全日本ラリー選手権 第4戦・1

全日本ラリー選手権の第4戦「MSCC 東京ラリー 2009」が、福島県の棚倉町をベースに開幕。
ルネサンス棚倉というスポーツリゾート施設にヘッドクォーターが設けられ、その駐車場がサービスパークになっています。
さらに敷地内には距離こそ短いもののSS(スペシャルステージ)も設定され、ここはギャラリーステージとなります。参加者にとっても観客にとっても、何かと利便性の高いレイアウトが「MSCC 東京ラリー 2009」の大きな特徴と言えるでしょう。

初日は午前中がレッキ、公式車検を経て午後に3本のSSが行われます。
全日本ラリー選手権もSUPER GTなどと同様に、参加経費の抑制を図るために日程を短縮して開催するケースが増えています。もっともその代わり、朝が早く夜は遅い"体力勝負"のスケジュールにもなっているのですが･･･。

私たち取材陣もメディアブリーフィングを経て活動を本格化。
この日はメディアポイントが設定された2本のSSで撮影が可能なので、数台に分乗してSSとなっている林道を目指します。

天候は少々不安定で、霧雨が降っているような感じ。コースは幅員こそ前戦・ひむかよりも広いものの、路面はところどころ柔らかく、かつ砂利も大小あちこちに散らばっています。
このように難しいコースですが、競技を通じて比較的距離のあるロングステージは初日にまとめて設定される格好になっているので、多くの選手が今日をひとつの勝負どころと捕らえています。

朝早くからレッキ、車検、そして競技本番と慌ただしいスケジュール、気持ちの切り替えが難しいところでしょうし、着実にスケジュールをこなしていくという面ではチームの力も重要になってきます。

初日の3本を終えてトップに立ったのは「ADVAN-PIAAランサー」の奴田原文雄選手と佐藤忠宜選手のコンビ。
前戦・ひむかを制して巻き返しの狼煙を上げた奴田原選手組は、それぞれ装着するタイヤメーカーが異なるランサーエボリュションⅩ同士の戦いとなった今回、優勝の最有力候補。
2番手の石田正史選手に11.3秒差をつけて堂々のトップでDAY1をあがり、明日の快走に更に期待が高まる展開となりました。

最終サービスが終わったら取材も終了。
ホテルに戻り関係諸氏と夕食になりますが、訪れたお店が予想を遥かに超える良さで一同大喜び。メニューの品数、ボリューム、味など、どれも大満足の内容で「最初から知っていたら昨日も来たのに･･･」という思いを全員で共有したのでした。