
先週の木曜日、九州へと出張に旅立つ前に、社用車1号機(
日産フーガ 350XV)の新しい夏タイヤを購入・装着しました。
お世話になったのは都内の目黒通り沿いにある「
タイヤガーデン城南」さん。昨年にはスタッドレスタイヤの購入・装着でもお世話になりましたが、
筑波サーキットをはじめとしてモータースポーツのタイヤサービスも手がけているプロフェッショナルなショップ、何よりタイヤに関する知識と経験の豊富さは“任せて安心”のお薦めできるお店です。
ところで1号機の夏タイヤといえば、昨年春に「
ADVAN Sport」を新調したばかりでした。そのインプレッションは
2010年8月25日付のエントリに記していますが、1シーズンで2万5千kmほどを走っての交換は、少々タイミングとしては早すぎるという印象を受ける方も多いのではないかと思います。
ちょっと横着をしてシーズン中にローテーションを行わなかったため、若干ですが駆動輪であるリアタイヤの摩耗が進んでしまいました。しかし、前後ローテーションを行うことで、まだまだ1シーズンは充分に走れるだけのコンディションであったことも事実です。
しかし、今回は思い切ってコンフォート系のフラッグシップタイヤである「
ADVAN dB」に履き替える決断をしました。もちろんサイズは新車純正と同じ、225/55R17です。
この決断には、いくつかの理由があります。
そもそも昨年の春に「
ADVAN Sport」を選択したのは、仕事柄もありますがこのタイヤへの興味からでした。
私自身の嗜好や車の使い方からすれば迷うことなく「
ADVAN dB」が筆頭候補に挙げられます。長距離走行の機会が多く、車選びについても初代フーガで主流のGT系ではなくあえてXV系を選んだことからも明白なように、快適性を重視したカーライフが身上。やはり片道1,000km級を走行する場合、細かなNVHは積もり積もってドライバーの疲労として蓄積されてしまいますから、少しでも快適性が高いことは安全性にもつながります。
そしてもう一点、基本的なタイヤのポテンシャル、つまりはドライはもちろんウェットでのグリップ性能も重要。唯一クルマが地面に接しているのがタイヤ、どんなにクルマの動的性能が高くても、最先端の安全デバイスがついていても、タイヤの性能が低ければ何の意味もありません。この点からも、タイヤは信頼できる性能を有しているものを選ぶように心がけたいものです。
こうした嗜好からすれば昨年春の時点で「
ADVAN dB」を装着すべきだったのかもしれませんが、たまたま同時に2号機の「
フォルクスワーゲン・パサート 2.0」もタイヤを新調するタイミングだったため、2台ともに同じタイヤというのも芸がないので「
ADVAN dB」を2号機に譲るようなかたちで、1号機には「
ADVAN Sport」を装着してみた次第です。
1シーズンを走ってみて、特に高速走行時の高いパフォーマンスには満足しました。いわゆるスポーツタイヤとは異なり、妙にタイヤが地面に対して粘っこく食いついているという感じが薄いのですが、実際にはしっかり路面を捉えているちょっと面白いフィーリングの持ち主。汗臭くない、とてもスマートにワインディングなどで高いグリップを発揮しながら駆け抜けていくあたりは、さすがにプレミアムタイヤを謳うだけのことはあると、とても感心しました。
しかし、やはりコンフォートタイヤの雄である「
ADVAN dB」と比較した場合、乗り心地や騒音の面では一歩譲る部分があるのも事実。決して乗り心地が悪いとか、ロードノイズがうるさいというわけではなく、あくまでも両者を比較した場合の話ですが、当然この両者は目指すところが異なるタイヤですから、こうした差が生じるのも当たり前の話ではあります。
もちろん私自身、この差については承知の上で両者を乗り比べる意味も含めて1号機と2号機それぞれに装着して1シーズンを過ごしてみました。
その結果として、やはり私自身の嗜好やクルマの使い方においては、「
ADVAN dB」がベストチョイスであるという結論に至った次第です。
この1シーズンの乗り比べは、私にとっても貴重な経験になりました。そのために、それ相応の対価もお財布から負担しましたが、タイヤというものの選び方はなかなか奥深く難しい部分があり、逆に言えば嗜好やクルマの使い方に最適なタイヤを選ぶことはカーライフをより充実させてくれることも実感することが出来ました。
もし私がもうちょっと“走り”が好きで、それこそフーガならGT系、クラウンならアスリート系を積極的に選ぶタイプであれば、「
ADVAN Sport」が間違いなくベストチョイスになったことでしょう。今回は、たまたま私自身がよりコンフォート性能を重視する人間だったからゆえの「
ADVAN dB」というベストチョイスなのです。
1号機については、購入の時点でOEMタイヤが装着されていました。その後、「
ADVAN dB」の前身にあたる「DNA dB EURO」を2シーズン装着、そして「
ADVAN Sport」を経て「
ADVAN dB」に至りました。
「DNA dB EURO」からの進化についても興味深いところですし、まずは今月末の四国出張で、「
ADVAN dB」のポテンシャルを改めて体感してみようと思います。
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日産フーガ (Y50) | 日記
Posted at
2011/04/16 00:19:08