
CX-3が納車されて2ヶ月。
走行距離も2500kmほどになりました。
納車直後は何故かCX-5を運転しているオーナーから、こちらが恥ずかしくなるほどの熱視線を浴びせられることが多く、発売直後にオーナーになった優越感を存分に味わう事ができました(笑)。
最近は街中でもちらほら見かけるようになり、そんな優越感も少なくなってきましたが、クルマへの満足感はまだまだなくなることはありません。そんなタイミングでちょっとインプレを書いてみました。
ディーゼル、ハイブリッド、ダウンサイジングターボ、ATの多段化、車体の軽量化等々、クルマ関連の情報では必ず目につ燃費関連のワードですが、メーカーの気合の入れ方を感じずにはおれません。まずはここを評価せずして何を評価するの?ということで最重要項目の燃費から。
使用環境としては距離ベースで通勤8割、近所へお出かけ1割、高速1割といった感じでの評価ですが、納車以来4回給油しての平均燃費は
18km/ℓ。
・・・・・・これを良いとみるか、思ったほどではないとみるか。
ハイブリッドでもディーゼルでもないFitを全く同じ使用環境で使っていた時の平均燃費が15~16km/ℓくらいだったので、個人的には20km/ℓくらいはいって欲しい気持ちはありました。
ただしJC08モード燃費で比べてみると、CX-3のモード燃費が23km/ℓ、FITが19.2km/ℓなので、それぞれのモード燃費に対する実燃費はCX-3が78%、FITが78~83%となります。
どちらも似たような数値ということは、まぁこんなものだということでしょう。
それでも車重で370kg重く、FITの175/65R14のタイヤよりもはるかにでかい215/50R18を履いていることを考えると、やはりディーゼルの燃費はすぐれているんでしょうね。
ただ燃費が思ったほど伸びない、と感じてしまう理由のひとつにDPF再生の問題があるかも。
詳しく記録をとったわけではないですが、だいたい500kmの走行の間に平均1~2回行われてるような気がします。その再生時間は連続走行で最短20分~30分ほど。この間の燃費計の減りはなかなかで、その20~30分の間に0.5km/ℓくらいの減りが見られます。なのでついついこのDPF再生がなければ・・・・・と感じてしまうんですね。
ちなみにDPF再生を示すインジケータランプはありません。アイドリングストップのインジケータが消えたり、瞬間燃費計が妙に悪化したようだと感じたらそれはDPF再生が始まったサイン。
その時マツコネモニターを画像のモードにしてクルマを停止すると初めて教えてくれます。
なんかばれないようにこっそり行われているような気がしてなりません。
また軽油の安さを考慮すると燃料費はかなり抑えられると思っていましたが、マツダ指定のオイル交換が3000km毎になっていたのは想定外。これはちょっとだまされた気分です。
燃費に関する話はこれくらいにして、次は動かしてる時の感想。
トルクは太くしかも低回転からでてるので、日常領域での動力性能に不満は全くなし。
特に2000回転を超えてからはターボの加給が効いてくるのが判ります。
ただそのせいか、逆に1500回転以下では多少エンジン回転の上昇にもたつく感があり、嫁さんはこのあたりのトルクの変動に多少乗りにくさを感じてるようです。まぁ普段軽自動車にのってるので、トルクの大きさの違いに戸惑ってるのかもしれません。
直進安定性はすこぶる良好で高速道路での運転はとてもお気楽。
追い抜き、追い越しも中間加速が良いエンジンと、ダイレクト感のあるトルクコンバータのおかげでストレスを感じません。噂どおりロックアップ領域は広いようです。シフトダウン時に多少のショックを感じますが、それは十二分に許容範囲内。CVTと違いエンジン回転と車速の伸びに違和感を感じないステップATも、加速「感」の良さに一役かっているかもしれません。
ブレーキは車重に対して十分な効きがあり、コントロールもしやすいです。
ハンドリングやコーナーリングも車体のサイズを考えると実に軽快。
ただパワステがちょっと軽すぎる感じで、鼻先に重たいディーゼルを積んでるという雰囲気が全く伝わってこないのがなんか違和感。そのせいなのか、よく効くブレーキとあいまって、下り道でのブレーキングは思った以上に前方への荷重移動が大きくちょっと運転に気を使うかも。
まぁこれはミッドシップのボクスターとの比較になってしまうので、比較する対象が良くないですね。
ちなみに車検証の前前軸重は820kgで、前後重量配分は65:35。
AWDならもう少し後ろの重量配分が大きくなると思うので、バランスは良くなるかも。
ステアリングの太さは自分の手にジャストサイズでとても握りやすくてGOOD!。
手にした時の触感もなかなか良く、Bセグのクルマとは思えない高級感があります。
アクセルは右足を素直に伸ばした位置にあり、ステアリングのチルトとテレスコピック機能のおかげで、ドライビングポジションが合わない人は少ないのではないかと。
ステアリング裏のパドルシフトもちょうど指を伸ばした使いやすい位置にあり、加速が必要な時にちょっとしたシフトダウンをマニュアルでする気にさせてくれます。
色々噂のあるマツコネのナビですが、かなりこなれてきたのかそれほど使い勝手や精度が悪いとは思いません。5万円のオプションでナビが付くと思えば十分だと思います。ただグラフィックがしょぼすぎて、安モンのナビを使ってる気分になってしまうのが残念。
乗り心地はデミオベースの車体に、先ほども書いた215/50R18というサイズの大きいタイヤを履いてる割には悪くありません。まぁ乗り心地が良いというほどではありませんが、シートのクッションが厚いので、それが乗り心地にも寄与してるのかも。乗り降りもシート高660mm(だったかな?)という設定が絶妙で、平均身長の男性ならちょうどよい加減かと思います。残念なのが助手席のシートベルトがどこかに当たって走行中カタカタと音を立てること。原因をみつけて対策しようと思ってます。
音といえばディーゼルエンジンの音ですが、アイドリング時に窓を開けてると、確かにガソリンエンジンより耳障りな音を感じます。ただしそのまま走り出すと、風きり音やロードノイズの方が耳につくようになるので、エンジン音は全く気になりません。さらに窓を閉めてる時の静粛性はかなり高く、もっとうるさいガソリンエンジンのクルマなんてなんぼでもあります。こうなるとオプションのナチュラルサウンドスムーサーを装着する意義を考えてしまいますが、音に対する感じ方は個人差が大きいですからね。
最小回転半径はカタログで5.3mとなっていますが、ホイールベースが2570mmだとこんなもんなんですかね?ハンドルのロックトゥロックが少ないのか、すぐハンドルがロックしてしまい切り返すはめになるのが非常に面倒。とにかく小回りが利かない印象があり、これが自分的には一番不満な点です。
室内は車体サイズの割には広くないのは周知の事実。
ただ運転席周りは十分なスペースがあり、リアシートに座る事のない自分には語る資格はなし。
まぁ4人程度ならロングドライブも大丈夫かと思いますが。
とまぁ思いついた事をツラツラと書いてみました。
見た目に惚れて買いましたが、クルマとしても良くできていて、今のところとても満足しています。