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2019年08月07日 イイね!

2019夏 北アルプスチャレンジ㏌大キレット 2日目北穂~大キレット 後編

2019夏 北アルプスチャレンジ㏌大キレット 2日目北穂~大キレット 後編お待たせしました、続きです!






一気に押し寄せ空を覆ったぶ厚い雲にプレッシャーを感じながら先を急ぎます。







まずは馬の背へ続く鎖の下がっている岩の斜面をよじ登ります。

ご丁寧に脇の岩には空に向かって矢印が書かれていますよ。

はい、分かってます!

鎖見れば一目瞭然なので・・笑







馬の背に上がるともう時すでに辺りはガスに包まれていました。






馬の背を通過中、飛騨側の斜面下を覗いた画像。
ガスに包まれて見通しが効かないのであまり高度感は感じませんが、見えない分得体のしれない怖さを感じますね。

ここでこのブログ書いていて気づいたのですが、上の画像でブロッケン現象のようなものが写っている気がするのです。






赤丸印の部分です。



トリミングして分かりやすくした画像をもう一つ



赤丸の中の丸い虹に覆われたとんがった黒い影、あれがブロッケン現象と言われる現象にそっくりなのです。
「ブロッケン現象(ブロッケンげんしょう、英: Brocken spectre)とは、太陽などの光が背後からさしこみ、影の側にある雲粒や霧粒によって光が散乱され、見る人の影の周りに、虹と似た光の輪となって現れる大気光学現象。」
                         ウィキペディアより抜粋
ちょっと小さくて分かりにくいですがあの虹の輪の中の黒くとんがった部分は私の影なのかな・・?

ブロッケン現象が良くわからない方は是非ネットで検索かけてみてください、同じような画像がいくつか見つかると思いますよ~(^^♪









その後も到底、人が歩く道があるとは思えない断崖絶壁を進んで行きます。







この絶壁の上の方に丸印が・・
ここまで来るともうクライミングの世界ですね・・・汗






足元はこんな感じ。
絶壁に出来た30cmくらいの幅の部分に立っています。









岩の斜面の斜度はこんな感じ。
もちろん垂直ではないので完全なるクライミングの世界ではありませんが、しっかり手足のホールドを確かめながら三点支持で登って行かないと危険なところ。
ここは私は登りなのでまだいいですが、下りだと結構ビビっちゃいそうですね~汗







こんな垂直に近いような鎖の下がった所もあったりします。






もう、写真だと何処をどう通るルートか全く分かりませんね。
ブログ書いている自分も分かりません・・・笑






そんな感じで夢中で(霧中?・・笑)岩をよじ登って進んできてやっとたどり着きましたよ長谷川ピーク。
「Hピーク」と岩に書かれていますね。
ここは標高2841mの大キレットの中の稜線のピークです。
名前の由来は・・
「ここから落ちて救助された大学生の名前を取って、「長谷川ピーク」と名づけられました」
だそうです、何とも言えない命名の由来ですね・・・(^^;)

ちなみに、大キレット前編に出てきた難所の「飛騨泣き」の名前の由来は・・
「長谷川ピークより南側にある難所で、スッパリと切れ落ちた岩に足を乗せるだけのステップが用意された高度感を感じる場所です。特に飛騨側(岐阜県側)から落ちるとほぼ助からないため、「飛騨泣き」という名前がついています。」
だそうです。
しかし、この大キレットは他も落ちたらほぼ助からない所だらけだと思いますがね・・







長谷川ピークから来た方角を振り返った画像。
ガスに包まれ全く見通しが効かないのが残念ですが、鋭くとんがったナイフリッジってのはお判りいただけると思います。







長谷川ピークを越えたらあとはもう難関と言われるところはないはず・・
しばらくは普通の稜線歩きが続きます。







長谷川ピークからしばらく歩くととうとう雨が降ってきましたよ。
慌ててレインウエアーを着て、ザックカバーをかけます。
昨日に引き続いてまたレインウエアーを着ることになるとは・・・
しかし、降ってくるタイミング、ザック降ろせる場所で良かった。






これから向かう稜線。







振り返った画像。
ガスに霞む北穂高岳。







レインウエアーを着ている最中に北穂にかかるガスが薄くなってきました。







北穂の岩の斜面をよ~く眺めていると・・








後続のパーティーが見えますね。
う~んまだあんなところ歩いていますよ・・汗








おそらくガイドツアー登山の方々なので難所の通過に時間がかかってしまっているのだと思われます。
この天候で大丈夫なのか!?







