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ケロタン少佐のブログ一覧

2009年08月24日 イイね!

アナログ/デジタル_レベル変換回路について

アナログ/デジタル_レベル変換回路について

みなさん、こんにちは。

ケロタン少佐デあります(^_^)ゞ








今日は、自動車でマイコンを使うために必要なことを考えてみたいと思います。

みなさん御存じの通り、自動車で使われている電圧は12Vです。
しかし、マイコン等半導体で使われる電圧は5Vないし、3.3Vが標準と
なっています。

そのまま自動車からの各種配線をマイコンにつなげると、電圧レベルが
違うために誤動作を起こしてしまいます。
また、自動車からの入力はアナログ信号がほとんどですが、
マイコン内で扱えるのは、Hi-Loのデジタル信号のみとなっています。
こちらも不具合が生うじてしまいます。



では、どうやって入力をマイコンにつなげてやればよいのでしょうか?



要は、電圧は12Vから5Vへと降圧させてやり、
アナログ信号はデジタル信号へと2値化してやればよいのです。

さて、回路図をご覧ください。
同じようなグループが4つ存在します。これは4つの入力系統を
それぞれ独立処理する回路になります。
二段目を例に説明します。

1)まず、左端に「TACHO」と書かれています。
これは、エンジンの回転信号(アナログ)からの入力になります。

2)これが、ダイオード「D3」を通ります。これは、マイナス電圧の
遮断の為です。

3)続いて、抵抗「R8」を通ります。これは、電流制限の為です。

4)続いて、コンデンサ「C3」に分岐します。これはノイズ除去の為です。

5)続いて、ダイオード「D4」に分岐して12Vに繋がります。
これは、タコ信号が12Vを超えたときに、余分な電圧を逃がす働きをします。

6)続いて、抵抗「R9」に分岐してGNDに繋がります。
これは、電流の呼び水の役割をはたして、電流が入力しやすくします。

7)そして、入力信号「TACHO」はコンパレータ「LM2901N」のマイナスへと
入力されます。

8)他方、5V電源は、コンデンサ「C4」に分岐してGNDに繋がります。
これは、電流の平滑化の役割をはたしています。

9)5V電源は、抵抗「R10」を通ってコンパレータ「LM2901N」のプラスへと
入力されます。これが基準電圧となります。(VTH=5.0V)

(ワンポイント)
コンパレータは(-)<(+)のときはプラス(Hi)を出力。(-)>(+)のときはマイナス(Lo)を
出力します。

10)コンパレータの周辺にある「R10」と「R11」の抵抗は帰還回路になります。
ヒステリシス特性を持たせていますので、Hi→Lo,Lo→Hiに切り替わる時に
4.7/100(4.7%)の誤差を生じます。

11)引き続き、抵抗「R12」を通って5Vの電源に繋がります。これは、本線への
電源を補う働きをします。

12)続いて本線は、シュミットインバータ「7414D」を通ってコネクタへと
繋がります。こちらはNOT回路となるため、出力を反転させてコネクタへと
繋がることになります。今回、私はコネクタ上の信号は正論理とした為に
このような反転回路を追加しています。

以上、簡単に見てきましたが、ここまでガチガチに規制をかけてやれば、
マイコンに間違った情報は入らなくなるものと思われます。


最後に、部品の実装図を添付します。
今回は、両面基盤を使用しています。






【実装表面】









【実装裏面】












おわり。


ケロタン少佐(^_^)ゞ



Posted at 2009/08/24 15:56:07 | コメント(6) | トラックバック(0) | 電子工作 | 日記
2009年08月20日 イイね!

ウインカーバルブLED化に関する考察

ウインカーバルブLED化に関する考察みなさん、お久しぶりです。

ケロタン少佐デあります。


今回は、ウインカーバルブのLED化
について考えてみました。





なさんが、車のバルブをLED化していくうちに
どうしたものかと頭を悩ますのがウインカーバルブだと思います。

セメント抵抗等の大容量抵抗を使用して合成負荷をハロゲンバルブと
同じに保ってやれば、問題なくLED化は可能となりますが、
結局熱損失を起こしているので、省エネにはなりません。


ではいったいどうしたらよいのでしょうか?


その前に、LY3Pのウインカー制御について説明いたします。
皆さんご存じの様に、新MPVのウインカー制御は
BCM内のマイコンにまかされており、ウインカーリレーは
使用されていません。マイコンからの出力信号を受けて
MOS-FETトランジスタが電源をスイッチングする
仕組みになっており、これらはすべてBCM内にて
完結しています。(上記図参照)


よって、BCMからウインカーバルブまでの配線に
割り込みをかけて、点滅周波数を調整してあげる
必要があります。


だから、いったいどうやって…?








簡単に、「PIAAのLED レギュレータ」を
使ってみましょう。

どうもこの商品、ウインカーへの割り込み線のみにて
LEDを制御しているらしいのです。

よく考えてあります。
いったいどんな中身なのでしょうか?

実際に実験していないので、商品の内部構成は
憶測です。




では、


簡単に言いますと、LEDのみの点滅周波数A(高速点滅)と
目標とする通常点滅周波数Zからその差分周波数Bを導き出して

Z = A + B

を完成させます。

そして、この周波数Bを発振回路(マイコン等)から発振して
LEDバルブへ供給してやります。



では、ウインカーのON・OFFはどうやって
制御しているのか?

これは、合成である点滅周波数うZをフーリエ変換して、
LEDの点滅周期内に高速点滅周波数Bが存在しているか
どうかによって、手元のウインカースイッチのオン・オフを
知ることができます。



たぶん、こんな中身ではないのかと…

間違っていたらすみんません。責任はとれません。
あくまで憶測なものでして。




マイコンを使って、
ご自身でこれらを作るとなると…

【制御フロー】

(周波数計算部)
1.ハロゲンバルブの点滅周波数Zをカウント
2.LEDの点滅周波数Aをカウント
3.目標周波数B(差分点滅周波数)を計算
4.EEPROMへBを格納

(通常動作部/ループ部)
5.PWMのゲイン設定をBをEEPROMより呼出しSET
6.ウインカー配線上のLEDの点滅周波数Aを周期的に監視
7.Aが存在する場合は、周波数Bを発振
8.ウインカー配線上に合成周波数Zが存在することを確認
9.フーリエ変換にてZ上にAとBの存在を確認
10.Aの存在が未確認の場合はBの発振を停止
11.ループ5~10

こんな感じではないかと。

ちなみに周波数Bを任意の値に変更すれば
ウインカーの点滅周期を自由に変更できると思われます。



おわり。


ケロタン少佐(^_^)ゞ


Posted at 2009/08/20 17:12:04 | コメント(17) | トラックバック(0) | MPV | 日記

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