七欧通信機（ナナオラ）真空管ラジオ 5M-63

七欧通信機（ナナオラ）の真空管ラジオから、「5M-63」であります。

七欧通信機株式会社（ナナオラ）と云うメーカーは、1924年(大正14年)に合名会社七欧商会として設立された、由緒正しきw電蓄メーカーでありました。

1930年代から戦前にかけて、ラジオの製造では国内トップのシェアを誇り、ラジオ関連以外にも、マイクロフォンやフォノモーター等の電気蓄音機部品を「NRC」ブランドで販売しておりました。

しかし、1957年（昭和32年）には東芝の傘下となりました。

高さ（約17ｃｍ）×幅（約35ｃｍ）×奥行き（約13ｃｍ）と小型ですが、一見すると、大型のHI-FIラジオの様にも見える立派なデザインで、左上の七宝焼きの「NRC」バッジも最高ですよねー

ナナオラブランドの真空管ラジオは、1957年（昭和32年）頃で生産中止となりますが、大手メーカー製品と比べて残っている資料等が極端に少く、製造年や当時の定価等は一切不明であります。

12BE6（周波数変換）、12BA6（中間周波数増幅）、12AV6（検波＆低周波増幅）、30A5（電力増幅）、35W4（整流)で、所謂、5球式トランスレスラジオとなります。

トランスレスラジオなのにパイロットランプが２個あります。