こちらはもう難所はクリヤーしているので飛騨川の流れを見ながら余裕の稜線歩きです。
雨降ってなかったらもっと気持ち良いのでしょうがね~。






こちらは信州側の景色。






これから向かう南岳方面







緩やかな稜線歩きともここら辺でお別れのようですね、最後の南岳へ標高差約200mの登りに差し掛かります。








ガレ場を最後の岩山へ向かって登っていきます。







最後の岩山の「獅子鼻」と言われる所まで来ましたよ~。
やっぱり傍まで来ると迫力ある岩山ですね。
まるで岩の要塞のようです。







あの岩の要塞はどうやって攻略するのでしょう?







まずは梯子を使って登っていきます。








梯子登ってもまだまだ岩の要塞は前に立ちはだかります。







振り返ると北穂はガスに包まれていました。







2本目の梯子が出現。







梯子の途中からの景色。







梯子登り切ると前方から登山者の姿が・・
この大キレットで出会った方3人目です。
一人目はこの獅子鼻の登りはじめで出会いました。
双方、本日早朝に槍ヶ岳を出発して北穂高岳へ向かうとのこと。
どちらの方とも少しお話させていただきましたがやはり岩が滑るかってことが気になっていたようです。
「確かに滑ります、けど落ち着いて進めば問題ないですよ~」ってエラっそうに答えちゃってました・・(^-^;
だって、昨日の北穂の土砂降りの雨の中の岩場より全然マシだったので。
(岩の濡れ具合がね・・・)







大キレットの全貌が見下ろせます。






最初にすれ違った方が歩いていくのが見えますね。







飛騨側の谷。







岩の要塞のような獅子鼻を登ってきました。

南岳はもうすぐです。






雨に濡れるイワツメクサ






苔とピンクの小さな花・・(調べたのですが名前分かりませんでした・・)









最後のガレ場の急斜面の登り、足元も非常に悪く凄くしんどいです。
息を切らせて登っていきます。







やっと急斜面を登り切りました~。







登って来た方向を見下ろした画像。







やりました~!
8:30
大キレットを無事踏破出来ました~!!

北穂高小屋を5:30に出発して約3時間、目まぐるしく変わる天候に翻弄されながら最後は完全に雨の中でしたが無事踏破出来ました。






眼下には南岳小屋も見えます。






雨降っているので早く山小屋で休憩したいのですが、せっかくなので獅子鼻のてっぺんの大キレット展望台へ向かいます。











しかし、展望台からの景色はこんな感じ・・・

雨ですもんね・・

昨日と言い、今日と言い・・・

やっぱり雨・・

よく考えたら梅雨はまだ明けてなかったんだっけ・・・・汗

仕方ありませんよね、梅雨ですから・・

そんな状況でも大キレット踏破出来たので良しとしましょう!






その後南岳小屋へ向かいます。







南岳小屋に到着。






この南岳小屋は玄関に土間のような場所がありそこにテーブルもあります。








今日みたいに全身ずぶ濡れの時はこんな土間のある玄関があると非常に助かりますね。

ここで、小屋の方に一声かけて休憩させていただきます。

ザック降ろしてレインウエアーも脱いで休憩します。





玄関から見る外はガスっておりそして時折風と共に強い雨が小屋の窓をたたきつけます。

そんな外の状況を眺めながら今後の行程を考えます・・・

それは予定通りこのまま槍ヶ岳まで縦走をするか・・・

しかし、このガスと雨です。
またもや昨日同様に辛い辛い山行になるのは間違いありません。
しかも、槍ヶ岳まではずっとふきっさらしの稜線歩きが続きます。
風雨にさらされながら長時間歩くことを考えると気が重くなります。

この南岳小屋の脇から飛騨側へ下ることの出来る登山道「南岳新道」があります。
3年前に一度通ったことのあるルートなのでおおよそどんなルートかも分かっているので悪天候でもなんとかなると思います。

このまま進むか、もうあきらめて飛騨側へ下って新穂高へ下山するか・・

どうしよう・・・悩みます・・・(^-^;

ってところで、ここで一旦終了しますね。

続きは○○編で?・・笑

お楽しみに~(^_-)-☆
Posted at 2019/08/09 22:42:04 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記
2019年08月06日 イイね!

