
梅雨入り前の貴重な晴れ間にまたもや林道探索行ってきました。
行き先は前回行った登奈井尾林道の近くの林道。(名前は不明)
その林道は地図で確認すると養老山へとつながっています。
養老山脈は以前からMTBで探索に頻繁に来ていましたがその山脈のメインの養老山には一度も登った事が無いので以前から登りたく思っていました。

9:45
林道探索の相棒をビアンテに積んで出発。
登山であれば遅い出発時間ですがMTB探索であれば復路は往路の掛かる時間の3分の1以下の
時間なので全然OK!

天候は雲多めですが日中は雨の心配は無さそうな予報。
しかし明日からは梅雨入りかもって事なので当分出来そうに無い山遊びをしておきます。

通い慣れた国道を北上して目指す林道に向かいます。

目指す林道に入ってきました。
少々ビアンテでは不安な感じですが行けるところまで行ってみます。

暫く走るとやっぱりお決まりの車両通行止めのゲート出現。
この辺りの林道は何処も車では入れないようになっていますね。
早速MTBを下ろして準備します。

10:50
ゲートを脇から抜けて出発。
この林道も前回同様上部で工事している様子。
工事看板もありましたしなによりダート路面ですが綺麗に均されています。
なのでダート路にしては走りやすいのですがいきなりの急登であっという間に息が切れてしまいます。

携帯の電波中継施設横を通過。

この林道、このように所々真新しいコンクリート舗装になります。
しかし急な登りが続きなまった身体に堪えます・・・汗

淡々と登っていきますが、もう体力の限界、押したり乗ったりを繰り返し登ります。

そんな苦しい登の中前方ある何かが視界に入ってきました。
「あっ、もしかして・・・」

やっぱり~。
古い林道にはつきものの路上廃車です~。
辛い辛い登りでしたがここで一気にテンション上がり近寄ってみます。

荷台には当時の物なのか後ろの崖から崩れた物なのかは不明ですが土砂が積まれたままです。
そこから松の木が生えてきていますね。
あと何十年もこのままだとこの荷台から立派な松が生えるのでしょうかね?

車内を覗いてみます。
自然に帰って行く途中ですね・・・

もう二度と火の入ることの無いであろうエンジン。

フロントガラス越しに見る景色。(ガラスはありませんでしたが・・)
もうこの景色が流れる事は無いのですね・・・

私の愛車とのツーショット。
ちなみに調べてみるとトヨタのタウンエーストラックで年式は昭和48年頃の車両と思われます。
ここに最後に駐められたのはいつ頃なのかは不明ですが当時の車両の性能からすると目一杯
使用されたとしても昭和の時代が限界と思われます。
そう考えるともう30年近くここに放置されている事になるのでしょうね。

その後も淡々と登り続けるととある出来事と遭遇します。
ほぼ文章だけになりますがそれはどんな出来事かと言いますと・・・
息も絶え絶えに必死こいて登っている私の前方10m程の所から大きな鳥が大きな羽音をさせて
飛び立ちました。
それは猛禽類なのは間違いない大きな鳥。
羽ばたく羽根の柄まではっきり分かる程の間近での突然の遭遇であまりの大きさに写真撮る暇も無く固まって眺めていました。
その鳥は大きな身体にもかかわらず林道脇から薄暗い林の中へ悠然と羽ばたきながら消えていきました。

こんな柄の羽根でした。
ちなみにこれはクマタカ。
「クマタカは、イヌワシに比べて翼は比較的短く、より幅広で厚みがあり、樹木の多い森の中を自由にくぐり抜けて飛ぶのに適している。その姿は、まさに森とともに生きる “森の王者”である。クマタカの餌はノウサギやヘビ類、ヤマドリなどのほか、多種類におよぶ森にくらす小動物である。」
(日本自然保護協会H/Pより抜粋)
たぶんこの鳥だと思われますが、よく見る鳶(トンビ)だったのかもしれません。
で、その鳥の飛び去った後の場所を見ると凄い物が残されていました。
それは上の画像に写ってはいますがあえて離れた場所からの撮影にしておきました。
何かと言いますと・・・・
なんとそこには、林道脇に置かれた切り株の上に絶命した小さな子鹿が横たわっていたのです。
それも、カメラに収めることなど、とうてい出来ないような姿となって・・・・
おそらく先ほどの猛禽類の大きな鳥に捕らえられてしまったのでしょう。
大自然の食物連鎖の一部を垣間見た出来事でした・・・

そんな大自然の出来事にちょっと複雑な気持ちになりながらも登っていきます。
この林道は林業の為に枝道がいくつもありその都度ハンディナビで進む方向を確認していきます。

路面に残された鹿の足跡とオフロードバイクと思われるタイヤ痕。
やっぱりオフロードバイク欲しいな~、登りにこんな辛い思いしなくて良いのだから・・・

その後、路肩に駐められてダンプカーを発見。
やっぱり工事しているのですね。

その後すぐにショベルカーが出てきました。
ちょうど12時頃だったためか稼働はしていませんでしたが近くで作業者の方が休憩されていました。
ここの林道もいつものごとく入り口には「工事中に付き通行止め」看板出ていたので前回みたいに
引き留められること覚悟で進んで行きます。
工事現場通過時におじさんと目が合ったので、すかさずこちらから笑顔で「こんにちは~!」って
声かけます。
するとおじさんもにこやかに「こんにちは~、元気やな~」なんて返してくれました。
やっぱりここでも自転車にはおとがめありませんでした。
これが原動機の付いているオフロードバイクだとこうはいかないのでしょうね・・・
ちなみに工事は林道の枝道を作っているようだったので前回とは違い現場を強行突破せずとも
通過できました。笑

工事現場を過ぎると林道は昔ながらの古い感じに変化していきます。

やがて、目指す養老山山頂への道標が出てきました。

しかし道標に従って進むルートは階段になっています。
MTBだとちょっと辛い感じ。

ナビで確認するとまだ伸びている林道で山頂付近まで行けるようなのでそのまま林道を進みます。

林道終点に到着。
さて、ここから目指す養老山の山頂はどっちかな?

終点のその先に踏み跡発見、MTBを置いて少し進んでみます。

しかし山頂からは遠ざかってしまう方向に進んで行くので違うと判断して戻ります。

林道終点に戻って再度廻りを見渡すと・・・
木の枝に付けられているピンクリボンを発見。
ここが怪しいぞ~。

MTBを担いで急斜面を気合いで登って行くと・・・

ものの数十秒で山頂到着~!

12:30
標高859.3m 養老山登頂。
しかし、残念ながら林に囲まれた山頂で全く展望が無いので写真撮ってすぐに立ち去ります。

その後来た林道へ戻って景色が見えるところでランチ休憩します。

雲も多く霞んでいますね。

上空で旋回していく旅客機。
着陸地点は、セントレアかな?
今回はおにぎりのみのランチでしばし休憩・・
その後下りますが下りの様子は続編で、お楽しみに~(^^)/