
お待たせしました!
続きです。

序盤は原生林のような緑深い森の中を進んで行きます。

斜度は結構急な感じ。

良い感じの苔?

木々の間からは夏空が顔を覗かせます。

宝水って看板発見。
何処かに湧き水があるのかな?って辺りをきょろきょろすると、登山道より少し下りた斜面の途中に小さな流れを発見。

写真では分かりにくいかもいかもしれませんがた確かに湧き水っぽい流れはありました。ただし水量はかなり少なく、汲み上げるはちょっと無理かも・・

新緑がとても奇麗です。

ルートはしっかり整備されており何の不安も無く歩くことが出来ます。

登山道脇に咲いた高山植物の黄色い花。

陽の光を浴びて輝いています。

そんな高山植物の可愛い花に癒されながら登ってくると、下界の景色が見えてきました。

程なくして焼岳分岐を通過、西穂山荘はもうすぐです。

斜面の上に見慣れた西穂山荘の建物が見えてきました!

11:25
西穂山荘に到着しました。
登山口より2時間で到着~!
なんか、あっという間に到着しちゃいましたよ。
ヤマケイ登山地図の標準コースタイムと比較してみるとなんと、半分の時間で登ってきちゃいました。
そうです、標準コースタイムは4時間なのです。
ちょっと自分でも驚きです。
これも一年間のトレーニングの賜物ですかね~。

早く到着しすぎた為か、山荘のスタッフさんたちが山荘前のテラスで何やらやってますよ。
休憩がてらのんびり眺めていると何をしているのか分かりました。
どうやらヘリでの荷揚げに使う大きなネットの畳み方のレクチャーをしている様子です。

そんな中、私は持参したコンビニで購入したメロンパンを頂きます。
ちなみにザックの中で思いっきりプレスされちゃったのでメロンパンには見えませんが・・・笑

11:50
山荘のスタッフさん達も山荘内に引き上げて行ったので私も中にお邪魔して宿泊の手続きを済ませます。

いつもの軽食のイートスペースにはしっかりとコロナ対策が施されていました。

宿泊の受付を済ませそのまま名物西穂ラーメンをオーダーしました。

ラーメン完食後にまだまだ時間があるので今年の冬にチャレンジした西穂独標まで足慣らしの為にザックも背負って歩いてみます。

西穂山荘から歩く事10分ほどで稜線上に出ます。
西穂高岳まで綺麗に見渡せます。

信州側

飛騨側
明日の出発予定時刻はAM3:30
なので明日この辺りを歩くときは漆黒の闇の中を歩くことになるので確認の為にもちょうどいい足慣らしです。

丸山通過
1月の独標チャレンジの時に凍り付いたあんクロワッサンを食べたところです。

その後も気持ちの良い稜線歩きが続きます。

綺麗に花を咲かせているイワツメクサ。

独標も見えてきました。

冬に苦労して登った独標がもう目前に迫ってきました。

ここから独標への最後の登りです。

13:40
標高2701m
西穂高岳独標に無事登頂。

独標から見る主峰西穂高岳から奥穂高岳方面。
明日歩く予定の稜線を見渡すことが出来ます。

岳沢方面
前穂高岳から吊尾根、奥穂高岳が雲が多いながら綺麗に見渡せます。

岳沢小屋も見下ろすことが出来ます。
そんな、誰も居ない独標の頂上で一人のんびり写真撮影して過ごします。
暑くも、寒くもないとても気持ちの良い場所です。
のんびりした後は往路を戻ります。

西穂山荘のレストハウスに戻ってきました。
夕食まではまだ時間があるのでここはひとつ・・・

はい!
おでんと生ビールを一人乾杯で頂きます~!
う~ん、美味しい!
山小屋で頂く生ビールはどんな高級食材より美味しく感じますね~。

そんな、至福のひと時をレストハウスで過ごした後、指定された部屋に向かいます。

部屋は上高地の5

部屋からの外の眺め。
外はガスって来てますね。
明日の天気が心配です・・・

まだ夕食までには時間あるので先に布団を敷いておきます。
今日の宿泊はおそらく私を含め3人だと思われます。
なので今回もこの部屋を独り占めで使えますよ。
明日は早朝出発なので誰にも気兼ねしなくていいのはとても助かります。

