隣り合う危険性

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●68mの巨大風車、風もないのにナゾの倒壊
－読売新聞(YOMIURI ONLINE)　2007年1月10日 3時11分

青森県にある風力発電所の風車が、突然根元からポッキリと折れて倒壊してしまったという事故のニュースです。
風車はデンマーク製で、高さは約68m。
風速60メートル以上に耐えられる設計だったそうですが、倒壊当時の風速は瞬間最大でも7.7メートル。
けが人などは無かったそうですが、経済産業省の原子力安全・保安院の現地調査によって基礎部分の工事に倒壊の原因があるらしい、という報道もされています。

写真を掲載した先に訪れた愛媛県の佐田岬半島にも風力発電所があり、たくさんの風車が建設されていることは既にご紹介しました。

風力発電はクリーンエネルギーとして注目を集め、巨大な風車はエコロジーの象徴的な意味合いも持つようになりました。
エコロジー性能を訴求する商品のコマーシャルなどでも風力発電所が登場するケースがありますが、今回の一件は風力発電所とて事故とは無縁ではない、という当たり前のことを改めて思い知らせてくれたような感じがします。

巨大な風車の倒壊は想像を絶する破壊力を持っているのではないでしょうか。
今回はたまたま人家などが無かったので人的な被害もありませんでしたが、最近では都市部沿岸地域にも発電用風車が建設されている場合があります。
さすがに間近に人家があるケースは少ないでしょうが、工場などを倒壊した巨大風車が直撃したら、その被害は甚大なものが予想されます。

なんとなく一般的に良いイメージの強い風力発電ですが、今一度設置基準や安全確保状況のチェックなど、どのような発電所でも共通する基本的な安全確保策を見直す必要があるのかもしれません。