社用車1号機・代替計画発動

Y50型・日産フーガ350XVが、私の手元にやって来たのは2007年7月4日のこと。ディーラーの中古車センターから購入した時、オドメーターの数値は29,475kmを表示していました。

あれから6年4ヶ月。沖縄県を除く46都道府県を走り、本土の四隅も訪問してきた結果、オドメーターの数値は26万kmも間近に迫るところまで来ています。
そして、継続検査の有効期限は平成25年11月25日。そう、残すところ20日間ほどとなっています。

果たしてもう一回、継続検査を受けるか。これは悩ましいところです。
仮に受けたとしてあと2年乗るとしたら、総走行距離が30万kmを超えるのは必至。実際、現状のフィーリングとしてはマメにメンテナンスを施してきたこともあり、機構的な不具合の予兆は特に感じられません。あえて言えばリアのハブから若干音が出始めているので、これを換える程度でしょうか。

そんな訳で、夏前くらいから中古車情報は頻繁にリサーチしていたものの、代替候補として「これ」という決め手に欠ける個体しか見つからなかったこともあり、八割方は継続検査を受ける方向に傾いていました。

そんな中、10月下旬の全日本ラリー選手権・最終戦「新城ラリー」の取材でひとつの契機が。
このラリーはターマック(舗装路)ラリーゆえ、SS内撮影にフーガで赴いても何ら困ることはありません。しかし、あるメディアポイントの駐車スペースとなった脇道は急坂でした。ここに撮影後に出やすいように頭をSS方向にして駐車。撮影後は急坂を登ってSSに出るかたちです。

ところが前日の雨、さらに落ち葉が悪戯をして、結果としては登ることに難儀してしまいました。もっとも、オフィシャルさんのFF(前輪駆動)車ですら登れなくなっていましたから、FR(後輪駆動)のフーガとしては如何ともし難いところ。

そんなことがあり、「4WDも検討していいかも」と思いながら新城から帰り、何気なく中古車情報サイトを覗いてみると……。

完璧に私の要望を満たす個体と遭遇。
早速、販売店に連絡すると、まさにこの日に掲載したばかりの新規入庫車だったそうで。

ということで急転直下の代替計画発動を決定。個体があるのは北海道札幌市、そこで実際に現物を見るために札幌を往復。ついでに移動用レンタカーに個体と同じY51型・フーガの4WDモデル(写真)を選び、一泊二日の日程でレンタカーを使った試乗も行うことに。



レンタカーでは市街地～幹線国道～峠道～高速道路と、ちょうど400kmをテストドライブ。さらにディーラーの中古車センターでは希望する個体を細かくチェック出来たばかりか、広い敷地を活用して実際に走らせることも出来ました。

こうして、MクラスのSUVやステーションワゴン、他社のLクラスセダンなど5車種ほどを検討対象としていた代替計画は結果的にY51型・日産フーガに落ち着き、購入する運びとなったのです。