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2010年02月25日

一等地の使い勝手

一等地の使い勝手 既にオドメーターに13万kmを刻んでいるウチの社用車1号機(日産フーガ 350XV)。
昨年秋には2回目の継続検査(車検)も済ませ、まだまだ当面は20万kmを目標に活躍してもらう予定ですが・・・。

「そろそろ代替しないの?」
なんていう話も周りからはされるようになってきました。

それというのも、2回目の車検取得とほぼ時を同じくしてフルモデルチェンジを受け、二代目フーガ(Y51)に世代交代しているため、当方の走行距離から言えば代替しても一般的にはおかしくないという事情があります。

同一メーカー・同一車種を2台連続で、というのは少々面白みに欠けると個人的には思っているのですが、確かに新型も気になる存在ではあるので発売当初からそれとなくチェックはしています。
しかし・・・、少なくとも"新車"として購入するつもりはありませんし、いま使っている初代モデルと比べて私にとっては商品力が落ちた印象も拭いきれず・・・。

まずエンジン排気量ですが、自動車税が割高になる排気量3,700ccに必要性をいま一つ感じないのです。3,500ccで充分以上のパフォーマンスを持っていることは間違いないですし。
ただし新採用された7速のオートマチックはとても魅力的。高速長距離移動が多い身としては、よりハイギアードで巡航出来る7速オートマチックになることで、燃費の向上が期待出来るからです。

デザインは個人の趣味が反映される部分なので評価は難しいところですが、個人的には二代目フーガ(Y51)もそれなりに巧くまとまっているとは思います。ただ、結果的に全幅1,800mmを超えたことは、インフィニティブランドで販売する北米市場を見据えてのことでしょうが、初代で見せた"ポリシー"をアッサリ覆された感も否めません。
FR(後輪駆動)であることをことさらに強調するロングノーズのシルエットも、筋肉質になったデザインで変化を感じますが、古典的な印象があります。

そんなことよりも、実際に購入して使うには初代に対して低くなった使い勝手や利便性への懸念が強いのです。
例えばトランクルーム。容量そのものは初代と大きな差はありませんが、リアサスペンションの室内側への張り出しが大きくなっているようで、床面形状としては使い勝手が後退してしまったように見えます。取材用機材や宿泊に伴う手荷物など比較的多めの積載が日常的となっている身にとっては、ユーティリティの使い勝手悪化は見逃せないウィークポイントです。

さらに最も気になったのがインテリア。
私としては車の選択基準において"インテリア"の出来ばえは重要視するポイント。インパネのデザインや使い勝手、居住性、全体的な雰囲気など、走行距離が多いだけにあまり妥協したくないポイントです。

確かに見栄えの高級感や質感は初代よりも二代目フーガ(Y51)で大幅な向上が見られます。初代で黒一色のパネルだったインパネ中央の部分にも木目パネルなどがあしらわれ、上級感を高めました。その上で使いやすいナビゲーションなどのダイヤル状操作系はさらに使い勝手が煮詰められています。
私の場合、走行中でもカーナビゲーションの地図画面で表示の縮尺を頻繁に操作することが多いのですが、従来のボタン操作からダイヤル操作に変わっている模様。これは走行中の操作性を向上させていると思います。

ところが、例えば職人が銀粉を擦り込んだというご自慢の「銀粉本木目フィニッシャー」は、パッと見では斬新な高級感を覚えますが、少々ウルサイ印象も。毎日、時に10時間以上の長距離走行をする上では、インテリアの落ち着きに欠けるような感じが個人的にはしているのです。

そして、どうしても納得いかないのが収納スペースの大幅な減少。
初代でインパネ右端にあった収納スペースは、全て廃されてしまいました。プッシュオープンの引き出し式スライドボックスや、同じくプッシュオープンの下ヒンジボックス。これらはガムやタバコなど、ちょっとした小物を入れておくのに最適だったのですが、ともに無くなってしまったのです。

さらにセンターコンソールのシフトレバー後方には、二代目フーガ(Y51)では「ドライブモードセレクター」のダイヤルスイッチが鎮座しています。
ここは初代の場合、一部類別ですとシートヒーターなどのスイッチがズラリと並びますが、基本的にはオートマチックのモード切り替えスイッチとサイドブラインドモニターのスイッチがあるだけで、残ったスペースは物入れになっていました。
ところが二代目は全車に「ドライブモードセレクター」が標準装備となったため、否応なしにこの"一等地"にダイヤルスイッチが備わっているのです。

「ドライブモードセレクター」はスイッチ操作によって、STANDARD/ECO/SPORT/SNOWの4つから好みのモードを選べるというもの。それぞれのモードでは状況にあわせた制御プログラムに切り替わり、エンジンやミッションなどの協調統合制御を行うという、二代目フーガ(Y51)の目玉とされる装備のひとつです。
その効果は認めますが、果たしてそうそう頻繁に操作するものでしょうか?
さらに言えば、この一等地にスイッチを配する必要性があるのでしょうか?

電子的な装備なのですから、スイッチはもっと小振りでも良いでしょうし、形状もダイヤルに拘る必要はありません。レイアウト的にも、他の場所を選ぶことも可能なはずです。
要するにこの目立つ一等地に配しているのは、付加価値をことさらにアピールしたいからとしか思えません。「こんな装備がついているんですよ!」という、メーカーや開発者の自己満足に過ぎないと思うのです。

この装備は可能性もあるものですからもちろん装着した上で、スイッチは極端に言えばウィンカーやワイパーレバーにボタンを配するだけでも事足りると思います。
そうすればこの"一等地"は、もっと実用面でユーザーメリットを生むスペースとして活用できると思うのですが・・・。

そうそう、もう一つ細かいことになりますが、標準装備のETCもユニットが初代のインパネ右端からグローブボックス内にレイアウトの変更を受けています。
従来の位置ならば乗車のたびにカードを抜き差しするのも面倒さを全く感じなかったのですが、グローブボックス内では手間を感じてしまいます。まるでETCカードを挿しっぱなしにすることを前提に、車外から見えない場所に移したとしか思えない"レイアウト改悪"だと、個人的には感じています。
 
このように、どうしても初代ユーザーとして酷評してしまう二代目フーガ(Y51)ですが・・・。
中古市場ではライバルより割安な流通価格になるでしょうから、次期1号機候補の1台であることには変わりなかったりもします(^^;。
 
ブログ一覧 | 日産フーガ (Y50) | 日記
Posted at 2010/02/28 13:40:24

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