
お待たせしました!
続きです。
空が明るくなってガスが晴れてきたと思ったとたんに・・

突如目の前に槍の穂先が姿を現します!
やっぱり槍ヶ岳はいつ見てもとんがってます~笑

飛騨乗越通過。
槍ヶ岳にはもうすぐです。
しかし肝心の槍ヶ岳はガスに隠れたりたまに姿を見せたりと不安定な天気。

標高3000m通過。
いつもこの辺りになると息が切れてしまいます。
単なる持久力不足だと思っていましたが、酸素濃度も関係しているのかな?

イワギキョウ(チシマかも・・・)

息を切らせながらゆっくり登っていきます。

テント場を通過します。

テント場では山岳部の学生でしょうか?
若い子たちがにぎやかにテントの設営していました。

槍ヶ岳山荘まであと100mのところまで来ました。
しかし、槍の穂先はまたもやガスに包まれて全く見ることが出来ません。
この場所は数年前に私が初めてこの槍ヶ岳へチャレンジした時に強烈なガスと風に阻まれて穂先への登頂を諦めた時も写真撮った場所なのです。
その時はこの100m先の槍ヶ岳山荘の建物すらここから全く見えませんでした。
それに比べれば今日は風もそんなに強くないし、まだ山小屋を見ることが出来るくらいのガスなのでたいしたことありませんね・・

小屋到着前に見た槍沢ルート。
大勢の登山者が登ってくるのが見えます。

12:40
無事、槍ヶ岳山荘に到着!

で、肝心の槍ヶ岳の槍の穂先はやっぱりガスに包まれています。
こんな時に登っても展望は全く無さそうなので、ここはとりあえず山荘で休憩させていただく事に。

槍ヶ岳山荘内の「キッチン槍」でお昼休憩させていただく事に。

このキッチン槍は初めての槍ヶ岳山行の時、この山荘に宿泊させて頂いた時に夕食と朝食を頂いた所です。
その時は初めてでしたので何も思わなかったのですが、このスペースに宿泊客が全て収まってたって事なので、
この槍ヶ岳山荘の規模で考えたら凄く宿泊客は少なかったのですね。
本来はこの山荘には別に大きな食堂があります。

ちょっと話しはそれましたが、オーダーしたのは定番のカレーライス。
先ほど南岳小屋でカップヌードルのカレー味食べたのですが、ご飯が食べたかったので・・
それにしてもやっぱり山小屋のカレーですね、ご飯が多いですね~、嬉しい!

カレーを完食後、時間は充分にあるのでさらにコーヒーも頂きゆっくりします。
そして今後の行程を考えます。
このまま、槍ヶ岳の槍の穂先がガスっているのであれば、わざわざ登らなくても良いかな~、
3年前に登っているし、登ってもガスってたらつまんないし・・・
そんな事を考えながら休憩する事約50分、相変わらずの天気ならそのまま本日の宿泊予定の「ヒュッテ大槍」まで行くつもりで小屋を出ます。
で、小屋を出た瞬間、目を疑います~!

じゃ~ん!
なんと槍の穂先がすっきり見渡せます~!!
これは登るしか有りません!!!

小屋脇のベンチにザックをデポして、ウエストバックにカメラとスマホ、財布だけ持って槍の穂先に向かいます。

このガスの晴れ間がある内に登頂したく思い足早に登山道を駆け上がります。
やっぱりザックをデポして身軽になるとフットワークは軽やかになりますね~。

しかし、快調に進めたのも3分の1位の区間だけでした。
その後は学生さんの団体の後ろに付いてしまい、登山道渋滞に紛れることに・・

渋滞中に槍ヶ岳山荘を見下ろします。
よくもまあこんな崖を皆さん登って来るもんだと感心します・・・

今日歩いてきた北穂高方面への稜線、雲多いですが完全に天気は回復してきていますね。

穂先への梯子一本目。

梯子からの景色、雲と同じ目線ですね。

最後の梯子、これを登り切れば頂上です。

山頂に登り切る前にちょっと振り返ります。
最後の梯子からの下を振り返った画像、結構な高さでほぼ垂直に近い梯子。
冷静になったら怖い梯子ですよ・・・汗
これが、なんでも無い所にある梯子で上まで登れって言われたらたぶん怖くて途中でやめると思います。
しかし、何故かここだといとも簡単に登ってしまう・・
何故でしょう、これも一種のクライマーズ・ハイって奴かな?・・笑

そしてやっとたどり着いた山頂。
通常ならたぶん10分くらいで登れてしまう槍の穂先ですが渋滞で約30分かかっちゃいました。
私の前を登っていた学生達が山頂でワイワイしていました。
この狭い山頂が人でいっぱいです。
いたるところで皆さん記念撮影、そんな記念撮影を私もお手伝いさて頂きましたよ。

13:50
3180m槍ヶ岳登頂!
しかし、この祠までたどり着くのに大変でした、
記念撮影のお手伝いしたり、人混みをかき分けたり・・・汗
それでは、いつものように山頂からの景色を幾つかどうぞ~!

