
お待たせしました、続きです!

一気に押し寄せ空を覆ったぶ厚い雲にプレッシャーを感じながら先を急ぎます。

まずは馬の背へ続く鎖の下がっている岩の斜面をよじ登ります。
ご丁寧に脇の岩には空に向かって矢印が書かれていますよ。
はい、分かってます!
鎖見れば一目瞭然なので・・笑

馬の背に上がるともう時すでに辺りはガスに包まれていました。

馬の背を通過中、飛騨側の斜面下を覗いた画像。
ガスに包まれて見通しが効かないのであまり高度感は感じませんが、見えない分得体のしれない怖さを感じますね。
ここでこのブログ書いていて気づいたのですが、上の画像でブロッケン現象のようなものが写っている気がするのです。

赤丸印の部分です。
トリミングして分かりやすくした画像をもう一つ

赤丸の中の丸い虹に覆われたとんがった黒い影、あれがブロッケン現象と言われる現象にそっくりなのです。
「ブロッケン現象(ブロッケンげんしょう、英: Brocken spectre)とは、太陽などの光が背後からさしこみ、影の側にある雲粒や霧粒によって光が散乱され、見る人の影の周りに、虹と似た光の輪となって現れる大気光学現象。」
ウィキペディアより抜粋
ちょっと小さくて分かりにくいですがあの虹の輪の中の黒くとんがった部分は私の影なのかな・・?
ブロッケン現象が良くわからない方は是非ネットで検索かけてみてください、同じような画像がいくつか見つかると思いますよ~(^^♪

その後も到底、人が歩く道があるとは思えない断崖絶壁を進んで行きます。

この絶壁の上の方に丸印が・・
ここまで来るともうクライミングの世界ですね・・・汗

足元はこんな感じ。
絶壁に出来た30cmくらいの幅の部分に立っています。

岩の斜面の斜度はこんな感じ。
もちろん垂直ではないので完全なるクライミングの世界ではありませんが、しっかり手足のホールドを確かめながら三点支持で登って行かないと危険なところ。
ここは私は登りなのでまだいいですが、下りだと結構ビビっちゃいそうですね~汗

こんな垂直に近いような鎖の下がった所もあったりします。

もう、写真だと何処をどう通るルートか全く分かりませんね。
ブログ書いている自分も分かりません・・・笑

そんな感じで夢中で(霧中?・・笑)岩をよじ登って進んできてやっとたどり着きましたよ長谷川ピーク。
「Hピーク」と岩に書かれていますね。
ここは標高2841mの大キレットの中の稜線のピークです。
名前の由来は・・
「ここから落ちて救助された大学生の名前を取って、「長谷川ピーク」と名づけられました」
だそうです、何とも言えない命名の由来ですね・・・(^^;)
ちなみに、大キレット前編に出てきた難所の「飛騨泣き」の名前の由来は・・
「長谷川ピークより南側にある難所で、スッパリと切れ落ちた岩に足を乗せるだけのステップが用意された高度感を感じる場所です。特に飛騨側(岐阜県側)から落ちるとほぼ助からないため、「飛騨泣き」という名前がついています。」
だそうです。
しかし、この大キレットは他も落ちたらほぼ助からない所だらけだと思いますがね・・

長谷川ピークから来た方角を振り返った画像。
ガスに包まれ全く見通しが効かないのが残念ですが、鋭くとんがったナイフリッジってのはお判りいただけると思います。

長谷川ピークを越えたらあとはもう難関と言われるところはないはず・・
しばらくは普通の稜線歩きが続きます。

長谷川ピークからしばらく歩くととうとう雨が降ってきましたよ。
慌ててレインウエアーを着て、ザックカバーをかけます。
昨日に引き続いてまたレインウエアーを着ることになるとは・・・
しかし、降ってくるタイミング、ザック降ろせる場所で良かった。

これから向かう稜線。

振り返った画像。
ガスに霞む北穂高岳。

レインウエアーを着ている最中に北穂にかかるガスが薄くなってきました。

北穂の岩の斜面をよ~く眺めていると・・

後続のパーティーが見えますね。
う~んまだあんなところ歩いていますよ・・汗

おそらくガイドツアー登山の方々なので難所の通過に時間がかかってしまっているのだと思われます。
この天候で大丈夫なのか!?

