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2010年10月22日

カセットテープ時代の終焉

カセットテープ時代の終焉 平成の時代も20年目を迎え、今やオーディオの世界もデジタル化がすっかり普及した感があります。「i-pod」をはじめとしたデジタルオーディオデバイスの普及も進み、持っている人の姿を見かけることも珍しいことではなくなりました。

ちょっと以前ならばMDやCDが主流でしたが、デジタル音源が主流の昨今では脇役になりつつあるという印象もあります。
そしてさらに前の時代を振り返ると、手軽な音楽媒体といえばカセットテープが圧倒的な多数派でした。しかし、そんな時代も終焉を迎えつつあることを印象付けるニュースが報じられました。

●さよならカセット式ウォークマン…国内販売終了
YOMIURI ONLINE(読売新聞)  2010年10月22日 23時26分

1979年といいますから、今を去ること31年前の夏に誕生したSONYの「ウォークマン」。屋外でのレジャーシーンや通勤通学などの日常まで、手軽に音楽を持ち運べるアイテムとして若者を中心に大ヒットした商品です。その後はMDやCD、DAT、DVDなど様々な媒体に対応した商品が開発され、今でもブランドネームはメモリータイプがラインナップされています。

しかし、その元祖たるカセットテープ式の生産が終了し、市場から姿を消すことになりました。
私が学生の頃は、レコードやCDの音源をカセットテープに落として持ち歩くのは当たり前のことでした。またFMラジオ放送から音楽をカセットテープに収録する“エアーチェック”も盛んで、自分自身でも気に入った音楽を詰め込んだ大量のカセットテープを持っていたものです。

私が初めて購入したウォークマンは「WM-F5」というモデル。アウトドアでの利用を前提として、防水防滴性能を高めたモデルでした。これは鉄道や飛行機を使った旅行で特に重宝して、移動時間中に好きな音楽を聴きながら過ごしたことを覚えています。

ここで自動車のオーディオ環境に目を向けてみると、やはり1980年代はカセットテープが圧倒的な主流でした。
AM/FMラジオ+カセットデッキは主要装備のひとつに数えられ、音質を自在に操れるグラフィックイコライザー機能を持つものなども登場しました。社外品のカーオーディオでは光の演出がもてはやされた時代もあり、リアのトレイに据え置くタイプのスピーカーではウィンカーやストップランプに連動してオーディオのブランドロゴマークが光るものなどが人気を集めたことをご記憶の方も多いことでしょう。

自動車メーカー純正のオーディオでもユニークなものがありました。
ハッチバック車で、車内後部に据えつけたスピーカーが180度反転するもの。これは屋外で停車した際にハッチゲートを開けてスピーカーを反転させると、外に向けて音楽を流すことが出来るという仕組みで、アウトドアブームの時代に注目を集めました。

また、日産自動車が一部車種に設定した「オートカセットセレクター」も印象深い装備。センターコンソールにカセットテープを5本収納出来るマガジンラックの挿入部を据えつけています。ゆえにセンターコンソールの収納スペースは無くなってしまうのですが、このラックにおさめられたカセットテープを、今で言うCDやMDチェンジャーの様に操れるわけで、連続再生などが可能となっていました。“セブンス”と呼ばれたスカイラインや2代目レパードなどに設定がありましたが、実際に装備している車両はほとんど見たことがありません。

もうひとつ、マツダがルーチェなどで設定していた「正立型カセットデッキ」も特徴的でした。
自動車用のカセットデッキは平行にテープを挿入するタイプが一般的ですが、家庭用オーディオのようにデッキの垂直面に開閉する挿入部がある正立型。確かに見栄えは悪くないのですが、実際の操作性としては運転中などを考慮するといま一つだったように思います。ちなみに上級グレードでは音質モードの切り替えが可能で、クラシックやロック、ポップスといった選択肢に加えて、演歌という設定も用意されていました。

今や車内のオーディオ環境はHDD式カーナビゲーションの普及により、CDやSDカードから音源を取り込んで再生することが一般的になりつつあります。CDは純正装備としても普及が進んでおり、既にMDすら衰退傾向にある状況です。

ではカセットデッキを今もメーカー純正で備えている車種というのはあるのでしょうか?全てを調べたわけではありませんが、トヨタ・センチュリーの装備一覧にはしっかりと記載がありました。
「<DVDナビゲーション付デュアル(フロント・リヤ)EMV> 地上デジタルTVチューナー・カセット一体AM/SW/FM+CDオートチェンジャー+DVDプレーヤー+ビデオ端子+12スピーカー」
地上デジタルテレビとカセットテープの両方を備えている豪華な内容。時代の最先端装備と古典的装備が同居しているあたりに、センチュリーらしさを見いだせるような気もします。
 
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Posted at 2010/10/26 21:49:51

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この記事へのコメント

2010年10月26日 22:46
子供の頃には8トラックを後付した車ってのも良く見かけましたが、、、
8トラック?
若い人には何の事やら(笑

時代について行くには、多くの労力とお金が必要で困ります(爆
コメントへの返答
2010年10月28日 18:53
“8トラ”、ありましたね~。
私のイメージでは、8トラというと観光バスや大型トラックに装備されているのを思い出します。

仰る通り、労力とお金は、どれだけあっても足りないものですね!
2010年10月27日 0:05
最近のパソコンは。。。。
フロッピィドライブ装置も付いていません。
法人用モデルでもオプション扱いです。
コメントへの返答
2010年10月28日 18:53
検察不祥事の報道で、久しぶりにフロッピィディスクの存在を思い出しました(^^;。

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