常念山脈

北鎌尾根、槍ヶ岳登山のバリエーションルートですね~、憧れます。

北鎌尾根越しにみる北アルプス北部方面

東鎌尾根
殺生ヒュッテ、ヒュッテ大槍も見下ろせます。

3年前に歩いた西鎌尾根

黒部川源流、雲ノ平方面。

穂先からの下山も学生さんご一行の後になり、梯子の順番待ちでゆっくりした後下山します。
それにしても若いって良いですね~、皆さんとっても楽しそう。
私も10代に戻りたい~!

下りも30分ほど掛かって槍ヶ岳山荘まで戻って来ました。
ここでデポしたザックを背負い、本日の宿泊予定のヒュッテ大槍へ向かいます。

槍の穂先の横の斜面を東鎌尾根方面へ進んで行きます。

槍沢ルートへの分岐を通過。

登山道は切り通しのような所を抜けて行きます。

思ったより険しい尾根のルートを進んで行きます。
東鎌尾根からの景色をいくつかどうぞ。

振り返ると槍ヶ岳。
綺麗にとんがってます・・笑

北鎌尾根
ギザギザですね~、いつかは行ってみたい~。

常念岳方面

白い幾筋の川、緑の山肌、そしてその山肌に影を落とす雲・・
大自然を満喫できますね~。

遠く、特徴的な前穂北尾根が見えますね。

本日宿泊予定の「ヒュッテ大槍」
槍沢から直でヒュッテ大槍まで登る九十九折の登山道がみえますね。
あの登山道辛そう~汗
上高地から何時間もかけて槍沢へ歩いてきて最後の登りがあの登りだと思うとゾッとしますね~(゚Д゚;)

チングルマ
お日様の光浴びて気持ちよさそう~。

お花畑。
やっぱりお日様の元の草花はきれいに見えますね。

やがて、ヒュッテ大槍のテラスに到着。
良い眺めのテラスですがとりあえず小屋に宿泊の受付をしに行きます。

なかなか、良いロケーションに建っていますね。

お洒落な感じの玄関ですね~。

玄関からお邪魔するとここもまず土間あります。
テーブルも2つ置いてあり休憩も出来るスペースですね。
ここで宿泊の受付をします。

受付を済ませ、本日の寝床へ向かいます。

東鎌って部屋。

寝床はこんな感じで私の割り当ては下の部分。
混雑時はこの下の部分で4名で寝ることになるようです。
しかし、本日は空いているので2名分を使用させていただけました。
それとこの寝床、ロールカーテンで真ん中を仕切れるようになっています。
なので、通常のカーテンと左右を仕切るロールカーテンを閉めればプライベート空間に出来るのです。
(2名で使用の場合)
これは嬉しい~。

そしてもう一つ嬉しかったのがスマホの充電用のコンセントが各寝床に備え付けがあり自由に使用できます。
多くの山小屋はそもそも充電用のコンセントが無かったり、あっても有料で時間制限のある充電コンセントがあるのが一般的です。
それが自由に使えるコンセントがあるって嬉しいですよね。
ちょうど我がスマホが電池切れ起こしていたのでちょうど良かったです。
着替えと荷物の整理をしてから、景色の良かったテラスへ向かいます。
そのテラスからの景色を幾つかどうぞ~!

今日、歩いてきた北穂からの稜線。
完全に天候は回復していますね。

北穂高岳も良く見えます。

望遠で北穂山頂付近を撮ってみます。
昨晩お世話になった北穂高小屋もはっきり見えますね。
それにしても凄いところに建ってますね。
あそこから大キレットへ向かったのです。
ここから見るとあの斜面に登山道があるとは到底思えませんね。

テラスからは今日歩いてきた稜線をすべて見渡すことが出来ます。
悪天候の中、この見渡す限りの稜線をすべて歩きとおしてきたという大きな達成感に浸り景色を眺めます。
その北穂から槍ヶ岳の稜線を動画でもご覧ください。
こんな景色をのんびりと眺めた後、山小屋の夜ご飯の時間になり食堂へ向かいます。

17:00
夜ご飯です。
この食堂の窓の外に広がる穂高連邦の景色も絶景ですね。
こんな景色を眺めながらの夕食も最高ですね~。

夕食はこんなメニュー。
ここでまた嬉しいのが、パスタは取り放題で頂けるのです。
もちろんご飯、味噌汁もお替り自由です。

そしてもう一つ嬉しいのがこの白ワインが一人一杯付いてくるのです。
食事を同じテーブルになったソロ行の京都の男性の方と、ワインを頂きながら登山の話が弾んで、
いると、周りのテーブルのお酒飲めない方々から私たちに、ワインが回ってきたのです。
そのおかげで、その男性の方とその都度乾杯をしてワインを頂き楽しいお話をさせていただきました~(*´з`)
結局、ワイン3杯半くらいいただいて結構酔いが回っちゃいました・・・汗

酔い覚ましに、食後再度テラスに出てみます。

外は夕暮れに染まっていました。
この時間になるとかなり寒く、写真撮ってから小屋に戻ります。
そして明日に備え早めに床に着く事にします。
おやすみなさい
zzz
次は最終日、下山編へ続きます。
お楽しみに~(^^ゞ