先月末からは“飛行機シリーズ”

自ら商売をしている人なら、誰もが月末近くなると事務的な作業に追われるのではないかと思います。月の締めということで経理的な事柄が多いのですが、ウチのような小さな事務所でもそれは同じ。銀行などの金融機関に足を運んだり、受け取った請求書の処理や、逆にクライアントさんに請求書を発行するといった作業が、毎月繰り返されています。

その中でも重要な項目のひとつが請求書の発行。もちろんパソコンで作成しますが、最終的にその発送手段は封書で郵送ということになります。

そこで必要となってくるのが郵便切手。相当に大量の郵便物を出すのであれば後納や別納といった制度などを利用するでしょうが、当方のように発送する数量が少なければ、普通に切手を封筒に貼ってポストに投函するスタイルです。

現在の郵便料金、一般的な封書にあたる定型郵便物は重さが25gまでが80円、50gまでならば90円。この設定になったのは1994(平成6)年の1月から。それまでは25gまでが62円となっていましたが、1円単位があるのは1989(平成元)年4月に消費税が導入されたことによって値上げされたためでした。

ところで切手といえば古くからコレクションの対象としても注目を集め続けており、趣味のジャンルとして世界的に確立されています。

●相変わらずスゴい　ヘプバーン「幻の切手」高額落札
－Sponichi Annex(スポーツニッポン)　 2010年10月19日　8時43分

最近はこのような話題も伝えられましたが、希少価値のある切手については驚くような取引価格が設定されているようです。日本の切手では、1949(昭和24)年に発行された「月に雁」という8円切手が希少性の高さで知られています。この切手、一般的な流通価格は25,000円ほどという話です。
また小さな国では切手の発行が財政収入の大きな柱となっているところもあり、イタリア半島にあるサンマリノ共和国などが有名だそうです。

もちろん一般的に郵便を出すにあたっては、特別なものではなく郵便局の窓口などで常に購入できる切手で事足ります。しかし記念切手などは図柄が美しいものも多く、限られた大きさの中で凝ったデザインのものも多く、普通の切手とは違う楽しさがあります。

そこでウチの事務所では、発送する封書には記念切手などを多く使うようにしています。味気ない封書にちょっとしたアクセント、といったところでしょうか。

今回は去る9月21日に発行された「航空100年記念」という特殊切手を購入してきました。
80円切手が10枚で1シートになっていますが、10枚それぞれ絵柄は異なります。日本で初めて飛行機が動力飛行に成功してから100年を迎えたことを記念した題材ゆえ、航空機の100年史が10枚の切手に凝縮された内容。

日本で初めて動力飛行に成功した1910年製の「アンリ・ファルマン複葉機」にはじまり、戦後日本の象徴とも言える国産旅客機「YS-11」、大量輸送時代の主役であった「ボーイング747-400」、日本で構想が練られている次世代超音速旅客機「HSTP」など、どれも興味深いものばかり。

ちなみにこれまで色々な特殊切手を使ってきましたが、封書を受け取られた方から最も反響があったのは「現行警察法50周年記念郵便切手」。さすがにこれはインパクトが強かったようです。