
みなさん、こんにちは。
ケロタン少佐デあります(^_^)ゞ
前回は、自動車の各種アナログ信号を入力してやって、
マイコンに使用できるようにデジタル&電圧レベル変換を
してやるところまで説明してみました。
今回は、これらデジタル信号を様々なモジュールにて
使用できるように加工してみたいと思います。
では、順に説明してみます。
回路図をご覧ください。
向って右側の4つのコネクタですが、これは前回説明しました。
アナログ/デジタル変換回路の出力コネクタに接続されます。
ここから変換されたデジタル信号を取得します。
続いて、三角形の記号が延々と並んでいる段になりますが、
これは、入力信号用のバッファーになります。
今回は、配線間の信号は正論理にて処理してありますので
(エコ対策と事故防止の為)
NOT回路を内蔵しているバッファーを通すことにより、
マイコンの処理しやすい負論理に変換してあります。
そしてこれら信号群はマイコンに接続されています。
マイコンは中央にある長方形になります。
今回は、演算処理能力が高く、記憶容量の多い
ATMELのMEGA128を使用しています。
マイコン内では、入力されたデジタル信号(2進数)を
人間に理解しやすい10進数やステータス情報に
翻訳してやっています。
例1.) 01001000 → 時速80km/h
例2.) 00000010 → 助手席ドアオープン
そして翻訳されたデータ群はマイコンから
アウトプットされることになります。
アウトプットの方法は、いくつかの
バリエーションをもたせる形になっています。
1.) LCD接続
液晶LCDを繋げることにより、そのまま
各種数値のモニターができるようにしてあります。
2.) SPI通信回線
三線式のSPI通信機能を持たせていますので、
ノートパソコンに繋いで、データのロギングが
できるようにしてあります。また、FATモジュールを
組み込めば、SDカードなどにログを記録することも
可能になります。
3.) バス通信回線
二線式のUART通信機能を持たせていますので、
他のモジュールとバス通信することにより。
車内LINを構築することができます。
4.) CAN通信回線
マイクロチップ社のCANコントローラと
CANレシーバを搭載させていますので、
(回路図下方、2つのIC)
独自の車内CANネットワークを構築することが
できます。もちろん既設のCANネットワークに
接続することも可能ですが、危険が伴いますので
あまりお勧めできません。
さて、これら様々な通信を使用して、この回路は
各種制御系モジュールと接続することが可能になります。
最後に、この回路の存在理由は…
例えば、5つの制御モジュールがそれぞれ「SPEED信号」を
必要とする場合には、今までは、各制御モジュールから1本づつ
合計5本の信号線が必要でした。車体側の車速信号線を5分岐も
してやらなければならなかったのです。これはとっても
無駄なことです。よって自動車メーカーは信号の共有化を
考えました。その結果生まれたのが、皆さんご存じのとおり
車内の信号ネットワーク化になります。
自作DIY派の方がモジュールを追加する場合にも、
その数が増えていくと同じ問題点にあたります。
よって今回、情報の共有化を図るために
独自車内ネットワークの構築を考えてみました。
CAN通信を利用すれば、電源・データ(H)・データ(L)・GNDの
4配線だけで済んでしまうのでとっても楽です。
ちなみにCAN配線用のコネクタには、USBのAタイプを
利用しています。どちらもバス回線ですし♪
では、部品の実装図を添付します。
今回も、両面基盤を使用しています。
【実装表面】
【実装裏面】
おわり。
ケロタン少佐(^_^)ゞ
Posted at 2009/09/07 14:28:02 | |
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