
お待たせしました!
続きです!

タイヤのサイドウォールからはみ出たチューブを眺めながら考えます。
このまま下ると高い確率で再度パンクすると思われます。
しかし、タイヤ自体を修理することは出来ません。
タイヤを修理出来なくてもはみ出したチューブをカバー出来れる物があれば・・
って事で今、身の周りにある物に目を配ります。
ここでひらめきます!
たしか、持ってきているはず!
急いでザックの中をあさります。

有りました~!
いつも山に入るときに携帯しているファーストエイドキットにあるはさみが目当てだったのです。
そのはさみをどう使うのかって言うと・・・

バーストしてしまったチューブをこれくらいの大きさにはさみでカットします。
そしてそのカットしたチューブをタイヤの裂けた部分のチューブとの間に入れて再度タイヤを組み付けエアーを充填してみます。

するとこんな感じになりました。
思った通りですね、カットしたチューブをあてがう前よりチューブの飛び出しは少なくなりました。
そしてチューブも2重構造になったので少々の事ならパンクする事も無いでしょう。
う~ん、我ながら名案だ~、って修理したタイヤを見ながら感心します・・・笑

これで、修理(応急処置)完了!
ただし無理は禁物、ペースは落としてなるべくリヤ加重は避けて下ることとします。

相変わらずハードな路面が続きますが、タイヤに負担掛けないように注意して下って行きます。

ペースを落として下って来て例の気になる鉄階段の所まで下りてきました。
今日は何に付けても煮え切らないので気になる所は全てチャレンジしてみようと思います。

鉄階段を登り切ると工事現場にある鉄骨で組まれた階段になります。

そして最初に見た滝の上部に登って来ました。

さらに進んで行くと何やら配管が張り巡らされている物置のような物が出てきました。
その配管は山の斜面の上に伸びて行っていました。
そしてその傍で見つけた物が下の画像です。

何やら祠のような物と「国有地借受用途 温泉源敷」と書かれた木柱が有りました。
おそらくこの辺りがこの寸又峡温泉の源泉なのでしょう。
気になったので帰宅後ネットで調べてみました。
「秘境・寸又峡温泉は、その昔、野生動物が寝ていた場所に温泉が湧いていた温泉だった。明治22年(1889年)共同浴場、湯山温泉として開発され、その後3回に渡るボーリングを試み、温度43度、毎分540リットルの自然湧出に成功した。昭和37年(1962年)湯山より温泉街まで3790mを引湯し現在に至っています」
今居る場所がこの湯山と言う場所。
もう少し下った所から伸びる登山道の途中に湯山集落って言う場所があったそう。
それも気になったので調べてみました。
「昭和初期、10戸の集落が点在したが、今は廃村となり石垣のみが残る湯山集落跡」
ちなみにその湯山集落跡もこのあと探索してみようと思います。

源泉付近を探索していると、靴にヤマビルが張り付いていました。
勿論、消毒用エタノールで退治しておきました。

源泉から林道へ戻ります。
階段はヤマビルの心配しなくて良いので余裕で歩けます。

林道脇の木に気になる物が・・(ダジャレじゃ無いです・・笑)

この木の枝にぶら下がった泡の塊のような物。
おそらくカエルのたまごではないでしょうか?

そのたまごのような物の下には大きな水たまり、そしてそこにはオタマジャクシが泳いでいました。

登山道の入り口まで来ました。

MTBでハードな林道を登って、下りでパンクしてと散々な目に遭って体力的にはかなりしんどいのですがこんな中途半端では帰れないのでこの登山道を登って、気になる「湯山集落跡」まで行ってみようと思います。

MTBにはここで待ってもらい、登山道を登って行ってみます。

登山道はいきなりの急斜面で始ります。

息を切らせて急斜面の登山道を黙々と登っていきます。

前黒法師岳への登山道をひたすら登っていきます。

見上げるような急な登りルートが続いています。

やがて急斜面の先に石垣のようなものが見えてきました。

やはり石垣でした。
この辺りが集落跡なのかな~?

急斜面にいくつもの石垣が段々畑のように残っています。

登っても登っても上に石垣がありますよ~。

登山道を歩く事15分で湯山集落跡に到着。
こんな急斜面の山中に昭和初期までは集落があったのに驚きです。

石垣以外に当時の集落の遺構が無いか辺りを散策してみます。
そこで見つけた当時の人々の生活を偲ばせる物

手水舎?風呂桶?良く分かりませんがコンクリートで出来た物

廃墟、廃村、廃屋のお決まりの酒瓶と食器(ホーロー製?)

大きな土瓶やバケツのような入れ物
そして最後に見つけたのは・・・

ヤマビルでした・・・・汗
昭和初期まで人の営みがあったこの集落跡。
今は微かな沢の音と鳥のさえずりに包まれてひっそりとヤマビル達が暮らす集落になってました・・・

そんな古(いにしえ)の集落跡をあとにして林道へ下りて行きます。

眼下に林道が見えてきました。
いや~それにしても急斜面ですね・・

無事林道まで下りてこられました。

MTBに跨がり再度林道を下ります。
この辺りまで下ってくると路面も比較的安定しているので走りやすいです。
しかし、リヤタイヤがあんな状態なのでスタンディングポジションでなるべくフロントよりに加重を掛けてライディングします。
感覚的にセグウェイ乗っている感じかな・・?
ちなみに私、セグウェイ乗ったことありません・・・笑

林道出口まで無事到着~!

13:10
無事パンクも無しに下りてこられました。
林鉄跡は見つけられませんでしたが、寸又峡温泉の源泉や湯山集落跡を見学出来たので良しとします。
さあ、これからどうしよう?
時間はまだ余裕有るのでもう一つ気になる場所の探索に行ってみます。

それはこんな所。
ここはあの飛龍橋から尾崎坂展望台までの廃線跡遊歩道の脇の崖。
その崖に架けられたいかにも古びた鉄ばしご。
気になりませんか~?
なぜこんな所に梯子が掛けられているのか・・
そしてその梯子のさらに上の斜面を見ると古びた石垣が微かに見えるのです。
怪しい~、気になる~あの石垣~。
今回私がこの千頭森林鉄道跡の探索をするきっかけになった「山さいがねが」ってサイトに書かれていたのですがこの遊歩道の先にある尾崎坂展望台から当時はスイッチバックした林鉄がこの遊歩道(当時は林鉄の線路)より一段上の斜面上を進んで行きさっき私の探索した林道方面へ続いていたらしいのです。
ってことで上に見える石垣上が当時のスイッチバック後の林鉄の線路跡かどうかを確かめに行ってみようと思います。

梯子を登り切るとザレた急斜面ですがご丁寧にロープが下がってきていたので苦労することなく登って行けます。

いよいよ下から見えていた古い石垣の所まで上がって来れました。
この石垣の上にはどんな世界が広がっているのかな~?
林鉄の遺構に果たして出会う事が出来るのか?
良いところですがここで一旦終了です~。
続きはVol.5で紹介しますね~(^^)/
続く