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DT50のブログ一覧

2015年04月13日 イイね!

【R1-Z】R1-Zのレストア風景(その25)

本題に入る前に一つ訂正を…

オイルを抜く際に排出促進のためにキャップを緩める記述をしましたが…

オイルを抜いた後にキャップを外してフロントサスのスプリングをフリーにしないと後の作業がやり辛い事を忘れてました。やっぱ時間が経ってると忘れてる事が多いですね…(汗)
ちなみにキャップにはスプリングの反発力が加わってるので緩める際はしっかり押さえながら緩めましょう。オイラはこれを忘れてた結果、緩めきった瞬間に吹っ飛んだキャップが燃料タンクに落ちて傷が入りましたorz

さて、そんな訳でフロントサスがばらけました

1段目の右からフォークボルト(キャップ)、スペーサ、スプリングカラー、スプリングジョイント(ワッシャー)、スプリング、
2段目がインナーチューブ、
3段目の右からシリンダ、リバウンドスプリング、オイルピースロック、アウターチューブ(ボトムケース)、固定ボルト、
4段目の右からダストシール、オイルシール、シールスペーサ、スライドメタル
今回は消耗品のシールやOリングに加え、メッキが傷んでいたインナーチューブも交換しました。

バラして中身を掃除したらフロントサスを組み立てます。作業はばらした時の逆をやるだけなので説明は省略

インナーチューブとボトムケースの結合ができたらオイルシールを打ち換えます

オイルシールを上から通してボトムケースとの隙間に打ち込みます。オイルシールはゴムですから直接叩くのは厳禁、写真みたいに古いオイルシールを当て板代わりにするのが一番いいと思います。

打ち込み完了~

きちんと奥まで打ち込むとボトムケース側にオイルシールの上面と面イチになるように抜け止めのサークリップが入る溝が現れます。

ダストブーツの取り付け

オイルシールが打ち込めたら抜け止めのサークリップをはめて、ダストブーツをかぶせます。はめ込み自体はそんなにきつくないのでプラハンで直接叩いてもいいでしょうが、オイルシールと同様古い物を当て板にした方がいいと思います。

組立てが完了したらオイルを入れて油面の高さを調整します

オイルの量は361mlとなっていますが、量よりも上面からの油面の高さで合わせた方が楽なので大雑把でいいです。
油面調整はインナーチューブとボトムケースが結合され、オイルシールが打ち込まれた時点で(フォークスプリングやスペーサ、スプリングカラー、スプリングジョイントは組まない)、サスペンションを一番縮めた状態で行います。
この状態でインナーチューブの上面から油面までが140mmになるようにオイルの量を調整します。サービスマニュアルではノギスで測るように指示していますが、要は距離がわかれば何でもいいのでオイラは長さを合わせて切ったタイラップを使いました。

あとはスプリング、ワッシャ、スペーサ、プレートの順番にインナーチューブに入れて、キャップを締め付けてやればサスの組立ては完了、完成したサスを三つ又とトップブリッジに通して固定し、前輪を組み付けてやれば…

完成~♪

これにてフロントサスのオーバーホールは完了!
Posted at 2015/04/13 22:27:42 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2015年04月03日 イイね!

【R1-Z】R1-Zのレストア風景(その24)

今日も今日とてレストア作業

まあそんな訳でいつものようにR1-Zをディアスで運んでいたのですが…

床に謎の血痕が…

いやまあ、こんな色の液体使ってるところなんて一つしかないんですが…

確認してみました

はいオイルシール死んだー…orz

ああもう、予算の都合上後回しにしたかったのに…

愚痴った所で仕方ないので部品を調達、早速車体を持ち上げて作業開始です。

まずはオイルを抜かなきゃいかんので

フロントサスの上のキャップを緩めます。オイル自体はボトムケースのドレーンから排出します。こちらは排出促進のための通気路確保が目的なのでキャップに付いてるOリングがインナーケースから離れる程度に緩めれば十分です。

