
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
新年初のブログは私の趣味であるMTBネタで始まります。
ちょっとマニアック&メカニカルな内容オンリーなので興味ない方は適当にスルーでお願いします。
そもそもの始まりは昨年にジムニー乗りの友人K氏の職場の方からの依頼でMTBのフレーム単体に
持ち込みの中古パーツを使って組んで欲しいとのこと。
期間を指定されなければOKってことで引き受けることとなりました。

このフレームにパーツを組み込んで完成させる予定です。
ちなみにフレームはカナダのメーカーで2000年位のモデルと思われます。
カテゴリーはダウンヒルバイク。
MTBのダウンヒル競技とは夏場のスキー場などでゴンドラでゲレンデ上部まで上がり
設置されたコースを下ってタイムを競う競技です。
冬のスキーのダウンヒル競技の自転車版って感じですね。
ちなみに私も2000~2006年頃にその競技をやっていましたよ。
なのでこれらのパーツは非常に懐かしく思います。
話はそれちゃいましたね・・・
続きをどうぞ。

これらのパーツをばらして組み込みます。

この部品取りのオレンジのフレームはマングース、アメリカのメーカー。
ちなみに私の現在所有のMTBもマングースなのです。

このフロントフォークも懐かしい。
当時はじめて見た時はあまりのごつさに衝撃的でした。

部品取りのフレームをメンテナンススタンドへ付ける為にシートポストを伸ばします。
ボルトの頭が錆びきってますね、ナメないように気を付けて緩めます。

ネジ緩めてもシートポストがフレームに固着して外れてきません。
潤滑スプレーで注油して暫く置いておいてなんとか外しました。
先が思いやられます・・・・
で、そこであることに気づきます。

シートポストの径がルイガノには合いません。
部品交換必要ですね~。

シートポストを元のフレームに戻してフレームをメンテスタンドへ取り付けます。

まずはフロントフォークばらします。
ブレーキキャリパーを外します。
ローターは完全に使い物になりませんね。

外したフロントブレーキの作動確認します。
リザーブタンクのキャップのビス、凄くちっちゃなトルクスです。
こんな工具持ってない・・・
調べるとトルクスT7、最低でもブレーキフルード交換必要なので工具を手配しないとダメなようです・・

フロントブレーキキャリパーのピストンの作動点検。
ピストン戻っている状態。

レバー握ってピストン出るのを確認。
作動は問題なさそう。ただし年数経っているのでシール類が心配。
フルード交換しているとシールから漏れるってこともあり得ます。

フロントアクスルシャフトを抜きます。

ハンドルステムのボルトも錆びがひどい・・・
出来たら交換したいな・・・

なんとかバラバラになりました。

次は部品取りフレームの装着部品の取り外し。
シフトの作動確認。

シフターを作動させるとかなり手ごたえが重いですがリヤディレーラーも作動しています。
これはシフトワイヤーの交換だけでなんとかなりそう。

リヤブレーキの作動点検。

アルミの定規を挟んでレバー握って確認。
こちらも意外ですが作動は問題なさそう。

しかしここで問題発覚。
フレームよりリヤブレーキを取り外すにはホースカットしないと外れません・・・

リヤスイングアームの上部に通っている黒いホースがブレーキホース。

レバー側でホース外しましたが、ホースの先端のフィッティングパーツもカットしないと抜けません。
ニッパーで潔くカットしてフレームより抜いてきます。

カットしたフィッティングパーツをホースに戻します。

こちらが戻したところ。
しかし、応急なので再度フィッティングは新品で組み直しは必須です。
しかもホースも折れている個所があるのでホースごとの交換が理想ですが・・・

とりあえずホースをレバー部に取り付けます。

念のため再度作動確認。
ピストンの作動OK。
ただしブレーキパットは残量ほぼゼロ、交換必要です。

次はディレーラーとチェーンを外します。

まず、チェーンカッターで完全にご臨終なチェーンさんを楽にしてあげます。
ちなみにこの工具アストロプロダクツ製です。
アストロには自転車整備用の工具もしっかり揃っているのです。

チェーンカッターでピンを抜きます。
もう再使用しないのでピンを抜ききって外します。

チェーンさん長い間お疲れ様でした。

ディレーラーもフレームより外しました。
こちらは再使用予定。

ペダルの取り外し。
専用工具使ってますが、たしか15mmのスパナでもいけたと思います。

シマノのDXペダル。
当時のDHの定番ペダルでしたね。
これは程度良さそう。

ちなにみこちらは私が現在使用中のタイオガのペダル。
ハードな使い方しているのがよくわかります・・・

次はチェーンリング、チェーンガイド、クランクの取り外し。

まず、チェーンガイドのローラー、完全にご臨終を通り越してミイラ化しています・・・

下側のローラーにいたっては土に還ったか?

