
日付が日曜日に変わりました。いよいよ4時間の長丁場で競われるスーパー耐久シリーズ・第5戦は決勝の朝を迎えました。
ホテルの一室で目覚めてカーテンを開くと・・・、雨でしたorz...。
富士スピードウェイに入ると、コースは濃い霧に包まれています。
時間とともに徐々に霧は薄まってきたものの、決して視界は良いとは言えません。
相変わらず雨が降る中で、まず見どころとなったのは「
Lotus Cup JAPAN」の2-Eleven cup決勝レース。昨日もこのレースは決勝を行なっていますが、それはシリーズの第4戦。この第4戦の決勝中に各選手がマークしたベストラップ順にスターティンググリッドを配して行なわれるのが、今日の第5戦です。
10周のレースで驚異的なドライビングを見せたのは、エキスパートクラスにゲストドライバーとして参戦している荒聖治選手。賞典外ということで後方グリッドからのスタートでしたが、レッドシグナルが消えるやいなや、ロケットスタートで一気に前に陣取っていたマシンをゴボウ抜き。
1コーナーにトップで入ってトップドライバーの貫祿を見せましたが、その先の2コーナーでウェット路面に足をすくわれてスピン。
しかしすぐさま姿勢を立て直して、ポジションはひとつドロップしただけの2番手でレースに復帰、程なくして再びトップを奪ってウィニングチェッカーを受けたのでした。
さて、スーパー耐久の方は雨ということで、レインコンディションに対するマシンのセットアップをどこまで仕上げられるかが勝負の鍵になってきます。
そんなチームに対して、私たち取材陣も"レインセット"を整えます。雨合羽やポンチョで身体をガード、カメラの雨対策も必須です。
準備万端、いよいよ4時間の決勝がスタートを迎えます・・・、が、なんと雨が小康状態に。
果たしてこの先、雨がこれ以上降ることは無いのか、それとも再び降り始めるのか・・・?
1コーナーでスタートシーンを撮影してからは、コースの外周を移動、今回は雨の中でスローシャッターに挑戦。ラリーでは時々使っている1/20秒や1/30秒なども試してみました。
レースの方は思ったよりも穏やかな展開。
しかし大きなアクシデントは無かったものの、トラブルで後退するマシンもやはり皆無ではなく、さらにレース中に雨が勢いを増すなどの不確定要素もあり、チームの総合力が問われる一戦といった雰囲気が色濃くなりました。
そんな中、結果的に優勝を飾ったのは1号車・谷口信輝選手組の「PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE」。2番手に入ったのはチームメイトの28号車・片岡龍也選手選手組でしたが、こちらは他クラスのマシンと接触して大きくタイムロスしつつも、怒濤の挽回でワン・ツー・フィニッシュを達成しました。
そして3位にはスポット参戦の21号車・織戸学選手組の「YASAKA MAX ADVAN PORSCHE」が食い込み、表彰台を飾りました。
ST-2クラスは、長丁場かつ難しいコンディションというレースで、やはり総合力に勝るRSオガワが強さを見せました。
20号車・阪口良平選手組の「RSオガワ ユークスADVANランサー」は序盤で阪口選手が早々にトップを奪うと、総合トップすら視野に入れているかのようなハイペースで周回を重ねていきます。中を継いだ谷口行規選手も安定したドライビングでキッチリと走って再び阪口選手にリレー、"横綱相撲"で今季2勝目を飾りました。
2位は3号車・峰尾恭輔選手組の「ENDLESS ADVAN CS・Ⅹ」。こちらはマイナートラブルを抱えての走行だったようですが、2位獲得で貴重なポイントを獲得。
そして3位は6号車・冨桝朋広選手組の「新菱オート☆DIXCEL☆EVO IX」が今季初表彰台。チェッカー間際に強烈な豪雨がサーキットを襲ったのですが、ST-4クラスのマシンをパスしようとして姿勢を乱してスピン、マシンは横を向きながらチェッカーを受けるという珍事の主役にもなりました。
ST-3クラスは終盤に信じられないようなドラマが繰り広げられました。
残り30分を切った時点でトップは5号車・平中克幸選手組の「5ZIGEN NSX」、2番手の27号車・伊橋勲選手組の「FINA ADVAN M3」との差は約35秒ありました。しかしなんと5号車に対して10秒のペナルティストップが課せられ、27号車が逆転に成功。
残り20分を切って、このまま27号車がウィナーかと思われ、そのままレースはファイナルラップに突入。
しかしファイナルラップの直前から突然勢いを増した雨、なんとこれに足をすくわれたのが27号車。チェッカーまであと数百メートルとなった最終コーナーでまさかのスピン、5号車が再びトップに立ってウィニングチェッカーを受け、嬉しい初優勝を飾りました。
ST-4クラスは予選でクラスポールポジションを獲得した前戦の覇者、62号車・塩谷烈州選手組の「ホンダカーズ東京μSSRDC5」が序盤で早々にリタイア。
このあとはランキングリーダーの55号車・谷川達也選手組の「BOLD WORLD Absolute DIXCEL CIVIC」がトップを走りますが、レースが折り返しを過ぎてからマシントラブルに苦しめられてペースを上げられない我慢の展開に。
そんなライバルを尻目に、終盤残り20分のタイミングでトップに立ったのは67号車・内山慎也選手組の「YAMATO CIVIC」。チームとしては毎年スーパー耐久に参戦しているTEAM YAMATOが難しい雨の4時間耐久を制して、嬉しいチーム初優勝を飾りました。
無事にレースが終了して、次に気になるのが道路の混雑状況。
東名高速道路の渋滞情報を見てみると・・・。
「大和トンネル先頭で40kmの渋滞」
orz...。
1時間ほどしてもう一度見ても、全くその内容に変化はなく。
諦めて御殿場市内で夕食、ようやく渋滞表示が20kmを切った頃合いに東京へと移動を開始、車は多めでしたが特に本線上で長く滞ることもなく、日付が変わる前には事務所に無事帰着しました。
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モータースポーツ | 日記
Posted at
2009/08/06 21:25:51