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イイね!
2019年07月03日

千頭森林鉄道廃線探索ーMTB リベンジ編 Vol.3

千頭森林鉄道廃線探索ーMTB リベンジ編 Vol.3 お待たせしました。

続きです。






千頭ダムよりMTBにまたがり林鉄の線路跡のルートへ進みます。







序盤は舗装こそされてませんが問題なく進める路面です。






林鉄の線路跡は寸又川沿いを進んで行きます。
道幅は狭く感じますがMTBの通行でも全く不安は無い感じです。







と、思ったのも束の間、いきなりの崩落現場が出現。
ま、この辺りは「山さ行がねが」のサイトのレポートで下調べはばっちりなので驚きません。






ってことで、ここにMTBを置いてこれからは徒歩にて進んで行きます。





崩落現場を越えるとすぐにトンネルが見えてきます。






これも林鉄の遺構ですね。






LEDライトをウエストバックより取り出してトンネルへ入っていきます。
入り口付近はそれほど古びた感じは無く比較的綺麗なコンクリート壁に見えます。
そんな壁面ばかりに気を取られていたら足元が泥でヌタヌタ状態なのに気付かずにズボッってハマっちゃいました・・・・汗





ドロドロだったのは入り口だけで暫くで歩きやすくなりました。
このトンネルも中央付近は素掘りですね、そして緩やかに弧を描いて進んで行きます。






トンネル抜けると今度は切通しが出てきます。
これで、線路なんかが残っていたら最高なのですがね~。






切り通しを抜けるとまた歩きやすい路面になります。






暫く歩くと、当時の遺構が出てきました。
この遺構も事前の調査で存在は知っていたのですがやっぱり当時のままの遺構を目の当たりにするとなんとも言えない空気感に圧倒されます。

この遺構は「索道」と言われる物。

索道(さくどう)とは、空中に渡したロープに吊り下げた輸送用機器に人や貨物を乗せ、輸送を行う交通機関である。(ウィキペディアより抜粋)
ロープウェイやスキー場のリフトも索道に含まれます。

で、この遺構は寸又川を挟んだ対岸の山中から切り出した材木をこの索道で運んできてここで森林鉄道に積んでいたのでしょう。
この索道は「天地索道」と言って当時は東洋一の規模の索道だったらしいのです。(天地索道は別にあった可能性もあるらしいのですが真相は不明・・)
ちなみに天地とはこの対岸の山の峰付近の地名なのです。
遙か昔はその天地にも人の営みがあったそうなのです。
その天地って地名の場所から切り出した材木をこの索道で運んでいたのですね。
しかし、今はその天地って場所にはたどり着ける道も有るかどうか定かではないそうなのです。







索道のワイヤーを巻き取るドラムのような物。






荷物(材木)を吊っていたローラーのような部分。







索道を過ぎて進んで行きます。
事前の下調べで、この辺りに朽ちた放置車両やつぶれた小屋があるとの記憶があったのですが現地では見つけられず。緑に覆われる時期での探索だったので気付かなかったのかな・・?






古い石垣が出てきました。
これも当時の遺構なのでしょうね。







暫く歩くと左前方に吊り橋が見えてきました。
この吊り橋も事前情報で存在は知っていたのですが、この目で確かめたくてここまで楽しみに歩いてきました。







吊り橋の手前で路盤は半分ほど崩落していましたが徒歩での通過に支障は無く通過します。






そこで見つけた看板。
「光岳 大無間方面」と書かれています。
実はこれ、山の名前なのです。って事でここは登山道の入り口なのですね。
私、数年前から登山も趣味としており地元鈴鹿山脈はもとより夏の北アルプスの槍、穂高に毎年足を運んでいます。
しかし今までこの南アルプスは全くの未知の世界でした。
この光岳(てかりだけと読みます)は日本百名山のひとつ。
「日本アルプスの最南端に位置する光岳は、日本最南の標高2,500m超の高峰。山頂付近の特徴的な岩塊が白く光って見えたことから「光石(てかりいし)」と呼ばれるようになり、そこから『光岳(てかりだけ)』という山名となりました。」だそうです。(ネットより抜粋)
そしてもう一つの大無間山(だいむげんやま)は標高2330mの山で日本二百名山の一つだそうです。
そんな素晴らしい山らしいのですが北アルプス以外にあまり興味の無かった私は全く知らない山でした。
そしてこのブログの執筆に当たって色々調べて見たのですが、光岳のアプローは通常は長野県側からだそう。
この静岡県からの入山であれば前回探索の最後に立ち寄って入り口ゲートを確認した「寸又川左岸林道」の突き当たりの柴沢って場所に光岳登山口があります。
その柴沢って場所が当時の千頭森林鉄道の最奥の地でもあるのです。
で、その寸又川左岸林道の総延長はなんと40.2kmもあるそう。
北アルプスのあの有名な上高地~涸沢のルートが約15kmなのです。
なので、通常静岡県側から光岳を目指すには登山口にたどり着くまでに最短でも2日間は掛かってしまうほどの山中にあるそう。
おまけに現在の「寸又川左岸林道」は2011年の台風の影響で大崩落が数カ所発生しており、徒歩でも通行不可能となっているらしいのです。
そして崩落箇所は復旧工事もされず、今後の工事予定も無い完全な廃林道と化しているそうなのです。
そんな寸又川左岸林道から2018/8に光岳に単独登頂された方のuチューブ動画を見つけたので、リンク貼っときますね。(動画時間は少々長いのですが興味ある方はどうぞ・・)
リンクはこちらを→「クリック
この動画でどんだけハードルートなのかがお分り頂けるかと思います。
この動画見たら、北アルプスの大キレットや西穂高~奥穂高の超難関ルートが遊歩道のように感じちゃいますね・・・笑


