
お待たせしました。
続きです。
登山計画書を投函して、ザックを背負いなおし歩き始めます。
まずはバスターミナルから梓川沿いのルートへ向かいます。

梓川が見えてきました。
今日も川には靄(もや)がかかっていますね。

すっきり晴れた天気ではないので少々残念ではありますが、山の風景として、こんな景色もありですね。

長袖シャツでも肌寒いくらいの気温の中を河童橋目指して進んで行きます。

靄(もや)の中に霞んで河童橋が見えてきましたよ。
良い感じです・・

河童橋のたもとで、お手洗いしたり靴の紐締めなおしたりとここで最終の入山準備をします。
ここまでは、何ら通常の観光と変わらないルート、ここから先は徐々に登山になります。(と言っても当分の間、遊歩道的なルートを歩くだけですが・・・)
そんな準備をしているとなんと小雨が降りだしたではありませんか!
ってことで背負ったザックを再度降ろしてレインウエアの上着だけを着ることにします。
いいんですよ、雨降ってもね、全然気にしませんよ~。(強がり・・)
私の北アルプスは、「はじまりはいつも雨」ですから・・・笑(引きつった笑)

レインウエアーを着て河童橋より歩みを進めます。
2泊3日の行程の始まりです。

キャンプ場の中を進んで行きます。
もう夏休みに入っているからか、こんな天気でもキャンプしている親子がいらっしゃいました。

キャンプ場を過ぎてどんどん進んで行きます。
流石に梅雨明け前の平日、登山者の姿も少なめです。

梓川沿いのルートを進んで行きます。
いつの間にか小雨は上がっています。
空の雲も若干薄くなってきている気もします。

6:30
明神通過。
いつもは、登山者や観光客で結構な人がいる所ですが、誰もいません。
登山者すらいないとは・・・

雲に覆われ見え隠れする明神岳。

雲に霞む山も神秘的です。

明神は写真撮ってそのままスルーして進んで行きます。

ここで、思い出します。
私の愛用しているソニーのハンディーナビの電源を入れるのを忘れていたことを・・
本当は河童橋で電源入れるつもりだったのです。
しかし、雨降ってきてレインウエアーを出したりしていて忘れてしまってました。
ちなみにこのナビは今回はルートを確認するために携帯しているわけではございません。
基本、北アルプスの登山道はしっかり整備されており道迷いって事にはほとんどなることはありません。
しかも、今回のルートは北穂高岳から南岳の区間の大キレットと言われるルートのみ初めてでその他のルートはすべて一度は歩いたことのあるルートです。
ってことで、ナビに頼るってことはまずないのですが、今回の行程のGPSログを取りたいがために携帯しているのです。
GPSログを取るためだけにこんだけの物(ナビ本体とモバイルバッテリー)を持ってきているってのも大袈裟にも思えますが仕方ありません。
本当ならもっとコンパクトで軽量なガーミンのGPSなんかが欲しいのですが、お値段がお値段なもので・・・(^-^;
で、慌てて電源入れてGPSを捉えるまで手に持って歩きますが、なかなかGPSを捉えることが出来ません。
実はこのナビ、以前鈴鹿の山でもあったのですが、木々の多い茂る谷沿いのルートで電源入れてもなかなかGPSを捉えることが出来ないのです。
一度GPSを捉えてしまえば少々の谷や林の中でも大丈夫なのですがね・・
その後、15分ほど手に持って歩いていたのですが、GPSを捉えられずここは一度諦めて電源切ってザックのショルダーベルトに付けたポーチに仕舞います。

緑の中を流れる小川。
マイナスイオンを体中に感じます・・・
っていうかそんな気がします・・・笑

湧き水で出来た池。
底が泥っぽいのでそう見えないかもしれませんが、水自体はとても透明度が高い池ですね。

白い花をつけた植物が目に入ってきます。

なんて名前の花なのかは不明ですが白い小さな花が幾つも咲いていました。

こんな感じで登山道の両脇に咲いていました。

その後朝日が林の木々の間を抜けて私を照らします。
天気は回復に向かっているのかな~?
ってちょっと期待に胸膨らみます。

登山道に置かれた「登山者カウンター」
一日に何人通るのでしょうね・・

やがて徳沢に近づいてきました。

徳沢のキャンプ場前通過。
薄ら日も差しています。
白樺の木に綺麗な緑の芝生、こんなところでキャンプしたら気持ちよさそう~。

6:50
徳沢園前のベンチでレインウエアーを脱ぎます。
ちなみにこの徳沢園、宿泊も出来るようです。
お風呂もあって旅館のような部屋もあるのです。
いつかは泊まってみたいな~。

徳沢を過ぎると前方に登山者の姿が増えます。
おそらく徳沢で宿泊していた方達なのでしょう。

新村橋前通過。

これが新村橋。
この吊り橋を渡って進むと屏風岩からパノラマ新道で涸沢まで行くことが出来るようです。
ただし、今の時期はまだ雪渓を渡って行かないと駄目らしいのです。