ボトムケースのドレーンボルトを抜いてオイルを抜きます

出てきたオイルは紫色…ファンタグレープかよ…とか思ってたら段々紫が濃くなって最後の方は真っ黒…(汗)

オイルが抜けたら本格的に解体開始、まずはダストシールを抜きます

ボトムケースとシールの間にマイナスドライバーを差し入れ、傷を入れないように注意しながら軽くこじってやれば簡単に抜けます。

続いてオイルシールを抑えているサークリップを抜きます

専用工具もありますが、ここもマイナスドライバーを差し入れてこじれば簡単に抜けます。

サークリップを外したらインナーチューブ側とボトムケース側をつないでる結合ボルトを抜きます

奥行きのある所で六角ボルトで固く締めてあるので六角のビットとインパクトレンチがないと辛い所ですが、オイラみたいに六角レンチにメガネスパナをかけて回せば一応緩める事はできます。失敗すると大参事なのでお勧めはしませんが…(汗)
ボルトを抜いたらボトムケースを持ってサスを一度縮め、勢いをつけて下に引っ張る。を何度か繰り返せばインナーチューブ側とボトムケース側が分離します。
Posted at 2015/04/03 23:12:14 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記
2015年04月01日 イイね!

【R1-Z】R1-Zのレストア風景(その23)

小端部側のコンロッドベアリングを組みます

ここに限った事ではないですが焼き付き防止のため、エンジン組立ての際には可動部にエンジンオイルを差す必要があります。「何を今さら」と思うメカ好きの方もいると思いますが、そう思う方でも「どのくらい差せば良いか」と問われれば意外と答えられないのではないでしょうか?
結論を言えば「溢れるくらい大量に」が正解、溢れた分は拭き取ればいいのです。

こんな風にコンロッドの小端部に差し込みます

ベアリングを入れたらエンジンオイルを差して指で回して馴染ませてやりましょう。

ピストンピンを組みます

ここもオイルをケチらず塗り付けてやりましょう。

コンロッドとピストンをピストンピンで結合します

コンロッドにピストンをかぶせ、穴位置を合わせたらピストンピンを差し込み、最後に抜け止めのサークリップを付けて結合完了です。

ピストンの組み付け完了~♪

あとはシリンダーを組めばエンジン本体は完成です。

シリンダーの組付け

ピストン、シリンダー内面にエンジンオイルを塗付し、ピストンの先端部を差し込んだらピストンリングを指で押さえて縮め、1本ずつシリンダーに通してやります。ここで無茶をしてシリンダー内面に傷を入れてしまうと今までの苦労がパーになるのでゆっくり確実に差し込みます。
シリンダーにピストンが通ったらシリンダー片側4本ずつのナットを規定トルクで締め付け、クランクケースと結合します。

YPVSの連結ブラケットを取り付け、左右シリンダーのYPVSを一体化させます

シリンダヘッドが乗ってしまうと作業性が極端に悪くなるのでこの段階で結合した方がいいです。

シリンダーが固定できたらヘッドガスケットを乗せます

HEADの刻印がある方が上面ですので見えるように置きます。

シリンダーヘッドを乗せます

前後に3列あるスタッドボルトのうち、真ん中の列は冷却水の流路から生えているので、水漏れを防止するため銅パッキンと袋ナットを取り付けます。あとはヘッドに刻印されている順番通りに固定ナットを規定トルクで締め付けてやれば…

完成~♪

クラッチ周りに若干作業が残ってるのでクラッチカバーは仮付け状態ですが、エンジン自体はこれで完成です。
Posted at 2015/04/01 23:52:50 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2015年03月31日 イイね!