そんな、この静岡から光岳への登山ルートがいかに大変な行程なのかはご理解頂けたかと思います。





その、大キレットを遙かにしのぐ超難関ルートの入り口がここ。
このルートがこの先そんな壮大な難関ルートになってやがて光岳に繋がるのですね。
行ってみたい気もしますが、私ごときの登攀、踏破能力では命がいくつあってもたりなさそうです・・・(^^;)
ちなみにここからでも寸又川左岸林道経由で柴沢まではおおよそ30kmはありそうな場所です。
しかし、ここでちょっと腑に落ちないことを思います。
それは事前の調査ではこの光岳への登山口はさっきの千頭ダムのすぐ横の斜面に付けられていたはず。
こんな場所では、無かったはず・・・
おかしいな~って思いながらも今回も地形図を持ってきていない私はそれ以上の確認は出来ず通り過ぎます。
やっぱり山入る時は地形図必要ですね・・・(^^;)






超難関ルートへの登山口を過ぎていよいよ吊り橋が目の前に迫ってきましたよ。







緑に覆われた長い吊り橋。
事前の調査ではこの吊り橋の名前は「天地第一吊り橋」。
そうです、さっきの天地索道の対岸側の地名の付いた吊り橋なのです。
ちなみにこの吊り橋から先に続く登山道も現在の国土地理院の地形図に今なお記載されているルートではあります。
ってことはまだ現役の吊り橋?






そんなことを思いながら吊り橋へ歩みを進めます。
が、しかし、吊り橋の板は見た目通りの朽ちかけな感触が足に伝わります。






そんないつ板を突き破ってしまうかわからないような板の上を慎重に進んで行きます。
ちなみにこの吊り橋は「山さ行がねが」のヨッキれんさんは対岸まで渡っていました。
けど、9年前の話ですけどね・・・(^^;)
その9年という月日がこの吊り橋のワイヤーや板、柱をどれだけ風化させたのか・・
そんなことを考えていると段々と恐怖感が芽生えてきます・・・汗







そんな恐怖心を抑え込み揺れる吊り橋の上を慎重に歩みを進めます。
しかし、この吊り橋、今まで渡ったことのあるどの吊り橋よりもとってもシンプルな造りです。
ほんとにこんな造りで大丈夫?って思いがさらなる恐怖心を生みます。





吊り橋の3分の一位のところまで歩いてきました。
橋は3~4メートル高さで下は草木の無い河原です。
ここでさらなる恐怖感が湧いてきます。
それは歩くたびに揺れる橋、この辺りまで来るとその揺れ方が上下左右にと今まで経験したことのある吊り橋の揺れをはるかに超える揺れ方をするのです。
足元の板が突然割れたところで何本もあるワイヤーが支えてくれるので最悪の落下は無いと思われますが、この吊り橋の根本の構造物自体(柱やメインのワイヤー等)が劣化していたら・・・って考えるとこれ以上の歩みを進めることは出来なくなってしまいました・・・汗

ってことで臆病風に吹かれた私はここで勇気の無い撤退(笑)で引き返します・・・(^^;)






吊り橋のたもとまで戻ってきました。
橋の構造物を再度つぶさに確認します。(渡る前にしておけって・・・笑)
柱はまだ丈夫そうには見えますね・・








しかし、この錆びた針金のようなワイヤー?が年代物を感じさせますしその下の枕木?からはキノコが生えちゃってますよ~。






蔓が巻き付いた吊り橋の柱・・







吊り橋は渡るの諦めてさらに進むとすぐに大崩落に遭遇し歩みを止めます。
完全に路盤は埋まっていますね。





このザレた崩落を何とか超えたら先にはまた路盤は確認できますが、その後も結構な荒廃具合です。







もしこのザレた斜面を滑り落ちてしまったら数メートル下の河原まで落ちちゃいそう・・・
死にはしないかもしれませんがけがは必至、自力下山できなければ携帯もつながらないこの場所では
最悪の事態って事にもなりかねません。
ってことでここは無理せず、引き返します。

そんな感じであっさり撤退を決めた理由は今回の探索のメインはここではないからなのです。
今回のメインは、さっきの千頭ダムから光岳方面へとつながる登山道をしばらく登り日向林道へ出て
林道伝いで大樽沢を目指します。
その大樽沢には今なお、当時の林業従事者の木造宿舎が残されているのです。
その大樽沢で当時の木造宿舎を見るのが今回の最終目的なのです。