18:00
夕食の時間です。
メニューは鯵のフライ。
カリッと揚がって美味しかったです。
食事をしていると山荘スタッフの男性の方が私に声をかけてくださいました。
男性スタッフ
「明日、奥穂まで行かれるのですよね?」
(宿泊受付時明日の行動も記入するのでそれで声をかけていただけたと思います)
私
「はい、その予定です」
男性スタッフ
「西穂高岳の次のピークP1からの下りの鎖場の足場の岩が地震の影響で1mほど崩れ落ちて無くなっているので鎖に手をかけるのが非常に危険な状態になっているので気を付けてくださいね、私、今日鎖近くにアンカーとコードを付けておいたのでそこにセルフビレイ※してもらった方が良いですよ」
※(セルフビレイとは?「滑落しないように、自分で自分を確保すること」を意味します。必要となる道具は、基本的に以下の3点(注:あくまで一例)です。)
ハーネス(腰に付けてロープで全体重を支える事の出来る安全帯ベルト)
安全環付きカラビナ
セルフビレイコード
私
「あ、そうなんですね・・・汗
ありがとうございます。けど自分はセルフビレイ出来る道具持っていないので気を付けて下りますね・・・」
男性スタッフ
「あと、間ノ岳付近も地震の影響で普段からガレている(崩れている)個所がさらにひどくなっているので気を付けてください。ほぼ全ての石が安定していないので落石させずに歩くことはほぼ不可能なので前後の人に注意をして歩いてくださいね」
私
「そのようですね、今日独標へ向かう途中に奥穂方面から来た4人のパーティーの方とお話をさせていただきそういったことをおっしゃられていました。間ノ岳以降は地震や豪雨の影響はほぼ無いとも聞きました。」
P1の鎖場と間ノ岳のガレ場、2点の情報は西穂山荘のH/Pでも情報は入手しておりました。気になっていたのはそれ以降のルートの状況でしたが今日お話させて頂いた4人パーティーの方から「間ノ岳以降のルートは問題ない」とのことだったので少し安心してました。
しかし最も気になることはやはり・・・
天候・・・
ですね・・・・
で、山荘スタッフの男性の方に明日の天候を聞いてみます
すると、曇りで午前8時頃から雨が降り出す予報だそうです。
午前8時か・・・
歩き出して4時間半後・・・
標準コースタイムが約9時間です。
奥穂までのちょうど半分ほどの場所から雨に降られるという事。
ジャンダルムを含めこのルートの難所と言われる場所は後半に位置しています。
このルートの難所が雨だとさらに難易度が上がっちゃいます。
なので通常はこ悪天候時と分かっていたら歩かない方が良いルートなのです。
しかし明日の出発はまだ陽も登らない闇の中。
出発時に空で天候の判断は全くできません、なので進むか、引き返すかは、西穂高岳での状態で判断しようと思います。

夕食後の外の様子。
ガスが濃くなってますよ・・・汗
やっぱり明日の天気が心配ですが出発時によっぽどの雨でない限り予定通り出発する事にします。

食後に明日に備えてスマホの充電をさせていただきます。
無料で充電させてもらえるのはありがたいですね。(21時の消灯時まで)

スマホの充電中に書庫を覗いてみます。

懐かしの漫画から私の大好きなイニDをはじめ、車、バイク漫画も豊富にあります。これなら悪天候での停滞も苦にならないかも・・・笑
そんな書庫から登山雑誌をお借りして部屋で読書タイム。
その後スマホ充電の完了した20:30頃に洗顔、明日の準備を整えて就寝します。
ZZZ・・
おやすみなさい・・・
Vol.3に続く