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2017年09月21日

戦闘力とコントロールゾーン、車両制御精度について(頭の中整理メモ)

戦闘力とコントロールゾーン、車両制御精度について(頭の中整理メモ) 10日ほど前、丸和でダートラ練習をしていて人生初の転倒を喫してしまい、日々反省&イメージトレーニングをしているのですがその中で思ったことをメモしておきます。
割と当たり前のことかもしれませんが、頭の中の整理を兼ねて。

この半年は自分のGCの他にもスイフトスポーツに乗ってラリーに出たり、ちょっとだけエボやらGRBに横乗りさせてもらったりでいろんな車の動きを体感したのですが、そうしているうちにちょっとだけ、クルマの戦闘力とは何なのか分かるようになりつつあります。

当然エンジンのパワー、軽さ、駆動方式などは基本的な要素として存在するのですが、実際に競技本番に挑む場合、そのへんのスペック的なところはいい具合にクラス分けされます。つまり、多少の性能差はあれど、大局的にはほぼイーブンコンディションのクラス内で速さを争うことになると考えて良いはずです。しかしながら、やはりそのイーブンコンディションの競技車の中にも戦闘力の差というのは存在しているので、これはなんだろうかと。

それは、コントロールゾーンの在り処と大きさなのではないかと考えました。
別の言い方をすると、ドライバーのコントロール精度の悪さをどれくらい許容するか、クルマの姿勢に対するエラー許容率の分布みたいなものが戦闘力の差なのではないかと思うのです。

クルマの状態/姿勢をコントロールゾーンに入れてあげると、クルマの動きが少し予定と違う方向へ行きそうになってもエラー許容率の大きさを活かして立て直すことができ、ゾーン状態継続となります。
そしてこのコントロールゾーンというのは、大きさも在り処も車種やクルマの状態によって微妙に違います。
(そういえばスノーボードも板によって、思い描いたラインで綺麗に曲がるために必要な操作が微妙に違いますね... 荷重の位置が違ったり、踏むイメージが違ったり、適当にエッジを立てれば曲がるものもあればきちんと角付けしてゆっくり立てなければ曲がらない板もあります。)

感覚的には、うちのGCはコントロールゾーンが小さめで、コーナー進入時の操作や姿勢は高い精度を求められる。ゾーンに入っていないと超絶アンダーでコーナー中盤から後半にかけてひたすらアクセルはパーシャルで我慢するしかなくなるし、曲げ直し/曲げ増しも難しい。(横転の原因は、ゾーンに入れたと思ったけど外因で弾き出されて曲げ直せなかったこと)
この前乗せてもらったエボ9はコントロールゾーンが広く浅く、マイルドな感じ。曲げ直しし易い。
GRBはGCとエボ9の中間? 懐が深い感じがする。
クルマによって、速い走らせ方というのもそれぞれ少しずつ違う。

モータースポーツは、荒っぽい言い方をしてしまえば、如何に曲げられる姿勢を作ってたくさんアクセルを開けられるかの勝負なわけですが、ドライバーの車両制御精度の悪さや路面の状況によって、同じコーナーでも毎回同じ姿勢で進入するということはなかなか難しいです。姿勢が作れていなければ思うようにアクセルが踏めず、遅い。
つまり雑な言い方をすれば、
「速さ」≒「アクセル全開の時間」≒「(ドライバーのスキルおよび外的要因による車両制御の誤差)-(その姿勢でのクルマのエラー許容率)」
と説明できるのではないかということです。

上手いドライバーが乗ったらどんなクルマでも速いというのは、そのドライバーの車両制御精度が高いため、たとえゾーンが小さくても高確率で車両状態をコントロールゾーンに入れることができるから。
乗りやすいクルマが速いと言われるのは、ドライバーの車両制御精度が多少甘くてもゾーンの広さを活かしてエラーを許容し修正するチャンスを与えてくれるから。

ただ、特にラリーのような想定外の外因が車両制御に影響を与えることが多い競技だと、どうしてもドライバーの車両制御精度だけでゾーンに入れ続けることが難しい場合があります。例えば、前走者のインカットで舗装路面に砂が出てきていたり、石が落ちていて避ける必要があったり。こういう外因によって制御が乱されたとき、ゾーンの狭いクルマだと状態修正に時間がかかり、アクセルを踏んで再加速するタイミングが遅れてしまいます。これが積み重なってキロあたり数秒の遅れ、という形で勝負が決するわけです。これが「コントロールゾーンの分布も戦闘力の一要素である」理由ではないでしょうか。

速くなるためには「ドライバーのスキル」と「コントロールゾーンの広さ」の両方を磨かなければならないと思います。人によっては、クルマを弄り倒す暇があればタイヤとガソリン使って腕を磨け、と言う方もいますが、良いポイントに良い大きさのコントロールゾーンを持つクルマはスキルアップを助けます。逆に、いくら良いコントロールゾーンがあってもスキル不足のためにそのゾーンに入れる制御が全くできない場合はクルマがどれだけ良くても遅いです。

また、クルマのカスタム/チューニングは、コントロールゾーンの在り処を移動させる行為であって、大概の場合はクルマの能力の絶対値を上げることではないと思います。
その仮定の上で、ドライバーがクルマをどんなふうに走らせたら速いのか、そのためにどこにどれくらいの大きさのゾーンがあると自分のドライブを助けてくれるのかを知らずにクルマに手を加えると、コントロールゾーンが見当違いなところに飛散してしまうので、無駄な出費にもなるし速くならないどころか遅くなったりもします。

それから、色んな人とお互いのクルマに乗り合いっこするのはかなりスキルアップの助けになると感じています。
色んな人のドライブを、いろんなクルマの挙動を、見て感じることが重要です。
自分が遅いのはクルマが悪いのか、ドライビングが悪いのか、ときには自分が知らないスタイルの走らせ方に気づいたりもできて、かなり短時間で自分のドライビングも変わりますしクルマのカスタムの方向性も見えるかもしれません。

とまあ、ただ思いついたことを書き出しただけですので、間違いもあるでしょうがお許し下さい。
あと、車は直しますよー。幸いルーフとピラー以外はさほどダメージがないと思います。そして転倒など皆が通る試練だと思って復活再チャレンジします。
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Posted at 2017/09/21 02:01:53

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この記事へのコメント

2018年9月13日 1:35
はじめまして。
私はモータースポーツにはエントリーしたことがありませんが、若い頃には周囲にジムカーナ、ダートラ、ラリーなどしている友人がいたので、この記事を見て何となくですがイメージできるような気がします。
単独で走らせるとすごく早いクルマでも、何台かで走ると一回ラインをずれるとなかなか取り戻せなかったり、侵入と脱出の速度が違って先行か後追いで差がついたりするクルマをよく見ました。
今では昔のようなやんちゃなことはしませんが、ワインディングに入るとどこまで少ない舵角で効率のいい向き変えが出来るかを心がけて乗ったりしてます。
久しぶりに面白い考察を見て、ついコメントしました。ありがとうございます。

プロフィール

「ロケハン http://cvw.jp/b/2385428/47058412/
何シテル?   06/30 17:12
2016年 冬 ラリーやべぇ!ラリー参戦計画始動! 8月中旬 グラベルラリー仕様GC8購入 9月末 MTに慣れよう月間終了 どんどん走行会などに参加してみよ...

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