAZDA3のGVC+は成り立っています。そのお蔭で他のSKYAVTIVエンジンと異なる、強めのGVC制御も可能になるため、今回のMAZDA SPIRIT UPGRADEで更なるスポーツモードの制御も可能になった背景と一致しています


｢回生協調ブレーキ制御｣
M-Hybridの回生ブレーキはベルト駆動のためエンジンブレーキほどのレスポンスはないが、ブレーキペダルの操作した際にリニアに減速トルクを発生させるために常に回生ブレーキトルクを僅かに発生させ続けていて、ベルトのたわみ等の遊びを無くして速やかな回生ブレーキを派生させられるように制御されている。ブレーキタッチの初期は回生ブレーキのみで減速させ、ブレーキ踏力を増すと通常の摩擦ブレーキが追加作用することで、違和感のない安定したブレーキコントロールを可能にしており、充電量も最適化されて効率も良くなっています。

｢M-Hybrid GVC+ 協調制御｣
SKYACTIV-XはMAZDA SPIRIT UPGRADE前からBSGモーターによるGVC制御を行っていますが、バージョンアップ後のスポーツモードではより積極的に減速トルクを発生させる事で、まるで左足ブレーキを行うごとく旋回に必要な前輪荷重の制御を行う事で、更なる回頭性能の向上を果たしています

｢M-Hybridのi-activ AWD制御｣
MAZDA SPIRIT UPGRADEでは、エンジントルクの向上と回生協調ブレーキ制御とGVCの強化により、i-activ AWDの回頭性も更に磨きがかかりました
今回のアップグレードはまさに、MAZDA3のSKYACTIV-X AT AWDが一番恩恵を受けています。ラッキーですねw