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2009年01月29日

2008年のニッポン輸入車市場

2008年のニッポン輸入車市場 ここ数日に渡って「北米の自動車市場」と「日本の自動車市場」について、厳しい状況であることを記したエントリが続きましたが、今日は「日本の輸入車市場」について検証してみたいと思います。

まず日本における輸入車の市場規模を見てみましょう。
社団法人日本自動車販売協会連合会(自販連)の統計によると、2008年の輸入車販売台数は合計で219,231台。2007年と比べると82.7%と縮小傾向にあり、やはり景気後退の影響を受けているようです。
国産・輸入を合わせた乗用車全体では2008年の販売(登録)台数は2,800,664台となっていますので、日本の自動車市場における輸入車のシェアは7.8%程度。日本で売れた乗用車の13台に1台が輸入車、という比率になります。
ただしこの中には海外で生産された日本メーカーブランドの車種も含まれています。特に2008年は1月にデビューしたインドネシア製のトヨタライトエースバンライトエーストラックが相当の割合を占めています。

次に車種別の販売台数を見てみましょう。
今回は販売台数の上位で常連となっている三車種の動向に注目してみたいと思います。

その三車種とは「フォルクスワーゲン・ゴルフ」、「BMW3シリーズ」、「メルセデス-ベンツCクラス」という顔ぶれ。

東京はもちろん、地方都市でも見かける機会の多い人気モデルたちです。

車  名1~3月4~6月7~9月10~12月合 計
フォルクスワーゲン ゴルフ7,396
(104.3%)
4,862
(96.2%)
5,829
(96.0%)
5,193
(71.5%)
23,280
(91.7%)
BMW 3シリーズ4,900
(90.0%)
4,494
(66.2%)
4,425
(91.8%)
3,990
(67.9%)
17,809
(76.3%)
メルセデス・ベンツ Cクラス3,713
(180.2%)
3,860
(282.8%)
4,242
(96.3%)
2,612
(59.0%)
14,427
(117.6%)
※単位は"台"。カッコ内は対前年同期比。

このデータは日本自動車輸入組合の統計資料によるもの。

2008年の四半期ごとに販売台数の推移を見ていくと、どの車種も景気後退が急速に進んだ第四四半期に販売台数が大きく減少していることがわかります。

年間を通してみると、「メルセデス-ベンツCクラス」だけが対前年比で販売台数を増加させました。
これは2007年6月から日本市場でもモデルチェンジを受けた現行型が発売されたことによる"新車効果"であろうと思われます。年間を通じた販売実績では上半期の好成績に助けられて対前年比でプラスの数字を残しました。
しかし価格帯が高額な車種ゆえ、景気悪化が叫ばれた第四四半期では販売台数を大きく減らす結果になってしまいました。

対して銘柄別販売台数首位の「フォルクスワーゲン・ゴルフ」は第二~第四四半期にかけて対前年比でマイナスの販売実績でしたが、年間合計の販売台数では比較的小さめの落ち込み率に抑えることが出来ています。

BMW3シリーズ」は四半期毎の販売実績の"波"がやや大きめ。
2008年は10月に日本でもマイナーチェンジモデルが発表され、一部車種を除いてドアハンドル形状の変更により全幅数値を従来型より抑えた"日本仕様"の登場が話題となりました。
しかしデリバリーは11月ころから始まったばかりなので、まだマイナーチェンジ効果が大きくは現れていません。
BMWにとってアンラッキーなのは、タイミング的に第四四半期での新型発表・発売となってしまったことで、決して安価な車種ではないだけに"新車効果"が景気後退の波に打ち消されてしまうことも危惧されます。

日本の自動車市場は、自国メーカーのシェアが圧倒的に高いという特徴があります。
輸入車はどちらかというとブランド力に頼った販売戦略を採ってきており、高付加価値商品として趣味・嗜好性をユーザーに訴求してきています。
これは高い一般認知度を誇る車種や銘柄においては問題なく成立しているのでしょうが、マイナーなメーカーや車種ではどうなのでしょうか。

もちろん全体的な景気が冷え込んだとしても、一定以上の所得がある層は存在しているのですから、輸入車市場が突如壊滅するということはあり得ないでしょう。
ただ、徐々に"崩壊"してしまう危険性はあります。
過去、日本では輸入車ブランドのインポーターが目まぐるしく変わってユーザーが不利益を受けたという例もありますが、そのような事態が繰り返されないとも限りません。

もっとも近年はメーカーの日本法人がインポーターというケースが多いので、そうアッサリと日本市場から撤退することも無いかとは思いますが・・・。

どうも輸入車というと旧来的な自動車媒体は、色眼鏡で見ている感があります。
車そのものの完成度や、一般ユーザーが購入して使う上でのメリット/デメリットを客観的に伝えるのではなく、レポーターの主観による"味わい"やら、メーカーの背景にある"歴史"を延々と語ってみたり。

そのような話ばかりでは、実際の購入を検討しているユーザーの支持を得られないように思います。
もちろん輸入車に関して歴史的な話や叙情的な話を伝えるメディアの存在も大切ですが、どれもこれも判で押したような文章ばかりでは・・・。

ということで、最近はインターネットで個々のユーザーが情報発信をしている時代、輸入車に限りませんが購入時の参考となる情報はメディアよりも個人のブログなどに光るものを見つけられる機会が増えてきているように思えてなりません。
 
ブログ一覧 | 自動車全般 | 日記
Posted at 2009/02/01 02:26:32

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