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2012年04月19日

新たなるコラボレーション

新たなるコラボレーション 昨今、世界的にますます競争が激化している自動車業界。一時期は「400万台クラブ」などという言葉も飛び交い、年間生産台数が400万台に満たない規模のメーカーは生き残りが難しいとさえも言われていました。
さすがにこの言葉は鳴りを潜めましたが、それでも経営や生産の効率化に血の滲むような努力を払い、新興市場での覇権争いや成熟した先進国市場での強固なブランド力形成などは、量産メーカーの全てに対する大きなテーマとなっています。

そんな中、効率化を図るためのひとつの手法として、OEMというものがあります。今では自動車に限らず頻繁に耳にするようになった言葉ですが、要するに他社製品を製造して先方に納入することで、日本国内のメーカー同士が行うことも珍しくなくなってきました。
このOEMにはメリットも多く、生産側の企業にとっては生産設備の稼働力を維持出来ることや、自社製品をベースとして意匠を変えた他社ブランド品を製造することにより、自社製品についても開発コストなどを抑制することが可能ですし、他社に対して一定の販売台数を確保出来るので生産計画も立てやすいという点が挙げられます。一方で供給を受ける側の企業にとっては、莫大な開発コストをかけずとも自社の製品ラインナップを拡充することがかなう訳で、それほどの販売台数が見込めないものの商品展開の戦略上欠かせないような車種をOEM供給で調達するというのが常になっています。

今では乗用車でも珍しくなくなってきたOEMですが、商用車の世界では比較的早い段階から積極的に展開されてきました。例えばライトバンは、昔ならステーションワゴンと共通のボディで商用版も展開していたものですが、ステーションワゴン市場が縮小傾向にある中で、ラインナップを持ち続けることが難しいメーカーにとってはOEM供給を受けることが好都合です。ライトバンのような商用車は一定の需要が見込める上に、各地の販売店が持つ法人顧客向けにラインナップを欠かせない面もありますから、是非とも抑えておきたいカテゴリー。
その上で商用車の場合はそれほどオリジナルのデザイン性などが求められませんので、極端に言えばベース車両に対してエンブレム類だけを自社のものに差し替える程度でも大きな問題にはなりません。生産メーカー側にとってもOEM供給をすることで生産台数を増やせれば、コスト削減効果は大きいのでパートナーシップを他社と組みやすいジャンルであると言えるでしょう。

そんな中、海外からはこんなニュースが。

●カングーのメルセデス版がお披露目!
asahi.com(朝日新聞)  2012年4月18日 11時43分

日本ではおしゃれなスペースギアとして人気の高いルノーカングーですが、メルセデス・ベンツCitanとして供給されることになりました。

ベースは2007年に発表された現行モデルで、リンク先の記事に掲載された写真の通りフロントフェイスには大型のスリーポインテッドスターも配され、堂々たる“メルセデス顔”に改められています。
日本では乗用車的に使われているカングーですが、その基本は商用車。フランスでは郵便車として活躍するなど、実用的なタフ・ギアとして重宝されており、今回のメルセデス版にしても顔つきこそ大きく変えられましたが積載能力に優れるボディそのものは共通で、Aピラーから後ろのシルエットはカングーそのままといった感じです。

メルセデス・ベンツというと日本では高級乗用車のイメージがとても強いですが、その実態は大型トラックや商用車もラインナップしており、商用車の部門でも高い存在感を見せています。しかし、やはり効率化と経営資源の集中は割けられなかったようで、その結果が今回のコラボレーションということのようです。

今回発表されたCitan、さすがに日本市場には営業戦略的に導入されることはほぼあり得ないでしょう。
もっとも、私自身はカングーについては、初代はもちろんそれ以前の前身にあたるエキスプレスの頃から気になり続けている存在です。写真はショートホイールベースのカングー・ビポップ、こちらは既に国内での販売は終了していますが、これもファニーなイメージながら高い実用性とファッション性を誇ることから魅力的な存在と認識していました。

一方でCitanは、少々顔つきとボディ全体のシルエットにアンバランスな感じを覚えてしまいます。この姿を見て、なんとなくその昔に一部で流行った「セルティマ」を思い出してしまいました。そうです、初代エスティマに二代目セルシオのヘッドライトやグリルを移植して強面な面構えを持たせたカスタマイズカーの「セルティマ」を……。
 
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Posted at 2012/04/27 13:55:43

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