2019夏 北アルプスチャレンジ㏌大キレット 2日目北穂~大キレット 前編

2019夏 北アルプスチャレンジ㏌大キレット 2日目北穂~大キレット 前編お待たせしました続きです。






4:00起床

まだ暗い山小屋で着替えや荷造りをします。



ある程度準備が出来ると外が薄明るくなってきました。

気になる天気は?
と思いつつ、小屋の外へ出てみます・・・




う~ん・・・

やっぱり・・ガスってます?・・


ん?・・




けど、空にはお月様が?・・・


と、その時、周りの登山者から声が上がります・・








「槍、見えた!見えた!」
何人かいた登山者が一斉にざわめきます。
そして皆さん、スマホやカメラで一斉にシャッターを切っています。
勿論、私も、スマホとコンデジ双方で何枚も撮っちゃいました・・笑








ものの数分でベールを脱ぎ姿を見せてくれた槍ヶ岳。
もう、感動です~!









やがて、常念岳の向こうに広がる雲海が赤く染まって来ました。






綺麗な雲海から島のように山頂部分が飛び出している山。
何処の山なんでしょうね~。(調べて見ましたが良く分かりませんでした・・)




それでは、朝日が昇る前の静寂に包まれる周りの山々の光景を少しどうぞ~。




大キレット越しに見る槍ヶ岳





夜明け前の蒼に染まる笠ヶ岳








昨日は一部しか見る事が出来なかった前穂北尾根
やっぱり穂高と言えばこの景色ですよね~!
カッコイイ!







涸沢ヒュッテ






そうこうしている内に一面に広がる雲海の向こうからご来光が~!






綺麗です~!
しばし、時の流れを忘れてご来光を眺めます・・







槍ヶ岳

モノトーンな山容はやがて陽の光を全身に受けて色を取り戻して行くのでしょうね・・・

自然の神秘・・・

素敵すぎます・・・









雲海にも朝日の光が差して幻想的な景色を作り出します。

素晴らしい~!

これだから山は辞められません・・

昨日の雨中の北穂登山は苦行そのものでした。
しかし、今日のこの景色・・・
昨日の山行の辛さを持ってしてもまだ足りないくらい価値のある景色です・・

そんな、事を考え登る朝日の感動の余韻に浸っていると、山小屋から朝食の準備が出来たとアナウンスが流れます。






朝食を頂きに食堂へ・・






朝食メニューはこんな感じ。
オーソドックなメニューではありますが、あんな素敵な景色を満喫したあとですよ、美味しいに決まっています。
って事で、今回もご飯大盛りでお替わり頂きました・・笑

そして、何と言っても今日は予定通りあの大キレット踏破チャレンジを決行します。
天気は、完全に回復して問題はありません。
十分睡眠とって食欲も旺盛で、体調も全く問題ありません。
時間も充分にあり問題ありません。
ここまで好条件がそろえば、大キレット完全制覇はもう目前。

朝食を済ませた後、寝床に戻り、はやる気持ちを抑え出発の身支度を整えます。



準備を整えいざ出発!



意気揚々と小屋の外に出てみると・・・








「なんじゃこりゃぁあ!!!」Byジーパン刑事・・・古 (笑)


ぶっ倒れそうでした・・・(*_*;





けど、幸い雨は降ってません。
もう、ここまで腹くくって準備していたのでここで、やっぱり止めるなんて発想は全くありません。
たとえ雨が降ろうと、槍が降ろうと、槍ヶ岳に向かいます!(ダジャレ?…笑)







北穂高小屋の裏手から大キレットへ続くルートは始まります。
まるで奈落の底へ続くようなガスに霞む断崖絶壁を下っていきます。
この先は私にとっては人生初のルートです。
どんな困難なルートが待ち受けているのでしょうか?
いつものことではありますがソロの私は誰にも頼る事が出来ません。
この未知のルートをすべて一人でクリヤーして行かないと駄目なのです。
立ち込めるガスが不安な気持ちを倍増させます。






