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2010年08月05日

タクシーの日

タクシーの日 2010年7月10日付のエントリでは「納豆の日」についてご紹介しました。その際にも一年365日、色々な記念日があるものだという話を書きましたが、8月5日は「タクシーの日」だそうです。

リンクをかけた東旅協(社団法人 東京乗用旅客自動車協会)のサイトでも紹介されているように、1912(大正元)年のこの日に、東京で日本初のタクシーが誕生したことに由来しているそうです。
ハイヤーとは違い料金メーターを備えたタクシーは、言うなれば"使った分だけ支払う"明朗会計なシステム。今でもアジアなどの新興国を中心にタクシーを利用するには料金交渉を要するところが少なくないですから、日本のタクシーは世界的に見ても安心して利用できるものだと思います。

ところでタクシーは、道路運送法をはじめとした様々な法規による許認可事業。いわゆる"護送船団方式"で長年に渡って全国で多くの会社や個人が営業してきましたが、最近では小泉改革の一貫で自由化が進められたこともあり、激しい競争の波が業界に押し寄せていました。
残念ながらこの自由化は完全な構造改革に踏み込んでいなかったため、弊害が目立つ結果にもなってしまいました。そして最近では再び規制を強化しようという動きが目立ち、料金の設定に対しても行政側からの"ご指導"が強まりつつあるように見受けられます。

ただ、確かに経済情勢が厳しい昨今では料金の安さは魅力になりますが、果たしてサービス業として考えたときにそれだけが消費者側の選択基準となるのでしょうか。
利用のし易さ、安全性の高さ、車の新しさや清潔度、そしてなにより乗務員の対応。これらを総合的に判断したとき、例えば利用頻度の高いユーザーであれば決して価格オンリーではなく、質の高いサービスを求めてタクシーを選ぶケースも多いのではないかと思います。

また、タクシー業界は労働条件が厳しいと言われていますが、この問題は業界の根本的な構造を改めなければならないように思います。法的な規制をかけるのは難しい部分かもしれませんが、競争が激化しても台数を増やせば経営側の収入が増えるという仕組みに問題がありそうです。一部の会社では雇用している運転手に対して、例えば車両に備わっているカーナビゲーション装置の使用料を給与から天引きするなど、およそ一般の企業では考えられないようなことも行われているようです。

逆に乗務員の側も、果たしてプロフェッショナルとしての高い志を持っている人が全体の何割くらいいるものなのかと思えることもあります。
私は最近すっかりタクシーを利用する機会は無くなってしまいましたが、これまで客として利用した経験、さらに街中で走っているタクシーを見てきた経験上、運転そのものが決して上手とは言えないタクシードライバーが非常に目立つように思えます。
接客にしても、社会常識的にサービス業として最低限のことすら出来ていない乗務員は多く、労働条件の改善や社会的地位向上を求めるのであれば、乗務員側にも一層の努力が客の視点からすれば求められるところでもあるでしょう。

もちろんこれはほんの一例であり、小泉改革に前後して進歩的なタクシー会社も増えてきています。
例えば私が住む東京の町田市には、「東日本タクシー」という事業者があります。ここは日産キューブを営業車の中心としているユニークなタクシー会社。町田市内ではカラフルなキューブのタクシーを見かける機会も多いのですが、乗務員の質もとても優れているそうです。
ウチの社員嬢に聞いたところでは、出張や旅行で飛行機を利用する際に、空港連絡バスの停留所がある町田駅までを利用した時に、とても心地よい思いをしたそうです。利用距離としては短距離になりますが荷物も多いために乗車したところ、乗務員は嫌な顔ひとつせずに丁寧な"接客"と"安全運転"で送り届けてくれたとのこと。

乗務員の方によると、同社の社長さんが元々はタクシー乗務員だったそうです。そして同社のウェブサイトによると、タクシー業界の現状を改めるべく会社を興したそうで、特に近距離利用客が気軽に乗れることをモットーにしているそうです。
実際に雨の日や荷物が多いときなどはタクシーを利用したくなる場面も多いですが、何故か乗車するときには「近いけれど、いいですか?」と客の側が断ってから乗るような風潮が強い日本のタクシー業界。これではとてもサービス業と言えたものではありません。

確かに駅前などでタクシー乗り場に長蛇の列を作っているタクシーを見ると、30分や1時間という待ち時間を経て乗ってきた客がワンメーターやツーメーターの近距離利用であれば、乗務員としては本音の部分でガッカリする気持ちも分かりはします。
しかし、だからといって態度に出したり、酷い人になると目的地を告げると返事もせず、舌打ちまでして車を発進されるような乗務員さえ存在しているわけで、このような質の低いサービスしか提供できないような乗務員や会社はプロとして失格です。

近年、タクシー業界ではハイブリッドカーや電気自動車の導入など、エコな車の導入が進んで話題を呼んでいます。
これらはもちろん歓迎すべきことですが、こうした革新的な車の導入に加えて、革新的なサービスや労働条件を実現する会社にも現れてほしいと思っています。これからの超高齢化社会、間違いなくタクシーは重要な交通インフラのひとつとして存在感が高まる一方なのですから。
 
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Posted at 2010/08/08 18:06:39

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