【R1-Z】R1-Zのレストア風景(その22)

シリンダ周りは完成したのでピストンを組みます

ピストンは左右共通ですが、前後方向が決まってるのでクランクに組み付ける時は要注意、ピストン上面のFと矢印は矢印の方向が前面(排気ポート側)な事を示します。ピストンリードバルブと違ってピストン側面に何もないのがちょっと新鮮(笑)

サークリップの組み付け

ピストンピンの抜け止めのサークリップを片側だけ組み込みます。万が一にも外れてしまうとエンジンに修復不能のダメージを与えてしまうので、必ず新品を使用し、確実に組み付けましょう。
どちら側に付けるかは、その人がどういう手順でクランクとピストンの結合するかによりますが、個人的にはどちらのピストンも内側のサークリップを先に組んで、外側からピストンピンを入れる方がいいと思います。

ピストンリングを組みます

R1-Zのピストンリングは片側3本ずつの計6本です。

これはセカンドリングのさらに内側に入るリング

なんでこんな構造になってるかは知りませんが、セカンドリングをシリンダーに押し付けるスプリングの役割をしているようです。まずはこれを組みます。

こんな感じで下側に溝にはめ込みます

シリンダーに直接開口した吸排気ポートをピストンが横切る2ストロークエンジンの構造上、リング溝には回り止めのピンが打ち込まれているので、これを避けるようにはめ込みます。

で、これがセカンドリング

一見するとトップリングと見分けがつきませんが、誤組み防止のためリング溝の回り止めピンは上下で打ち込み方が若干異なり、ピストンリング開口部(という表現でいいのか?)もこれに対応した形状になっているので見分けがつきます。

組み付けるとこんな感じ

組み付けの注意点としてはピストン外周に傷をつけないようにリング溝周辺やピストンリングにエンジンオイルを多めに塗布すること、また、乗用車のピストンリングに比べるとリングが細くて柔らかいので、広げ過ぎて曲げたり折ったりしないよう力加減には注意が必要です。

こちらはトップリング

開口部の形状に加えてトップリングを示す「T」の刻印が入っているので見分けは簡単につきます。

トップリング組めました

この写真なら回り止めのピンの形状の違いが分かるかな?組み付け時の注意点はセカンドリングと同じなので省略します。

今回はここまで、次回で腰上は完成までいけるかな?
Posted at 2015/04/01 00:34:13 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2015年03月28日 イイね!

【R1-Z】R1-Zのレストア風景(その21)

YPVS本体の組み付け

バルブをハウジングの両脇から差し込み…

合体させます

結合部のノックピンを合わせれば位置はずれないようになってるので、確認しながら組めば何ら問題は生じないはずです。
左右が結合できたら結合用のボルトで固定します。

ホルダーの組み立て

Oリングとオイルシールを組み込むだけですが、齧りの防止のためラバーグリースかエンジンオイルを塗って組み付けます。

ホルダーの組み付け

シリンダーのハウジングに真っ直ぐ宛がい押し込みます。この時斜めに入れるとOリングが切れたりホルダーがハウジングに齧ったりするので要注意です。

ホルダーの固定

ホルダーを組み付けたら抜け止めのキーを差し込み、ボルトで固定したらホルダーの固定は完了です。
ここまで組めたら指でYPVSを動かして動きに重さや引っ掛かりがないか確認しましょう。

左シリンダーの外側には…


駆動ワイヤを掛けるプーリーのケースが付きます

ちなみにこのケースとプーリー、品番が29Lから始まってるのでRZRからの流用品だったりします。エンジンは新しく設計してもこういう小物類は使い回ししてるんですね。

これでYPVSの組み付けは完了です♪
Posted at 2015/03/28 23:46:18 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

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「[整備] #タウンメイト 燃料コック交換(その③) https://minkara.carview.co.jp/userid/235992/car/3075822/6450820/note.aspx
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ども、小田原在住のDT50と申します。 相棒は平成18年2月登録のディアスワゴンスーパーチャージャー(5MT RR)、トランポに使ったり遠出をしたりと色々...
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