そんな不安な気持ちを抑え、自分を信じて岩に記されたルート案内の矢印や丸印を頼りにどんどん下っていきます。

ちなみにこの大キレットは北穂から進むと一気に200mほど高度を下げます。
なのでひたすら急な岩の斜面を下っていきます。







出発してすぐに振り返ると北穂高小屋がもうあんな高いところに・・






ガスに霞む岩のルート。
雨こそ降ってませんが、岩は完全にウエット状態。
そして急斜面。
滑らないよに、落石を起こさないように、とにかく慎重に下ります。







岩に打たれた杭。
これを手掛かり、足掛かりにして下ります。
上には北穂小屋が見えますね。
この斜面がどれだけ急なのかがお分かりいただけると思います。
しかし、この斜面、私は下りなので良いのですが(しかし下りは恐怖心は大きくなります)が、槍ヶ岳方面から大キレットを進んできて最後の登りがここだとかなり体力的にしんどい気がします・・・汗







これから進んで行くルート。
飛騨側からガスが勢いよく流れていきます。







ガスが流れていき、だんだんと山肌が見えてきましたよ。








ものの数十秒で一気に視界が開けます!

またまた姿を現した槍ヶ岳!
なんてドラマチックな演出なのでしょう!


ここで一気に私のテンションも上がります!







どんどんガスが晴れて見通しの良くなった登山道を下っていきます。







急斜面で花をつける濡れたハクサンイチゲ・・かな?
花には全くピントあってませんが、過酷な大自然で花を咲かせている雰囲気をお伝えしたくて載せてみました。







常念山脈の上に登ったお日様。







そんなお日様に照らされ色を取り戻した槍ヶ岳。
今からあそこまで歩いていくのですよ~!
ワクワクしますね~。








朝日を浴びて嬉しそうなお花たち。
イワカガミ・・かな?






笠ヶ岳も朝日に照らされています。
その山腹にはこの大キレットの影が映り込んでいますね。









やがて、大キレットの核心部のナイフリッジ(鋭く切れたった尾根)が見下ろせるところまで来ました。








振り返ると断崖絶壁のてっぺんに北穂小屋が見えます。







小屋からすぐの所で後続のパーティーの人影を確認できます。


急斜面を下りきると、その後は徐々に大キレットの核心部に近づいていきます。













ルートの目印の矢印を目で追いながら進んで行くのですが、どの矢印見てもこの先に人が通るルートが存在するとは思えないルートが続いていきます。






ナイフリッジ出てきましたよ。






このぶっとい鎖を頼りに進んで行きます。
ありがたいですね~、この鎖があるのと無いのでは恐怖心は全く違います。






信州側の足元はこんな感じで切れ落ちています。
落ちたら数十メートルは一気に行けるでしょうね。







こちらは飛騨側。
こちらも一気に谷底まっしぐらな状態。
信州側より深そう~汗

この鎖無かったらこんなにのんきに写真撮っていられないでしょうね・・・(^^;)







しかしルートはそんな飛騨側へ進むようで奈落の底の谷に向かって鎖が下がっていますね・・・汗






鎖を伝って飛騨側の斜面を下ると、人ひとりの幅も無いような断崖絶壁に降り立ちます。
谷はまさに奈落の底で落ちたらどこまで行ってしまうか全く見えません・・・汗







そんな緊張を強いられるルートを慎重に進んで行きます。
すると目の前にまたもやどう進むのか分からないような絶壁出現。
丸印と矢印、そして鎖・・・

鎖の部分から下を覗いて理解できました。(写真撮ってなっかた・・・)

とにかく、垂直に切り立った絶壁を約10メートルほど下るのです。しかも降り立つ場所の両脇は切り立った断崖絶壁状態。
下に岩に記された丸印で今の位置の高さがお分かりいただけると思います。



いわゆるここが大キレットの難所の一つ「飛騨泣き」って言われる場所。
ガイドブック等には飛騨泣きは登りより下りが難易度高いって書かれています。
今まさに私がそんな難易度高い下りに挑もうとしているのです。
確かに今いる場所から10メートル下の着地地点は全く見えません。
そんな場所に身を乗り出して降りていくのは少々恐怖心が芽生えますが、鎖を持って下を覗いて次の足掛かりの場所を事前に確認しておけば大したことありません。