作業中に上側のローラーが砕けてきました。
内部は奇麗なオレンジ色しています。
この色が本来の色なのです。
MRPのチェーンデバイスは当時のDHマシンの憧れの装備でした。
そのオレンジのローラーの輝きがいかにもDHマシンって感じでカッコ良かったのです・・

次はクランクの取り外し。
センターのボルトを外し、専用工具を装着します。

専用工具を閉め込んでいくとクランクが外れてきます。

左右とも問題なく外れました。

つぎはボトムブラケットを外して、チェーンデバイスも外します。
ここで問題発生。

ボトムブラケットを外す専用工具が私の工具には無いのです。
購入必要ですね。
ちっちゃなトルクスとボトムブラケットの専用工具、明日アストロへ行って購入してきます。

ってことで一旦本日の作業は終了~。

翌日の本日、
購入してきましたよ~。
アストロプロダクツ、新年のセールやってて気になるものいっぱいあったのですが衝動買いは
ガマンしてきました~(笑)

さっそくボトムブラケットを専用工具で外します。

あっさりボトムブラケット外れました。
チェーンデバイスも同じく無事外れました。

念のため外れたボトムブラケットをルイガノのフレームに仮で取り付けてみます。
古いグリスと砂をワイヤーブラシで奇麗に落としておきます。

ボトムブラケットをフレームに挿入してネジを慎重に締めて行きます。
ずれやすいので気を使います。

なんとかフレームに装着出来ました。

マングースのフレームはもう部品取り完了なのでスタンドから下ろします。
そして私、手持ちのシートポストをとりあえず取り付けしてルイガノのフレームをスタンドに付けます。
ちなみにマングースのフレームに付いているヘッドパーツ(フロントフォークとフレームを取り付ける
部分の部品)はルイガノフレームと今回使用予定のコーワーDH-Rには適合しないので取り外しは
していません。

次はタイヤを外して今回使用予定のホイールへ組み換えます。
DHバイクのタイヤはビード部がかなり固いので交換するときはタイヤレバーもしっかりした物が
必要です。
ちなみに今回使用したタイヤレバーは昔乗っていたオフロードバイクのタイヤ交換するときに
購入したバイク用のものです。
これでちょうどよい感じなのです。

無事外れました。

今回使用予定のホイールへタイヤ組み付け完了。
同様にもう一本も交換します。

次はブレーキの状態の再確認をします。
マスターシリンダーのリザーブタンクキャップを外してみます。
まずはリヤ側。

無事キャップ外れました。
本日購入したT7トルクスが役に立ちました。

タンク内部のダイヤフラムのラバーがタンクに固着しています・・・・
それはそうですよね~10年以上の年月が経っている代物なのですから・・・
無造作に引っ張ると裂けてしまいそうなのでスクレッパーで丁寧に剥がしていきます。

なんとか裂けることなく外れました。
タンク内のブレーキフルードは「やずやの黒酢」ばりに熟成されきってます~。
本来は奇麗なブルーのフルードだったと思われますが十数年の年月というのは凄いものです。

次はフロントのレバー。
タンクキャップのネジ、錆びているし、転倒した影響か削れているのか、錆び、砂等で頭が埋まって
いるのか、緩むか不安な状態になってます。

クリーナーかけてワイヤーブラシで奇麗にします。

なんとかキャップ外れました。
こちらもダイヤフラムのラバーヘロヘロになってます。
破らないように慎重に剥がしてみると・・・

やっぱりこちらもフルードは黒酢になってます~(笑)
とりあえず再度キャップして置いていきます。
ブレーキはホースとローター、フルード交換すれば再使用出来そうですが、ダイヤフラムのラバーで
分るようにゴム部品の耐久はもう限界にきている感じ。
ブレーキは一番重要なパーツ。特にダウンヒルは命にかかわります。
なので一新する方が良いと思います。
オーナーさんには見積もりを用意して友人から伝えてもらう予定。

で、最後に仮組みしたMTB。
完成はこんな感じになります。
完成が楽しみですね~。
ただし予算の都合もあるので現在は作業中断です。
完成させるまでの見積もりを作成して連絡待ちです。
一旦 終わり