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DT50のブログ一覧

2015年03月31日 イイね!

【R1-Z】R1-Zのレストア風景(その22)

シリンダ周りは完成したのでピストンを組みます

ピストンは左右共通ですが、前後方向が決まってるのでクランクに組み付ける時は要注意、ピストン上面のFと矢印は矢印の方向が前面(排気ポート側)な事を示します。ピストンリードバルブと違ってピストン側面に何もないのがちょっと新鮮(笑)

サークリップの組み付け

ピストンピンの抜け止めのサークリップを片側だけ組み込みます。万が一にも外れてしまうとエンジンに修復不能のダメージを与えてしまうので、必ず新品を使用し、確実に組み付けましょう。
どちら側に付けるかは、その人がどういう手順でクランクとピストンの結合するかによりますが、個人的にはどちらのピストンも内側のサークリップを先に組んで、外側からピストンピンを入れる方がいいと思います。

ピストンリングを組みます

R1-Zのピストンリングは片側3本ずつの計6本です。

これはセカンドリングのさらに内側に入るリング

なんでこんな構造になってるかは知りませんが、セカンドリングをシリンダーに押し付けるスプリングの役割をしているようです。まずはこれを組みます。

こんな感じで下側に溝にはめ込みます

シリンダーに直接開口した吸排気ポートをピストンが横切る2ストロークエンジンの構造上、リング溝には回り止めのピンが打ち込まれているので、これを避けるようにはめ込みます。

で、これがセカンドリング

一見するとトップリングと見分けがつきませんが、誤組み防止のためリング溝の回り止めピンは上下で打ち込み方が若干異なり、ピストンリング開口部(という表現でいいのか?)もこれに対応した形状になっているので見分けがつきます。

組み付けるとこんな感じ

組み付けの注意点としてはピストン外周に傷をつけないようにリング溝周辺やピストンリングにエンジンオイルを多めに塗布すること、また、乗用車のピストンリングに比べるとリングが細くて柔らかいので、広げ過ぎて曲げたり折ったりしないよう力加減には注意が必要です。

こちらはトップリング

開口部の形状に加えてトップリングを示す「T」の刻印が入っているので見分けは簡単につきます。

トップリング組めました

この写真なら回り止めのピンの形状の違いが分かるかな?組み付け時の注意点はセカンドリングと同じなので省略します。

今回はここまで、次回で腰上は完成までいけるかな?
Posted at 2015/04/01 00:34:13 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2015年03月28日 イイね!

【R1-Z】R1-Zのレストア風景(その21)

YPVS本体の組み付け

バルブをハウジングの両脇から差し込み…

合体させます

結合部のノックピンを合わせれば位置はずれないようになってるので、確認しながら組めば何ら問題は生じないはずです。
左右が結合できたら結合用のボルトで固定します。

ホルダーの組み立て

Oリングとオイルシールを組み込むだけですが、齧りの防止のためラバーグリースかエンジンオイルを塗って組み付けます。

ホルダーの組み付け

シリンダーのハウジングに真っ直ぐ宛がい押し込みます。この時斜めに入れるとOリングが切れたりホルダーがハウジングに齧ったりするので要注意です。

ホルダーの固定

ホルダーを組み付けたら抜け止めのキーを差し込み、ボルトで固定したらホルダーの固定は完了です。
ここまで組めたら指でYPVSを動かして動きに重さや引っ掛かりがないか確認しましょう。

左シリンダーの外側には…


駆動ワイヤを掛けるプーリーのケースが付きます

ちなみにこのケースとプーリー、品番が29Lから始まってるのでRZRからの流用品だったりします。エンジンは新しく設計してもこういう小物類は使い回ししてるんですね。

これでYPVSの組み付けは完了です♪
Posted at 2015/03/28 23:46:18 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2015年03月27日 イイね!

【R1-Z】R1-Zのレストア風景(その20)

お掃除完了♪

YPVSの取り付けハウジングの状態は良好のようです。ここが摩耗してしまうとシリンダー交換を余儀なくされるため正直ホッとしました。

一方、バルブ本体は…

ここだけ見れば問題なさそうなのですが…

可動部が摩耗しちゃって段差ができちゃってます…(汗)

こうなるとここから排気漏れしちゃうので要交換…まあ、可動部だけに仕方ないのですが…

これは左右のYPVSを連結させるブラケットなんですが…

こいつもひどいねぇ…こうなってしまうと左右のバルブの開度がずれて(右シリンダー側が全閉にも全開にならない)しまい、本来の性能が出なくなってしまいます。

ちなみにこれらのパーツ、金に糸目をつけないなら肉盛りして再度削り出すなんて事もできなくはないですが、そういうのは部品が出なくなってから考えた方がいいでしょう。

という訳で一式新品に交換します。

ちなみにこれら一式で約3万円の出費です…実質消耗品なのに高ぇ…orz

とはいえ…

新品を見てしまうと状態の酷さは一目瞭然な訳で…まあ、古いバイクの宿命と諦めましょう…

部品は揃ったので組み立てていきましょう
Posted at 2015/03/27 23:11:34 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2015年03月24日 イイね!

【R1-Z】R1-Zのレストア風景(その19)

半年ぶりの更新、我ながらこいつは放置し過ぎだろう…(汗)
グダグダ言ってても仕方ないのでさっさと進めましょう。

クラッチ周りとキックスターターのシャフトを組み付けます

クラッチはハウジング内にクラッチ板とプレートを交互に積み重ねていくだけなので特に難しい所はないですが、ロックナットを締める時に特殊工具が必要になります。エアーツールを持っているならインパクトレンチで締めてしまうのも一つの手ですが、間違いなくオーバートルクになります。ギアにウエスか何かを噛み込ませて強引にロックする方法もありますが、ここまでの作業をするなら工具を買ってしまった方がいいと思います。ちなみにオイラはなじみのバイク屋さんにエンジンを持ち込んで工具を借りました。

クラッチハウジングが固定できたらプレッシャプレートを組み付け、リターンスプリングを通した固定ボルトを締め付ければクラッチ本体は完成です

キックスターターはリターンスプリングの組み付けに少し手こずるかもしれませんが、特別難しい所はないです。ただ、ギアを奥までしっかり組み込まないとキックが空回りしてしまうので要注意、写真の状態まで組めたら一度キックペダルをシャフトに組んでゆっくり回してみましょう。クラッチハウジングとクランクシャフトが連動して回らないならやり直しです。

腰下はほぼ終了なのでシリンダ周りを組む準備をします

まずはYPVSのオーバーホールから…

という訳でカバーを外し、YPVSをバラします

YPVSはシリンダの両側から差し込む構造でなので、抜け止めのキーを外したら結合用のボルトを抜いて左右に引っ張ると分解できます。

バラけたYPVS

スラッジで真っ黒です…

当然反対側のシリンダも似たような状態…

一気筒分の構成部品はこれだけ、後列中央がTPVSのバルブ本体、その両脇がバルブをシリンダに保持するホルダー、前列の左と中央がホルダーから燃焼ガスの吹き抜けを防止するОリング、右は左右シリンダ間での燃焼ガスの吹き抜けを防ぐオイルシールです。

シリンダ側もまっ黒…

まずはお掃除ですね…(汗)
Posted at 2015/03/25 00:03:13 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

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「[整備] #タウンメイト 燃料コック交換(その③) https://minkara.carview.co.jp/userid/235992/car/3075822/6450820/note.aspx
何シテル?   07/10 02:22
ども、小田原在住のDT50と申します。 相棒は平成18年2月登録のディアスワゴンスーパーチャージャー(5MT RR)、トランポに使ったり遠出をしたりと色々...
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