無事飛騨泣クリヤーしました。
こんな絶壁を降りてきました。

ここが降り立った場所。


降り立った場所の左右は切れ落ちています。


飛騨側



信州側


しかし、思ったほどではありませんでしたね。
落ち着いて三点支持で下れば全然問題ないですね~。






飛騨側の絶壁を進んで行きます。






馬の背からの長谷川ピークと言われるナイフリッジの尾根が良く見えます。








ここが長谷川ピーク(赤丸印の場所)
この切り立った尾根がルートなのです。







ハクサンイチゲ





北アルプスでよく見かけるイワヒバリ。

ハードなルートを目の前にして不安な気持ちが芽生えますが、そんな時に見かける可愛い花や小鳥に癒されます。






馬の背からの長谷川ピークが近づいてきました。







馬の背の手前のA沢のコルの到着。

ここはザック降ろして休憩できるスペースあります。








ここでザック降ろして小休止しようかと思いましたが、あんなにきれいに見えていた笠ヶ岳が雲に隠れてしまっていますよ・・・

まさに暗雲が立ち込めるですね・・・汗

って事で、ここは休憩せず先を急ぐことにします。







その後飛騨側からまたもやガスが勢い良く流れてきました。






そしてあっという間に上空には灰色の雲に覆われてしまいました・・

またもや天気が急変って奴ですか~!?

雨が降ってくる前にはせめて馬の背からの長谷川ピークをクリヤーしたい。
欲を言えばこの大キレットから抜け出したいんだけどな~。

そんな気持ちで足早に歩みを進めます。



この辺りで一旦終了しますね~。

北穂高小屋でのご来光でブログスペース取り過ぎちゃいました・・・汗

2日目北穂~大キレット 後編へ続く
Posted at 2019/08/07 12:22:50 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記
2019年08月02日 イイね!

2019夏 北アルプスチャレンジ㏌大キレット 1日目涸沢~北穂

2019夏 北アルプスチャレンジ㏌大キレット 1日目涸沢~北穂お待たせしました!

続きです。




涸沢ヒュッテの玄関前を通り過ぎてテラスに出てみます。

昨年は、思わず声が出てしまいそうな絶景が目の前に現れたのですが、今年は・・






・・・・・

そうですよね・・・

雨降ってますもんね・・・





とりあえず、雨をしのげるところでザックを下ろして休憩させていただきます。







昨年お世話になった涸沢ヒュッテのテラスの売店。
やはり今年は人少ないですね・・

ザック下ろして涸沢の景色を再度見てみます。





これから向かう北穂方面。






山頂付近はガスに包まれて見る事が出来ません。






登って来た方角。







奥穂高方面・・かな?







・・・・

ガスってしまっていてどっち方面を撮った写真か忘れちゃいました・・・(^^;)





見えない景色にがっかりして、レインウエアーの中で汗ばんだ体が冷えてきたので売店でホットコーヒーを購入します。
この涸沢ヒュッテ名物のおでんかラーメンとも迷ったのですが、ガッツリ食べて身体を休めてしまうとこれから3時間の雨の中の急登が嫌になってしまいそうだったので、いつもの山行のお友のあんパンを頂く事に・・
そしてホットコーヒーで体を温めます。

う~ん、やっぱり山で食べるアンパンは美味しい。
普段の日常ではアンパンを食べるなんてまずしないのですがね~笑







アンパン完食後、コーヒーカップを返却前に涸沢の水をいただきに行きます。

昨年の猛暑のなかここの水をいただいたのですが、凄く冷たくで美味しかったのですが・・






コーヒーカップに水を汲んでいただきます~。

ゴクッ・・ゴクッ・・・・

ん?

ここは包み隠さず、正直に・・

こんなんだったかな・・?


って感じ・・・(;^ω^)


おそらく、外気温が低く寒い状況だったのでそう感じたのでしょう。

また、夏本番になれば美味しく感じるのだと思います。






コーヒーカップ返してから、身支度を整えて北穂へ向かう準備をします。

しかしそんな中でもずっと雨は降り続け、しかも時折このテラスの屋根を強く打ち付ける雨脚になったりします。

そんな状況でちょっと弱気になる自分・・
(やっぱり、今日はこのままここで一泊したほうが良いかな?こんな雨のなか北穂高小屋まで無事に歩きとおせるのかな・・・)