これが今後の予定ルートの地形図。
矢印の1番 天地吊り橋
赤色ルート すでに通ったルート
緑色ルート 千頭ダムから日向林道への登山道
青色ルート 日向林道
橙色ルート 千頭森林鉄道跡のルート
矢印の2番 大樽沢(今回の最終目的地)








ってことで来た道を引き返します。
対岸の山が朝日に照らされてきました。







最初に抜けたトンネルを再度通過






崩落個所の向こうに置いてきたMTBが確認できますね。







その後MTBで千頭ダムまで戻ってきました。







ダムのすぐ背後にある登山口を発見。
立て看板には先ほど吊り橋付近で見た事と同じことが書かれていますね。
「光岳 大無間方面」
やっぱりここにあったのですね。
ここは下調べどうりの場所です。






まずは登山道の行先を目で追います。
見た感じはザレた急斜面の連続ですね。
地形図の等高線を見てもかなりの急斜面ってことが分かっていました。
ここで、一つ悩みます。
ここをMTBと一緒に越えていけるかどうかです。
この登山道を越えて林道に出てしまえばMTBがあるのと無いのでは行動範囲が大きく変わります。
なのでできればMTB同伴で林道まで抜けたく思っていたのですがこの登山道では
見た目の急斜面からしてMTBを押しより担ぎが必要になりそうです。
担ぎであの足元の悪い急斜面を登るのはかなりの体力勝負になります。
この探索のまだ序盤で全体力を消耗してしまっては元も子も無いですし、ルートによってはMTBがあることによって危険な状態に陥る可能性もあるかも・・







ってことで、登山口より少し戻ったダム湖沿いの草木に覆われて目立たないガードパイプに立てかけておきます。
念のためにワイヤーロックもかけておきます。盗まれることはまずないと思いますがね・・・笑







日向林道を目指して急登の登山道を登っていきます。
登山道は、すぐに千頭ダムを見下ろせる高度になります。







つづら折れの登山道の途中に電灯と屋根がある建物が見えてきました。
パッと見、東屋かと思ったら・・・







それはお社でした。

おそらくダム建設時に建てられたお社なのでしょうね。
ここでも、手を合わせて道中の無事のお祈りをしておきました。





その後も息が上がってしまうくらいの急斜面が続きます。
この狭く急な斜面の連続では、MTBを持ってくるのはまず無理でしたね。
体力的な事もありますが何より危険です。
あの約15kgは有る重いMTBを担いで登っていて万が一足元がよろけてしまったら最悪滑落って所が随所にあるルートが続きます。







そんな急斜面には大きな立派な木が幾つも生えています。
その昔はこのような木を切り出していたのでしょうね。







古い大きな切り株。
この切り株は当時切り出された木なのかな?

そんな木々を眺めながら急な登山道を登っていきます。






登り始めて約15分ほどで斜度は緩やかに変化します。

そこで見かけた案内看板。
これは来た方角へ振り返って写しているのですが、千頭ダム方面へと天地第一吊り橋と書かれていますね。

天地第一吊り橋はさっき私が渡りかけて途中で引き返したあの吊り橋ですね。
ここで、理解できました。

この看板の方へ進んで行くとあの吊り橋近くへ下りられるのです。
そうです、吊り橋近くにあった登山口に繋がっているのですね。
なのであの吊り橋からもダムまで戻らなくてもここまで来る事が出来たのですね。






天地第一吊り橋への分岐を過ぎると登山道脇にまた古びた石垣が出てきます。

なぜ、登山道脇にわざわざ石垣が積まれているの?

って不思議に思い進んで行くと・・・






何だあれ・・・

木々の向こうに何か木造の建物が見えてきましたよ~!

家なのか~!?

足早に歩みを進めて確認しに行きます・・・


やっぱり~・・・






立派な石垣の上に建てられた2階建ての建物。

どう見ても民家的な造りに見えますね。

こんな人里離れた急な登山道の途中に民家!?

自分の目を疑いたくなるような状況での民家出現にビックリ!


って事でもっと傍でお家拝見させて頂こうと思い近づいてみます。


またまた良いところですが少々長くなってきたので、一旦終了~!

続きはリベンジ編Vol.4でお伝えしますね~(^^)/

お楽しみに~。
ブログ一覧 | 日記
Posted at 2019/07/06 22:25:23

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この記事へのコメント

2019年7月7日 12:10
こんにちは!

吊り橋にキノコ・・・この状態はちょっとコワいかも(・・;)
千頭ダムからの登山道はMTB無理だったのですね。
この先かなり長そうな道のりですが・・・
そして、民家?!あんな急斜面に???
気になります~(*゚▽゚*)
コメントへの返答
2019年7月7日 22:36
こんばんは!

はい、やっぱりあの吊り橋は怖かったです・・・・汗
ダムからの登山道はあまりに急登だったのでMTBは諦めました。
結果、それで良かったのですがね。
そしてあの民家、気になりますでしょ~。
真相は次のブログをお楽しみに~(^^)/

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数カ月ぶりにエンジン始動!
バッテリーも完全に眠ってましたがブースターで無理矢理にお目覚め(^-^;)
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