"メディア"の進化

タイトルに"メディア"とありますが、決して"報道媒体"の意味ではありません。
ここでいう"メディア"とは"記録媒体"を指しています。

今やパソコンやデジタルオーディオ、デジタルカメラ等の普及に伴い、記録媒体も短い時間で劇的な進化を続けています。

HDD(ハードディスク)やSDカードなどは大容量化がどんどん進む一方、価格は短い間に一気に手頃な値札に掛け替えられていきます。
例えばHDD、10年前ではデスクトップ標準搭載でも30GBや40GB程度は当たり前でした。それが今では単位がTBのHDDも珍しくなくなりました。
SDカードも最近8GBのものを調達したのですが、その価格の安さにちょっと驚きました。

しかし特定の記録媒体が普及するまでには"規格統一"に至るまでの混乱期も必ず存在しています。

●東芝がHD-DVD撤退へ 規格争いはBDの勝利
－MSN産経ニュース(産経新聞)　 2008年2月16日　21時01分

古くはビデオテープの「VHS vs ベータ戦争」がありましたが、今回の「ブルーレイ vs HD-DVD」の戦いはブルーレイの圧勝で終わることになるようです。

さて、こんなニュースをたまたま掘り返して見ている内に思い出したことが。

今では音楽を記録する媒体もiPodやハードディスクが主流になりつつありますが、CDディスクが流通面ではまだまだ力を持っています。

しかしCDの普及黎明期、まだアナログのレコードが大勢を占めていた頃を覚えている身としては、その当時のことを何となく思い出しました。
1980年代中盤から後半、ポップス系のLPレコードが2,800円で売られていたところに、CDは同じタイトルの物でも3,000円や3,200円といった少し高い値段を付けて店頭に並んでいました。その代わりにCDのみに1曲多くボーナストラックが入っていたりしたこともありました。

またCDプレーヤーの普及黎明期だったことから、レンタルショップではCDディスクに加えて、外部入力端子を使って手持ちのオーディオ機器に接続できるポータブルCDプレイヤーを有料レンタルしていたものです。

自動車のオーディオとしては今やCDはチェンジャーが当たり前。では初めてメーカー純正オプションとしてCDプレイヤーが登場した時のことを思い出してみると、1985年にデビューした6代目マツダファミリアが日本車初ではなかったかと思います。
1DINサイズの1枚がけプレイヤーながら、オプション価格は14～15万円の値札がついていたと記憶しています。

そう言えば当時、同じタイトルでCDとレコードが併売されていると、どちらを購入するか悩んだものです。
耐久性や音質、保管スペースの小ささで選べば文句無しにCD。しかし本体が小さいCDは比例してジャケットや同梱されている冊子のサイズが小さい。
レコードの場合は元々大きな判のジャケットや冊子がついていましたし、二つ折りや四つ折りで同梱されたカレンダーやポスター状のものがついていることもあって、これはこれで魅力的だったりしたものです。

ちなみにウチの2台の車内音楽環境。
社用車1号機(日産フーガ 350XV)は標準装備の6連奏CDチェンジャー＋AM/FMラジオ＋地上波TV。これに外部入力端子を使ってポータブルMDプレイヤーを接続しています。
2号機(三菱ランサーエボリューションVII GT-A)は標準装備のMDプレイヤー＋AM/FMラジオ。これにディーラーオプションの6連奏インダッシュCDチェンジャーを搭載。
iPodの接続には未対応というちょっと前時代的なスペックです。もっとも私自身がiPodを持っていないのですが･･･。
　
ちなみに写真は「トヨタソアラ(2001年型)」のオーディオ。6連奏CDチェンジャーとMDプレイヤー、あとはAM/FMラジオと地上波テレビが備わっています。