なんて考えながら山頂は雲に隠れて見えない北穂を見上げます・・・






しかし、これも経験、楽しいだけが登山ではありません。
こういう経験をして人間強くなるのです。

って自分に言い聞かせて、雨の中を意を決して歩き始めます。







低く垂れこめた雲に覆われ穂高の稜線は全く見えません・・







涸沢のテント場を突っ切って北穂への登山口を目指します。









5分ほど歩いて北穂への登り口へ到着。






先ほどまでいた涸沢ヒュッテとテント場はあんなに小さく見えます。

さあ、これから3時間、山行という苦行に向かいます。






北穂沢の脇に付けられた急登のルートを登っていきます。
まだ残雪がありますね。






時折強い雨に打たれながら黙々と急斜面を登っていきます。







振り返って涸沢を見下ろします。
やはりレインウエアーを着て、雨の中の登山は辛い・・・
体力的なものより精神的な辛さがあるのかな・・?

そんな景色も楽しめず雨の辛い山行で唯一楽しませてくれるのが登山道脇で花を咲かせている高山植物たち。






オオバキスミレ




ニッコウキスゲ




名称不明・・・汗
白い小さな花が密集している植物・・・笑





ミヤマギンポウゲ・・か、シナノキンバイ

北アルプスのガイドブックに載っている高山植物図鑑みて書いていますがよく似た花なのでどちらかわかりませんでした・・・汗


辛い登山ですがそんな高山植物の可愛い花達に癒されます。


しかし、やがて登山道は険しさを増していきます。






濡れてなければ大したことの無い岩場ですが、今日は違います。
濡れてます、それも湿っている程度ではありません。
雨が流れている所なんかがあったりします。

足を滑らせないように手足を慎重に運びます。
グローブももうびしょ濡れ・・・
こぶしを握ると雑巾絞ったように水が滴ります・・
気持ち悪いですが仕方ありません・・





岩場を登り切ると今度は大小の岩がゴロゴロしている急斜面。
浮石に気を付けるのと滑らないようにと普段にまして気を使います。






振り返って見下ろすと涸沢はガスに包まれていました。







その湧き上がるガスの追われるように後続のパーティーが登ってくるのが確認できます。
雨の中、ソロ登山でちょっと心細いところがありましたが後続の人がいるってことでちょっと安心します。






南陵への取りつきの岩場に到着。
このルート最大の難所と言って過言ではないところ。
昨年は天気良かったのでさほど苦労もせず登りましたが今日は雨。
岩も鎖も梯子もすべて滑ります・・
なので難易度は当然上がります・・・汗





呼吸を整えていると涸沢から湧き上がってきたガスが背後に迫ってきました。
やっぱりこんな状況の中でガスに追われると精神的にも追われてしまいます。

そんな中、焦らないように息を整えて登り始めます。






岩場をクリヤーしてから最後のはしごへ・・

(途中の画像はありません、グローブビショビショで足元も滑りやすいので写真撮影は最小限にしました)







無事、南陵に到達。
天気良ければ涸沢と前穂から奥穂の稜線がきれいに見渡せるのですが、今日はこんな景色です。

ガスに包まれる前穂から奥穂・・
大自然なのでこんな時もあります。
こんな景色も悪くはないですね・・





こちらは山頂方面。
こちらも完全にガスの中。








南陵に出てからも険しい岩場が続きます。
滑らないように慎重に手足を運びます。





そんな緊張を強いられる濡れた岩場に可愛く咲く白い花。
ハクサンイチゲ・・かな?






イワツメクサ

可愛い花ですね~。
この花はこの先よく見ることになります。






そんな高山植物に癒されながらこんな岩場を頑張って登っていきます。






急な岩場を登り切ると少しなだらかな岩の稜線歩きになります。






しばらく歩くと北穂分岐が見えてきます。






北穂分岐に到着。
ここを左手に進むと、昨年行った奥穂へルートです。
右手に進むと目指す北穂高岳の山頂はもうすぐです。







北穂高岳山頂へ向かうと目の前に急斜面の雪渓が見えてきます。
あの雪渓を横切らないと山頂にはたどり着けないはず・・
「アイゼン要るのか!?」って心配になります。
今回持ってきたのはスノーポンより取り外した簡易アイゼンしかありません。
あんな急な雪渓を渡るなら12本爪アイゼンとピッケルがあったほうが安心です。