こちらはもう難所はクリヤーしているので飛騨川の流れを見ながら余裕の稜線歩きです。
雨降ってなかったらもっと気持ち良いのでしょうがね~。

こちらは信州側の景色。

これから向かう南岳方面

緩やかな稜線歩きともここら辺でお別れのようですね、最後の南岳へ標高差約200mの登りに差し掛かります。

ガレ場を最後の岩山へ向かって登っていきます。

最後の岩山の「獅子鼻」と言われる所まで来ましたよ~。
やっぱり傍まで来ると迫力ある岩山ですね。
まるで岩の要塞のようです。

あの岩の要塞はどうやって攻略するのでしょう?

まずは梯子を使って登っていきます。

梯子登ってもまだまだ岩の要塞は前に立ちはだかります。

振り返ると北穂はガスに包まれていました。

2本目の梯子が出現。

梯子の途中からの景色。

梯子登り切ると前方から登山者の姿が・・
この大キレットで出会った方3人目です。
一人目はこの獅子鼻の登りはじめで出会いました。
双方、本日早朝に槍ヶ岳を出発して北穂高岳へ向かうとのこと。
どちらの方とも少しお話させていただきましたがやはり岩が滑るかってことが気になっていたようです。
「確かに滑ります、けど落ち着いて進めば問題ないですよ~」ってエラっそうに答えちゃってました・・(^-^;
だって、昨日の北穂の土砂降りの雨の中の岩場より全然マシだったので。
(岩の濡れ具合がね・・・)

大キレットの全貌が見下ろせます。

最初にすれ違った方が歩いていくのが見えますね。

飛騨側の谷。

岩の要塞のような獅子鼻を登ってきました。
南岳はもうすぐです。

雨に濡れるイワツメクサ

苔とピンクの小さな花・・(調べたのですが名前分かりませんでした・・)

最後のガレ場の急斜面の登り、足元も非常に悪く凄くしんどいです。
息を切らせて登っていきます。

やっと急斜面を登り切りました~。

登って来た方向を見下ろした画像。

やりました~!
8:30
大キレットを無事踏破出来ました~!!
北穂高小屋を5:30に出発して約3時間、目まぐるしく変わる天候に翻弄されながら最後は完全に雨の中でしたが無事踏破出来ました。

眼下には南岳小屋も見えます。

雨降っているので早く山小屋で休憩したいのですが、せっかくなので獅子鼻のてっぺんの大キレット展望台へ向かいます。

しかし、展望台からの景色はこんな感じ・・・
雨ですもんね・・
昨日と言い、今日と言い・・・
やっぱり雨・・
よく考えたら梅雨はまだ明けてなかったんだっけ・・・・汗
仕方ありませんよね、梅雨ですから・・
そんな状況でも大キレット踏破出来たので良しとしましょう!

その後南岳小屋へ向かいます。

南岳小屋に到着。

この南岳小屋は玄関に土間のような場所がありそこにテーブルもあります。

今日みたいに全身ずぶ濡れの時はこんな土間のある玄関があると非常に助かりますね。
ここで、小屋の方に一声かけて休憩させていただきます。
ザック降ろしてレインウエアーも脱いで休憩します。

玄関から見る外はガスっておりそして時折風と共に強い雨が小屋の窓をたたきつけます。
そんな外の状況を眺めながら今後の行程を考えます・・・
それは予定通りこのまま槍ヶ岳まで縦走をするか・・・
しかし、このガスと雨です。
またもや昨日同様に辛い辛い山行になるのは間違いありません。
しかも、槍ヶ岳まではずっとふきっさらしの稜線歩きが続きます。
風雨にさらされながら長時間歩くことを考えると気が重くなります。
この南岳小屋の脇から飛騨側へ下ることの出来る登山道「南岳新道」があります。
3年前に一度通ったことのあるルートなのでおおよそどんなルートかも分かっているので悪天候でもなんとかなると思います。
このまま進むか、もうあきらめて飛騨側へ下って新穂高へ下山するか・・
どうしよう・・・悩みます・・・(^-^;
ってところで、ここで一旦終了しますね。
続きは○○編で?・・笑
お楽しみに~(^_-)-☆