横尾が見えてきました。

横尾のキャンプ場前通過。

キャンプ場横に立てられた大きな看板。

本日、目指す北穂高岳。
そして、明日目指す北穂高岳から南岳へ向かう大キレットも描かれていますね。
ちなみに昨年は北穂高岳から左方面へ進み奥穂高岳へ向かいました。

7:50
横尾山荘に到着。

ここで、大休止とします。

昨年同様にここで持参したおにぎりを頬張ります。

ここで、休憩中にハンディナビの電源入れておいたら現在位置を補足出来ました。

おにぎりを2個完食後、ザックを背負って横尾大橋を渡り涸沢を目指します。

吊り橋を進んで行きます。
それにしてもこの吊り橋は以前行った寸又峡界隈の吊り橋より凄く安定しています。一人で渡るだけではほとんど揺れません。

槍沢の流れ、最上流はあの槍ヶ岳です。

橋を渡りきると本格的な登山道へ変化します。

屏風岩が雲に霞んでいますね。

山小屋関係の方々かな?登山道脇に覆いしげる草を刈ってくれていました。

岩小屋跡前通過。

本格的な登山道って言ってもこの辺りはしっかり整備もされており歩きやすいルートが続きます。

登山道脇に咲く白い花。

可愛い花ですね、やっぱり北アルプスはこの時期が一番好きです。
私、特に草花に興味があるわけではありませんが、苦しい山行の中で見つけた綺麗な草花には癒やされるし勇気付けられたりします。

屏風岩の横を通過していきます。

屏風岩を過ぎたあたりの登山道に何やら茶色い鳥のような姿を発見!

赤丸の部分をよく見てください。
もしや!雷鳥か!?
って、一気にテンションが上がります!
カメラを手にしてまじまじ観察してみます・・・
・・・が・・・汗

なんか様子が・・・変・・・?
全く、動かない・・・
ゆっくり近寄って見ると・・・
木!?・・・汗
ズッコケそうでした・・・笑

雷鳥の幻?(笑)を見た後、本谷橋に到着。
横尾と涸沢との中間地点になります。

本谷橋はこんな吊り橋です。

吊り橋を渡っていきます。

吊り橋を渡り切ってから河原で小休止します。
昨年は猛暑ですごく暑い中、この河原で顔を洗って凄く気持ち良かった記憶があります。

今年は昨年ほど暑くはないのですが、やっぱり顔を洗ってみます。
水、冷たくて気持ちいい~!

本谷橋を越えるといよいよ登山道は勾配を増してきます。

ひたすら階段のような石段連続の登山道を登っていきます。

もうすぐ涸沢カールが見えてくるのでしょうが、天気心配です・・・

そんな心配が的中しちゃいました・・・汗
ポツポツと降ってきましたよ~。

本降りにならないうちに上だけレインウエアーを着て、ザックにもレインカバーを装着します。
ちなみに今回の山行にはいつものレキのトレッキングポールは持ってきていません。
それはこのザックのレインカバーの装着を考えての事なのです。
トレッキングポールをザックに付けたままだとこのザックカバーは装着出来ませんでした。
涸沢から北穂や大キレットの岩稜ではトレッキングポールの使用は却って危険です。
ってことで岩稜帯で万が一雨降ってきても大丈夫なようにトレッキングポールは自宅に置いてきました。

前方にカラフルなレインウエアーを身にまとったパーティーを発見。
進むペースは明らかに私の方が速いので、後方から挨拶しながら先に行かせていただきます。
カラフルなレインウエアーを身にまとった方々は3~40前の山ガールさん達でした・・・(;^ω^)

元?、山ガールさんたちを追い越した後に前方に靄(もや)を発見。
そしてその靄と共に凄く冷たい空気を全身で感じます。

その靄と冷気の元は雪渓でした。

かなりの大きさの雪渓ですね。

雪渓の表面には靄が出ていました。

雪渓の下には雪解け水が流れているようですね。

登ってきた方を振り返った画像。
この雪渓の大きさがお分かりいただけると思います。

道しるべが倒れていますがもうすぐ涸沢ヒュッテです。
昨年はこの辺りでは猛暑の影響で暑くて暑くて倒れそうになりながら歩いていた記憶があります。
しかし今年はこんな雪の上を歩く事になるとは夢にも思っていませんでした。

雪渓の上を歩き続けるとやがて涸沢ヒュッテの建物が見えてきました。

雪渓からヒュッテへ続く最後の石段を登っていきます。

10:40
涸沢ヒュッテ到着~。
やっぱり昨年よりは随分涼しいので体力的にも余裕があります。
しかしその反面、天候は残念な感じ・・
この画像でも雨が降っているのがお分かりいただけると思います。
もうこの時点で、小雨では無く普通の雨になっていました。
なのでこの涸沢ヒュッテのテラスからの景色は昨年のような絶景は期待できないでしょうね・・
そんな、ちょっと残念な気持ちを胸にテラスに上がってみます・・・
と、ここで、ちょっと長くなってきたので続きは一日目 涸沢~北穂編でお伝えしますね~(^^♪
お楽しみに~。