そんな心配をしながら雪渓をよく見るとステップ切ってもらってあるようにも見えます。






雪渓の傍まで行くとやっぱりステップ切ってくれてありました。
おそらく北穂高小屋の方がしてくれたのでしょう。






雪渓の上から下を覗いたが画像。
写真で見るより実際は凄い急斜面です。
万が一滑り落ちたら・・・
想像するだけで恐ろしい・・・汗







雪渓を渡り切るとあとは山頂までの石段を登るだけです。







北穂高岳山頂に到着です。
だれも居ませんね~。
そりゃそうでしょう、こんな日に登ってくる人はそう居ないはず・・






13:40
3160m北穂高岳登頂
涸沢から2時間40分で到着。
雨のなかよく頑張りました~!(自分で言うなって・・笑)







横殴りの雨の降る中なので登頂の余韻に浸ることなく写真だけ撮ってすぐさま北穂高小屋に向かいます。







山頂から石段を下りるとすぐに北穂高小屋です。






北穂高小屋へ到着。






昨年はここのテラスからきれいに槍ヶ岳が望めたのですが、今日は・・・泣
強い雨が小屋の前のトタン屋根を打ち付けます。
ま~、とにかく全身びしょ濡れです~。
小屋にたどり着いた喜びよりこの何もかも濡れてしまった身体をどうしたらよいか、何処から手をつけたらよいか分からずしばし呆然とします・・・

しばし呆然とした後、小屋のスタッフの声をかけ宿泊の受付をお願いします。

しかしその前にこのビタビタな自分を何とかしないと小屋にも入れません・・

まず乾燥室の場所を聞いてそこで身支度を整えることに。
ま~乾燥室の中では大変でしたよ~。
他の方の衣類やザック、シューズが時すでに所狭しと並んでいました。
自分の持ち物を置くスペースを何とか見つけて乾燥させる物、乾燥は諦めるもの、自分の着替え、小屋へ持ち込むもの等、乾燥から着替えから荷物の整理からと慌ただしく考えながら行わなければいけません。
(乾燥室は暑くて長時間居られません)
ってことで、写真撮っている場合では無かったので詳細な写真はありません・・
やっぱり山で晴れているっていうのがどんだけ素晴らしいかってのを実感しました。





やっとの思いで着替えと荷物整理を終えて小屋に入って受付をします。



受付を済ませ、本日の寝床がある3階へ向かいます。






やっぱり3000mの山頂脇にある小屋です、凄くこじんまりとした造りですね。
いかにも山小屋て感じで良い感じです。






寝床はこんな場所。
蚕棚って呼ばれるところの2階です。
左右に仕切りがあり通常は2人で使用するスペースなのですが今日は空いているとのことで一人で使わせてもらえることに・・
ありがたいですね~ゆっくり寝ることが出来そうです。






そして17:00
食事の時間です。
食堂もかなりコンパクト。
けど贅沢言ってはいけません、標高3000mの山のてっぺんで食事も寝床も用意してもらえるなんて普通じゃありえないことですからね~。

料理は生姜焼き、これがまた美味しいのです~。
ご飯はしっかり大盛りでお替りしちゃいました・・・笑





食後に外の様子を見に小屋を出ます。
雨は霧雨のようになってました。






しかし、ガスに包まれて全く景色は見えませんね~。

明日の天気はどうなんでしょう・・・





20:00
すっかり陽も落ちてから就寝前に再度外の様子を伺います。
雨は止んでますがガスに包まれている状況は変わらず。

明日はいよいよ大キレットへのチャレンジです。
こんな天候で踏破できるのでしょうか?
今日みたいな土砂降りの雨だったらどうしよう?
そんな時は涸沢へ引き返すしかないかな・・・

なんて考えながら小屋に戻って寝る準備をします。

20:15
ってことで明日に備えて消灯前に寝ちゃいます!

おやすみなさい~。

zzz

ここで一旦終了~!

2日目 北穂から槍ヶ岳編をお楽しみに~。
Posted at 2019/08/06 13:29:53 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記

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数カ月ぶりにエンジン始動!
バッテリーも完全に眠ってましたがブースターで無理矢理にお目覚め(^-^;)
春を探しに出撃します(^^ゞ」
何シテル?   04/09 10:27
touge-mtbです。よろしくお願いします。 スーパーカーブーム世代の私はスポーツカーはリトラクタブルヘッドライトじゃなきゃ駄目だというポリシーで免許取...

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